みんなのシネマレビュー |
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
10.《ネタバレ》 ディスク版やレンタルは二週間後ということで初めてデジタルのみを購入しました。 吹替+日本語字幕で見ました。 点数は、映画単独で見たら9点かなぁという感じですが、 この内容は何度も見る内容じゃないぞということで購入してしまったので一点減点。 レンタルで十分ですよ、わかってくださいよ。 うーん、ひたすら救いがないです。 ただ、先に言いたいのは、司会者は、あれ、司会者が悪いとしか言いようがない。 人を頃したと言ってる人を、馬鹿にしてテレビに出しておいて、 「俺を馬鹿にしてるだろ」と言われて、テレビだから頃されないだろ的に 煽ってるのはとても残念。 ジョーカーは結構人を頃してますが、理不尽と言えるのはサラリーマンの最後の一人と あとは元同僚だけでしょう。 まぁ一人でも頃したらあかんというのはわかりますし、 この映画の影響を受けてうんぬんというのもわからないではない。 これが15禁というのも低いし、20禁とか22禁とか作ってもいいくらいです。 で、舞台はゴッサムとなってますが1980年代前半のNYですね。 電車は汚くて暗い電灯であそこまで頻繁か知らないですがやたら電灯が切れる。 当時のアメリカは日本の台頭で暗い雰囲気になりつつあった。 NYも汚さがより犯罪を増やしてまた汚くなる悪循環真っ最中。 そして普段見えても見えない振りをしたくなる要素満載の内容。 でもひとつだけ気づいたのが、アメリカのドラマなどでよく、変な箇所で笑う男がいるが、 あれは主人公と同じように、笑いたいわけじゃないのに笑ってしまう病気なんですね。 まぁ、とりあえず、「見ろ」と勧められるような内容じゃないです。 ただ、主人公の俳優の演技がすごいのは揺るぎない。 映画の話としては、暗い要素はわかるんですが、 単に暗い要素を大量にぶち込んでそれで終わりってだけにも思えもします。 そこまで一部の人に絶賛される内容かは謎、と自分も高評価をしておいて終わる。 【にんじん】さん [インターネット(吹替)] 8点(2020-01-14 05:32:52) 9.《ネタバレ》 「俺の人生は悲劇だ──いや違う、喜劇だ。」 このセリフはこの映画のダイジェストの一つです。 しかし私の考えでは、これは正しくありません。 たしかに人生は、「喜劇みたいに見える」かもしれません。 しかし”実際には”喜劇ではないからです。 どこまで行っても結局、喜劇は”息抜き”でしかありません。 (ここで言う「喜劇」は「ゲーム」という言葉に置き換えても良いかもしれません) アーサーもそれを薄々気付いてたと思うんです。 しかし自分の犯す凶行や町の暴動を喜劇(ゲーム)と思い込むことで、心の一番奥のソフトな部分を守っていたのではないでしょうか? そう思い込むことで暴動を起こす人々を見てもハッピーだと感じることができたのだと想像します。 アーサーはサイコパスなのではありません。むしろ共感性の高い性格の持ち主だ(った)と思われます。 作品内で頻繁に登場する「マイノリティを笑いものにしたジョーク」に象徴される、誰もが誰もを平気で踏みつけにする社会。 その社会の上層に位置する人々も、他人より多く他人を踏みつけにしたからこそ、その地位を手に入れたとも言えます。 これら、他者を何の躊躇いもなしに、踏みつけにし、笑えるものこそ「サイコパス」なのではないでしょうか? 【Anything goes.】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-11-13 00:47:46) 8.《ネタバレ》 話題作、IMAXにて鑑賞。本当によく出来た作品でした。 序盤から中盤、アーサーの生い立ち・生活には同情してしまいます、証券マン3人を殺すところまでは共感してしまう余地があるのですが、その後ジョーカーに変貌。 ジョーカーの暴力に訴える方法はどうやっても私は共感はできないのですが、不思議とエンディング後はそれほど落ち込んだ気持ちにはなりませんでした。むしろ傑作を映画館で観れて良かった!という興奮が多少あったのかなぁ。なんか、一方的に共感できるだけでなく、共感できる部分とできない部分が存在している主人公だから、それがまた良かったのかもしれないです。 全編に渡ってのホラーチックな映像表現がより緊張感を高めてくれます。ただのグロホラーより何倍も怖い。証券マン3人を殺してしまうシーンの照明の感じとかホント好きです。司会者マーレー・フラクリンを殺すシーンのいつ来るのか!?という緊迫感も好き。音楽の乗せ方も好き。映像の見せ方も好き。タバコの吸い方が好き…。この作品を映画館で観れて良かったです、もう一回劇場で観たい。 【はりねずみ】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-10-19 21:56:11) 7.《ネタバレ》 ホアキン・フェニックスの『ジョーカー』 色んな見方があるけれど、スタイル的にはクラッシクで洒落た映画だった。 主体性のない不遇な男が、状況に翻弄され、カリスマに祭り上げられる。 その、泣きながら笑う姿が、まさにピエロという滑稽(こっけい)映画ですね。 そう思って見るのが身のためです。 それが単なる《逆ギレ男》の話にならなかったのは ジョーカーという周知のアイコン(キャラクターの強さ)あってこそ。 アメリカン・ニューシネマが描くような、社会性とは似て非なる 純然たるフィクションとして 私は観ました。 映画に影響される人は少なからずいるでしょう。 でも、スーパーマンを真似て、風呂敷マントで跳んでしまう子供と同じ。 映画よりも、自分自身と現実が見えていないことが問題だと思います。 (ジョーカー化する前のアーサーが、まるで「おしん」のように 《真っ当でいい人》として共感するよう描かれているのも作為的) 反面教師として見るべき映画で、共感し過ぎないよう注意が必要です。 ただ、派手なVFXがない点で、アメコミ映画では異色中の異色。 究極のVFXアメコミ映画といえる『エンドゲーム』の余韻が覚めやらぬ中 DCが、こんな映画を世に出したことには意義があると思います。 【墨石亜乱】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-10-17 03:54:58) 6.《ネタバレ》 アメコミの悪役キャラとして完璧だったJ・ニコルソンのジョーカー。ヒース・レジャー版で彼は顔のペイントも粗い三次元のリアル狂気として現実に現われ、ついにホアキン版では「すぐそこにいる」ジョーカーとなった。 「お前、キモいんだよ」との言葉を投げつけられるアーサー。ブリーフ一枚の痩せた身体を晒し、表情は自信無さげでどたばたした不格好な走り方、的外れな空笑い。鬼気迫るようなホアキンの役作りに、ヒースのように自己を削り過ぎないかと心配になる。 アーサーがジョーカーへと変質し、群集を巻き込んで破壊行動へ向かう、そこにある種爽快に近い快感があるのを否定できない。炎上するゴッサムシティを背景にゆっくりと身体を起こすジョーカーは社会が生んだ悪意の果ての姿。オレンジ色に染まったその画を、禍々しくも美しいと思ってしまった。 ヒース・レジャーのジョーカーはもはや悩んでなどいなかった。絶対狂気の一個体だった。 痛くて無様な己の内面に呑まれて狂気を発症してゆくホアキンジョーカーもまた、伝説となるだろう。 【tottoko】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-10-16 16:13:14) 5.《ネタバレ》 映画に登場する悪役の代表格・ジョーカーの若かりし頃の話。 ジョーカーが何故そこまで悪い奴になったのか?そのルーツに迫っています。 原作とはかなり違っているみたいですが。 ただこの作品は、どこまでが彼の(被害)妄想か分からないよう描写されています。 心理カウンセラーと対話する場面が何度か差し込まれるのですが、最終的にはジョークだよとジョーカーが笑いながら言って幕を閉じるのですから。 まあ、何が本当で空想かなんていうのは、この作品を見ているときには正直どうでもよいことです。 どうにもならない悲惨な境遇にある人が、内に秘めた狂気を爆発させてしまったらどうなるか、その恐ろしさがただただ描かれます。 僕も完全に貧困な人側に感情移入してましたからね。「やっちまえ!」と。危ない危ない。 これを見終わった、特に売れない〇〇系の人は、ブルーな気分を引きずり続けること必至でしょう(笑) 彼のよくない思想に染められてしまわないように注意です! ジョーカー役、ホアキン・フェニックスの不気味な笑い方と、タバコの吸い方が作品を通じてかなり印象に残ります。 見終わった後、彼を意識してタバコを吸いましたからね。 かっこいいと思った演出は、ジョーカーがピエロを辞めたとき「Don't foget smile」のforgetを塗りつぶして「笑うな」としたシーンですね。 ロバート・デニーロの射殺シーンも大好きです(不謹慎) 【アーウーマンデ】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-10-15 10:28:20) 4.《ネタバレ》 近年のいわゆる”エピソード・ゼロ”作品には良作が多いと感じますが、、 本作ははその中でも異彩を放つ秀逸な出来だと思います。 強引な点が目についたのも事実です。 たとえば、最後のデ・ニーロが絡む一連の流れなど「これはないわぁ」というくらい無防備すぎ。 ただ、そんな粗さも吹き飛ばすほど、初っ端から最後までノンストップで徹底的にエグらえるエグられる・・・ 救いの無い生活の中の「ささやかな幸せ」さえも儚く消し飛ばす演出も見事(と言っていいのか?) 当然ダークな作風は承知のうえでしたが、予想の上をいかれました。 やはり陰のDC・・・DCはこうでなくては。 しかしながら、他の作品とは異質すぎで絡ませるのは難しいでしょう。 むしろ、これ1本だけで広げないほうがいい・・・そんな異様な一本でした。 【午の若丸】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-10-12 18:22:33) 3.狂気に至る過程が誰にでも分かりやすい。ただし、それでも万人がこうはならないだろう、アーサーだからだろう、という部分は残るので、それがギリギリでモラルを守っている。 完成度が高く「危険な」映画でもあるが、集団との交流の納得感は多少荒く、完全体(?)であることが少し避けられている気がした。 この手の作品が氾濫するのは避けたいが、作られても不思議ではない。 【simple】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-10-08 20:32:45) 2.全方位暗いし、笑い所など一つも無い映画でしたが、観て良かったです。 他の方の感想を読んでいると、特に哀しみや悲劇の要素をこの映画から汲み取られている方が多い気がしますが、僕はむしろこの作品には哀しみより怒りの感情が充満しているように感じました。 また、その怒りの捌け口として、安直なカタルシスを用意しない物語構造がとてもクレバーにも見えました。 主演のエッジの効いた演技を活かすように、脚本はほぼ彼の一人称で語られます。今作のジョーカーの複雑かつ繊細な精神的変化に説得力とリアリティを持たせる為の手段としては、これはかなり効果的に感じました。 【もののけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-10-05 11:02:17) 1.アーサーのあの笑い声が忘れられない。 人を笑わせる事が好きで、コメディアンを目指していた彼がいかにしてダークサイドに墜ちて行ったのかが克明に映し出されていた。 胸糞悪くなるほどの悪なのに画面から目を逸らすことは出来ない。むしろかなり感情移入して観ていたと言ってもいいだろう。 いかにしてアーサーという男が“ジョーカー“へ変貌を遂げたのか? その辺は人間ドラマがリアルに描かれていて彼の心情がとても深く理解できたからだ。 また、直接的な描写は無くてももしかしたら殺してるのでは?と思えるようなシーンなどがいくつもあって、その辺は想像して怖くなる凄いシーンだったなぁと思った。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-10-04 21:03:52)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS