みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.多くの人間との関係を描くというよりは、中心となる人物のを巡るストーリーで、中心となるのが福山雅治だったのは残念と言うほかない。電車の中で「二人でどっか遠くへ行っちゃおうか」と母が言い、電車がトンネルへ入ったときのキュビスム的形象は最高だった。ラストシーンのクレーン撮影も美しい。 【Balrog】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-09-29 23:27:18) 4.《ネタバレ》 つまりは福山にしろリリーにしろ「一体子供とどこが違うのか?」という存在なのです。 子供と共に遊び、はしゃぎ、妻から他の子供と同様の存在として扱われるリリーは明らかに子供っぽい人間なわけですが、福山にしても物事を自分の思いのままにコントロールできなければならないと決めつけ、スタイルばかりに囚われて実を見ようとはしない未成熟な人間なわけで、正反対のように見えながら実のところ同類の二人なわけです。 そして、取り違えという難題を通して親としての(法的ではなく人間としての)責任を求められた時に、何が「親の条件」を満たすのかに苦悩し苦闘し、「そして父になる」と。 象徴的に頻繁に登場するのは乗り物とオモチャ。乗り物は家と家族の向かう世界を示し(福山不在の電車の中で子供に向かって「二人だけで遠くに行っちゃおうか」ってつぶやく母が印象的です)、オモチャは親と子の絆を示しているように思えます。 紆余曲折の末、自分の中での結論ではなく子供という名の他者の存在を認める事で父の役割を認識してゆく、それは親の成長の物語。盛り上がりに感動したり意外な展開に衝撃を受けたりとかいう感じではなくて、淡々とした語り口からその過程を共有して納得してゆくって感じの映画でした。 個人的にはその客観的で冷静に状況を見つめるようなタッチゆえ是枝監督作品としては『空気人形』や『奇跡』ほどに愛着を持てる映画ではありませんでしたが。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-09-27 21:06:59)(良:2票) 3.《ネタバレ》 ある日突然自分の子だと思ってた子が実は血がつながっていない子だったと宣告されたら?という作品。カンヌで賞を獲った事もあり期待して観に行ったのですが、正直どこが評価されたのかよく分かりませんでした。父親は苦悩しているというより行き当たりばったりに行動しているだけのように見えます(それを苦悩というならそうかもしれませんが・・・)とりあえず当時者子同士で泊まり合いっこを提案したり(普通泊まりいくか?自分家に他人の子が泊まって自分は他人の家に泊まっているんやで)育てた子も血のつながった子も両方捨てがたいので2人共引き取ろうとしたり、血のつながった子と本当の親子を築こうとしたり、やっぱり育てた子が1番可愛いと思いなおして元に戻したり、子供はいい迷惑ですよ。展開も唐突。途中看護婦が私がやりましたって法廷に出て来るんですけど、最初に出て来いよと思いました。いつの間にか交換が決定事項になってるし(それ物語として結構重大な事ですよ)またあんなに扱いに困ってた琉晴にいきなりフレンドリーになるし、1番納得いかなかったのは元に戻した事。タイトルがそして父になるだったので色々苦悩したけどそれでも俺はお前の父親やっていう展開やったら普通過ぎて面白くないやろーなって思っていましたが、その通りなってしまいました。そこはそのまま琉晴を育てての、そして父になるだったら深いなーって僕は思いますよ。そりゃ元に戻すのが1番良いですよ。慶多は琉晴に比べていい子ですから。それだったら病院から言われた時に血のつながりなんて関係ない慶多は俺の子だって言えばいい(ただそれだと5分で話が終わってしまう)監督のリアルな描写は素晴らしいと感心しつつ、もう少し展開にひねりというか面白みがあればという作品だった。 【Yoshi】さん [映画館(邦画)] 4点(2013-09-26 16:48:38) 2.《ネタバレ》 冒頭のカンヌ受賞シーンに不覚にも感動しましたが、感動についてはここがピークでした。 誤解を招くようですが、これは普通にいい作品だと思います。普通に。 ストーリーは淡々と進みますが雰囲気はいいです。 ただ、安易に過剰な演出に頼らないのはいいのですが、もう少し盛り上げどころがあってもいいのでは?と思いました。 あの看護師宅の場面なんかもう少しお涙頂戴やら責立てるやらないことには、何のために入れたのかよくわかりません。 また、福山雅治は設定のため仕方ないと思うのですが、抑揚がなさすぎました。 現代の「悪い父親像」としては、淡々としたところにリアリティがあるのかもしれませんが・・・。 一方、もう一人の父親がいい人物かといえばそうでもなく、初対面での態度、言動、行動をみれば、突然正論をかますもののあまり説得力は感じませんでしたし感情移入できませんでした。 なんだかんだで一番思ったことは、子供に関しては結局のところ母にはかなわん・・・ということです。 このため、今回の父親役は相当難しい役どころだったと思います。 実際、途中オノマチが主役でいいんじゃないかと思いましたし、終盤に出番が減らなかったら父親が霞んで見えたところでした。 さすがに終盤は福山メインでしたが、決定的に感情が傾いた何やら爆発したようなシーンはついになく、肝心の「父」になった変化があまり感じ取れませんでした。 タイトルの意味は「そして、これから父になれるよう努力してみます」といった風に受け取っています。 【午の若丸】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-09-24 16:39:17) 1.先行上映にて鑑賞、何度も予告編を見ていただけに良い映画ではあったが、私にとってはそれ以上の映画ではなくストーリーもほぼ予想通り。だが取り違えの真実には多少なりとも驚かざるをえなかった。この映画は自分だったらどうだろうかなど、どこまで感情移入するかによって見方評価も大きく変わってくるだろうと思う。バッハのゴルトベルク変奏曲などピアノの調べが雰囲気作りに効果的だった。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-09-24 15:37:51)(良:1票)
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