みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
10.《ネタバレ》 SFホラーの金字塔だと思います。古典である「蠅男の恐怖」を当時の世情に見事に蘇らせました。「蠅男の恐怖」を観たことのある者にとって、最初の転送でセス・ブランドルがポッドから出てくるシーンには緊張が走る。しかし、何事も起こらず肩透かしを食らう。これはどうしたことだ?という疑問を整理しようとするうちに、興味の尽きない怒涛の展開が始まる。肉体の変調に不安を覚えたブランドルがテレポッドのコンピュータで何が起こったのかを追及します。答えは蠅=フライとの「fusion」。私はここに痺れました。首がすげ替わるだけだったオリジナルと違い、遺伝子レベルでの「融合」が起こる。しかしコンピュータの回答は単語ひとつ。その呆気なさと重篤な事実とのギャップから漂うSFの香りが堪らなかった。ブランドルの肉体の変化と心境の変化がシンクロして進むシナリオも良く出来ている。ハエの生態を人の肉体に転写して行く描写が巧みで、グロさよりもアイデアに感心する。ブランドルは死を予感し、悲嘆し、やがて受け入れ、しかし最後は人間に戻りたいと願う。その心情が違和感なく受け取れるから、結末が複雑に残響する。SFの面白さとは大ウソをひとつ捻り出して、そのウソに基づいた描写で全体を固めること。グロさに目が行きがちだが、本作はテレポッドの機能を遺伝子融合装置へ転化させたところにSF作品としてのワンダーが集約されており、堅実にセオリーを守っていることが見応えに直結していると思う。私の中では「ターミネーター」と並び、B級からスタートしてA級に転じた数少ない傑作です。 【アンドレ・タカシ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2011-02-13 13:16:14)(良:2票) 9.幼い頃、こち亀の両さんが見ていた映画という事で興味本位で見てしまったが、段々と蝿化していく男があまりに不気味で怖すぎて、未だに記憶に残っている映画。テレポート装置がとてもリアルに感じて、自分もこうなってしまったらどうしよう…とその日は眠れなかった思い出がある。トラウマ克服の為に、もう一度観直したい。 【Ad】さん [地上波(吹替)] 9点(2008-02-04 03:59:14) 8.合体するは異性に限る… m(__)mすみません… 【栗頭豆蔵】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-09-08 13:02:30) 7.《ネタバレ》 主人公が自分の体の異変に気付き始めるあたりから、怖さと興味が合わさり、どんどん物語に引き込まれてしまいます。徐々に人間の体から巨大バエに変化していく様は気持ち悪いくらいにリアルで美術スタッフに感服です。そしてラストはほんと悲しすぎます。姿はハエなのに、まだ人の心が残ってて恋人の持つ銃の銃口を自分の頭にもってくとこなんか特にそうです。こんな姿では生きられない、早く殺してくれという悲痛の叫びが聞こえてくるようです。 【カーマインTypeⅡ】さん 9点(2004-06-12 21:34:42) 6. 【虎尾】さん 9点(2003-12-12 23:49:28) 5.B級SFホラー映画の名作「蝿男の恐怖」のリメイク版なんですが、前作以上にエグさ炸裂で見る側に強烈な印象を残した映画でした。ところが、エグいグロいだけには終らせておらず「こんな醜い姿になってもオレを愛してくれるか」という悲劇的なテーマ性をも持ち合わせており、ジーンと胸を打たせてくれた。この当時、エイズ患者とダブらせているとかいないとかで、話題になった記憶もある。悲し過ぎる凄絶なラストは、前作同様に切ない余韻を残してくれた。一見、エグさグロさが“売り”の様な映画なんだが、実は「どこまで人を愛せるか」という奥深いテーマ性が用意されており、見る者をいい意味で裏切ってくれた。こういう手法の映画には許してしまうし、評価を高くもしたくなります。クローネンバーグの代表作のひとつにして、悲しいSFホラー映画の名作です。 【光りやまねこ】さん 9点(2003-06-22 20:12:13)(良:1票) 4.これほど恐ろしく、かつ悲しい映画は無いのでは?というわけで、9点差し上げる。 【ししゃも】さん 9点(2002-09-21 14:01:21) 3.私もDrスランプ アラレちゃんに出てくるハエ男みたいなモノかと思っていました・・・最後悲しいのが、現実っぽくて良かったです。観ていて飽きませんでした。 【阿瑠 派智野】さん 9点(2001-07-16 00:09:30) 2.“ハエ男”って言うから仮面ライダーみたいなのかと思ったら、かなりシリアスですね。しかもジェフ・ゴールドブラムにジーナ・デイビスですよ。この2人でこんな映画になるなんて想像も出来ませんでした。あまりに残酷で哀しい物語です。 【☆】さん 9点(2001-05-02 01:15:23) 1.単なる“ハエ男”かと思ったら、なかなか。ある学者が、物質転送装置の実験中のミスでハエと融合してしまう。この映画の最も恐ろしいのは、一旦進化(融合)が始まるともう元には戻らないと言うことである。通常の映画ならどこかに救いがあるのだろうが、全くそう言った雰囲気が訪れないままラストを迎えてしまった。駄作の多いクローネンバーグの中ではピカ一。 【イマジン】さん 9点(2001-02-03 17:52:33)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS