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コレクター(1965)

The Collector
1965年【英・米】 上映時間:119分
ドラマサスペンス犯罪もの小説の映画化
[コレクター]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-06-05)【イニシャルK】さん
公開開始日(1965-08-14)


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監督ウィリアム・ワイラー
助監督ロバート・スウィンク(第二班監督)
演出加藤敏(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
キャストテレンス・スタンプ(男優)フレディー・クレッグ
サマンサ・エッガー(女優)ミランダ・グレイ
モナ・ウォッシュバーン(女優)アニー叔母
ケネス・モア(男優)(ノンクレジット)
大塚国夫フレディー・クレッグ(日本語吹き替え版【TBS】)
二階堂有希子ミランダ・グレイ(日本語吹き替え版【TBS】)
富田耕生隣人(日本語吹き替え版【TBS】)
松山英太郎フレディー・クレッグ(日本語吹き替え版【1975年テレビ朝日】)
平井道子ミランダ・グレイ(日本語吹き替え版【1975年テレビ朝日】)
島宇志夫隣人(日本語吹き替え版【1975年テレビ朝日】)
岸田森フレディー・クレッグ(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
田島令子ミランダ・グレイ(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
藤本譲隣人(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
鈴木れい子アニー叔母(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
牛山茂(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
金尾哲夫(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
土井美加(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
沢田研二フレディー・クレッグ(日本語吹き替え版【1985年テレビ朝日】)
佳那晃子ミランダ・グレイ(日本語吹き替え版【1985年テレビ朝日】)
原作ジョン・ファウルズ「コレクター」
脚本ジョン・コーン〔製作〕
スタンリー・マン
テリー・サザーン(ノンクレジット)
音楽モーリス・ジャール
撮影ロバート・サーティース
ロバート・クラスカー
製作ジョン・コーン〔製作〕
コロムビア・ピクチャーズ
配給コロムビア・ピクチャーズ
美術ジョン・ストール[美術]
フランク・タトル[美術](セット装飾)
編集ロバート・スウィンク
録音ジャック・ソロモン
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【クチコミ・感想(9点検索)】

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10.巨匠ウィリアム・ワイラーが放つハラハラ、ドキドキの極上心理サスペンス。サマンサ・エッガーの現代風な女子学生も可愛らしくてテレンス・スタンプが若く、
こういうシリアスな役がピッタリとはまってました。 白い男さん [ビデオ(吹替)] 9点(2008-12-20 10:00:17)

9.《ネタバレ》 うん!これは凄い!単なるサスペンスホラーなんかじゃない何か凄みというものを感じられずにはいられない。まずは冒頭の蝶を追いかける主人公の姿と雨の中、びしょ濡れになりながら笑顔で横たわる姿に思わず共感してしまった。この映画の主人公の取っている行動、それは人間の持っている欲望の全てであり、底にあるのは人として、愛されたい気持ちというものの心理状態を鋭く描いているように感じる。大金を手にした事で会社を辞めた主人公は、誰からも愛されずにいるという思いでいる中で一人の女性を白昼堂々誘拐し、監禁し、そして、監禁した女性を自分の思いのままに操ろうとした挙句に殺してしまうのだが、本当は殺すつもりなどなかったに違いない。私はそう思います。そんな主人公の苦しみを緊張感を持ってじわりじわりと追い詰めて描くウィリアム・ワイラー監督の素晴らしい演出とそんな演出に見事に応えてみせた二人の俳優の名演技が物凄い緊張感を持って最後まで一瞬たりとも眼が離せない凄さ、ここでもワイラー監督お得意の階段を使っての縦の構図の素晴らしい演出が見ることが出来ます。一つだけ例に出すと監禁された女が風呂に入っている所を男が強引に引きずりだして、縛るとそこにお隣の家に住んでいる一人の男がやって来て、その時の階段の上、二階から流れ出す風呂の水、この時の主人公のびくびくした態度、表情、自分が今、している犯罪への意識についての怯えている姿、犯罪がばれやしないかという事に対する恐怖が見事に描かれています。これは完全なる心理劇であって、単なるサイコスリラーなんかじゃありません。主人公が監禁した女性を蝶と同じく扱うという恐ろしさ、ピカソの絵をやぶり捨てる時の恐ろしいほどの迫力といい、本当に恐い。人間の哀しさのようなものがこのシーンを見てもよく解るし、それとこの作品、常に視線は主人公の視線として捕らえているのも素晴らしいです。監禁した女性を殺してしまったた主人公は最後に二人目となる次の相手を探すラストも車の中から見ているその場面も主人公側から見た視線であって、とにかくどのシーンにしても主人公側に立って捉えていて惹き付けられます。これまた間違いなくウィリアム・ワイラー監督による人間の心理といものを見事に描きだした傑作間違いなしの1本です。 青観さん [DVD(字幕)] 9点(2006-11-12 21:58:14)(良:1票)

8.屋敷内における犯人と被害者。被害者の心中「生きて此処から帰りたい」は手に取るように解るのですが、犯人の本心が奈辺にあるのかを読み取ろうとしても彼女同様に解りません。物語は二人以外のシーンは最低限にとどめ(各シーンの的確さが見事)進んでいきます。一瞬たりとも目が離せず緊張感に息苦しさが増していきます。解り得なかった犯人の本質が、相手が死ぬかも知れない状況でとった二人の行為の違いで垣間見え、ラストシーンで剥き出しにされます。ここで初めてタイトルの意味を思い知らされ、言いようのない恐ろしさを味あわされます。観る者を捕らえて離さない見事な作品でした。 The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 9点(2006-10-22 16:01:37)(良:1票)

7.男女の違いにより視点も受け取り方も異なる傑作、名作は数多くあるが、この作品ではそれが著しく表われるのではないだろうか。この映画でのテレンス・スタンプ演じる主人公の男、おそらく幼い頃からイジメられたり仲間はずれにされたりで、一人孤独な生活を送ってきたに違いない。美しい蝶の収集だけがすべてを忘れさせてくれる唯一の楽しみなわけだが、やがて一線を大きく越え狂気の世界へ入ってゆく。視線を斜めに反らしややうつむき加減に歩く姿は、男である私の心情からするとむしろ哀れみを誘い気の毒でもある。(もちろん監禁は許されぬ犯罪です) 監督は万人が認める名作かつ大作である「ローマの休日」「ベン・ハー」などで有名な名匠ウィリアム・ワイラー。しかし個人的には、本作を含め「必死の逃亡者」など社会の闇の部分を斬新な視点と切り口で格調高く描き切る作品こそ偉才振りを発揮していると思うし、また好きですね。それは、常人と常人ではない人間(常人と紙一重かもしれないが)とを対峙させることにより生み出される独特の緊張感、そして監督ワイラーならではの異色心理劇、とでも言えばよいかもしれない。本作に於いても、見る者を困惑させる意外なラストは当時斬新だったに違いなく、それはあたかも将来起こるべく犯罪を予見しているかのようである。ラング作「M」、ヒッチコック作「サイコ」などのお手本があったにしろ、サイコ・サスペンスの傑作であることに疑う余地はない。 光りやまねこさん 9点(2004-10-22 15:50:11)(良:1票)

6.やっぱり風呂場のシーンですね。あのサスペンスは凄い。じっさい心臓バクバクしたもん。 じゅんのすけさん 9点(2003-08-29 18:51:12)

5.同名の97年版よりは、かなりこっちの方が出来が良いと思います。でもこれって本当に“コレクター”でしょうか? その辺は同名の97年版の邦題がマッチしていますね。「コレクター」じゃなく「ストーカー」の話でした。 さん 9点(2002-04-14 01:38:37)

4.地味ですが大変美しいです。 リコシェ号さん 9点(2001-12-02 03:12:04)

3.テレンス・スタンプ演じる主人公の心の闇というか、救われなさに心底ゾッとしました。 このはさん 9点(2001-10-30 17:29:53)

2.これは面白い。そして本当に怖い。ワイラー監督の作品は外さないって本当だ。(ローマの休日,おしゃれ泥棒,大いなる西部,ベンハー)それにしても何かで読んだが,封切り当時主役のテレンス・スタンプがあまりにいい男なので見た女性達が云々・・て本当だったのかな。因みに私は10年近く前,当時付き合っていた彼女にこのVTRを貸したが,「怖かったけど面白かった」という感想しか返ってこなかった・・・。 koshiさん 9点(2001-08-18 23:41:56)(良:1票)

1.サイコホラーの傑作。ヒッチコックのサイコに匹敵しうる不気味さ。しかも,心理描写がきめこまかく,その閉塞感,絶望感が観る者に迫る。原作も読んだが,これまた傑作です。お奨めします。 バッテン星人さん 9点(2001-06-26 08:15:35)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 64人
平均点数 7.33点
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100.00% line
200.00% line
311.56% line
411.56% line
5710.94% line
6812.50% line
72132.81% line
8914.06% line
91015.62% line
10710.94% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.66点 Review3人
2 ストーリー評価 9.20点 Review5人
3 鑑賞後の後味 8.20点 Review5人
4 音楽評価 7.00点 Review3人
5 感泣評価 5.66点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

1965年 38回
主演女優賞サマンサ・エッガー候補(ノミネート) 
監督賞ウィリアム・ワイラー候補(ノミネート) 
脚色賞スタンリー・マン候補(ノミネート) 
脚色賞ジョン・コーン〔製作〕候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1965年 23回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)サマンサ・エッガー受賞 
監督賞ウィリアム・ワイラー候補(ノミネート) 
脚本賞スタンリー・マン候補(ノミネート) 
脚本賞ジョン・コーン〔製作〕候補(ノミネート) 

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