みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
5.《ネタバレ》 バカップルかと思いきや共に好人物でホッとする。大学教授との友情物語かと思いきや逮捕、不法移民、送還と重たい展開に。ここに母親とのロマンスが絡んでくる脚本と、殊更に劇的にしない演出が見事ではありますが、本作は初めて主役を張ったリチャード・ジェンキンスの特筆ものの名演に尽きます。静かな佇まいでありながら喜怒哀楽の機微が滲み出る姿が沁み入るもので、とりわけ母親への恋心に身悶えさせられました。 何故レンタルしたのか思い出せない(情けない)本作は小品でありながら忘れ難い秀作でした。 これだから映画鑑賞は止められません。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 9点(2022-01-19 02:27:48) 4.《ネタバレ》 地味で控えめだけど、いつまでも心が共鳴するような良作。人生に厭いた大学教授の出会う、予期せぬ扉。人と出会い、繋がることの幸福感と、そんな一市民のささやかなつながりすら絶つ9・11後のアメリカの現実。ドラマチックに盛り上げるような演出を控えたドキュメントタッチでまとめているけれども、唯一教授が感情を昂ぶらせるのは願いが叶わなくなったと知る移民局での場面。小役人相手に、どうにもならないことだけど、彼の叫び、憤怒は観る者すべての思いを代弁するように感じた。個人的に好きな場面は教授がストリートショップで店番をせざるを得なくなっちゃうトコ。「手作りです」って。こういう、ふっと笑みがもれるようなシーンを挿入してくる映画がほんと好き。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-09-19 23:54:46)(良:1票) 3.《ネタバレ》 その後、R・ジェンキンスを使い、そのとき何をなすべきだったのか。そしてその首尾は?を検証されてもいいぐらいの映画。ストーリー、脚本、編集、演出、すべて好み。しかし、主人公も精神的異邦人、すなわち移民であったと気付かされるところがにくいもんだ。 【monteprince】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-08-08 00:59:18)(良:1票) 2.《ネタバレ》 たいへんな秀作だと思います。派手なシーンは何一つないのに、しかも途中で結末はだいたい見えるのに、最後の一滴(ここが重要)までじっくり味わえました。おそらく低予算ながら、脚本をじっくり丁寧に作り上げれば、ここまでおもしろい作品ができるんだなと。主人公が「開発経済学者」という設定も、ウィットが効いています。それにしても、よりによってシリアとは…。ドラマ上の人物とはいえ、その後の母子の無事を祈らずにはいられません。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-04-19 01:13:55)(良:2票) 1.序盤、奇妙な共同生活の始まりにワクワクさせられるのだけど、物語は次第に深刻な展開を辿る。 それでも、アフリカンビートの軽快なリズムに心が躍り、悲しみをほんの少し和らげてくれる。 特にガラス越しのセッションに希望を感じられたのが良かった。 これはハッピーエンドは望めそうにないと薄々感じ始めた頃に新たな訪問者が投入される展開も自然で好感が持てる。 ウォルターとタレクの友情物語で終わっていても感動的だったとは思うけど、このギアチェンジで終盤はなんとも切ないラブストーリーの様相を見せ始める。 これもやっぱりハッピーエンドは望めそうにないんだけど、2人の節度ある関係性はとても魅力的に感じられた。 深刻な社会問題を描いたテーマはとても重たくて、どちらが正しくてどちらが間違ってるとは言えないのかも知れないけど、扉をたたく人を招き入れる優しさがなければ、物語は始まらないんでしょうね。 それにしても、こんなにも落ち着きのある深い作品なのにジャンベの鼓動に思わず体が反応してリズムを刻んでしまうのは何故なんでしょうね。 ミトコンドリア・イヴから受け継がれたアフリカのDNAが僕にも刻み込まれてるんでしょうか。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 9点(2012-06-03 19:19:04)(良:1票)
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