みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
4.《ネタバレ》 かなり見応えありました、いや面白かった。ヤクザ映画は個人的に好きなので色々見てきましたが、本作がナンバー1かと。ストーリーにダレがなく、またラストもスッキリと終わらせてくれている。映画館で見たかったなぁと。演者の皆さん、流石なのですが、役所広司は一段上を行ってますね。彼がいなくなってしまったのが本当に残念です。(続編があるようなのですが、彼がいないので、見たいような見たくないような)1点気になったのは、五十子は何故大上を殺す必要があったのか。警官殺して丸く収まるはずもなく、ここだけちょっと無理があったかなと感じました。ただ、コメディタッチな笑いを小さく挟む邦画が多い中で、ハードボイルで突き通してくれた本作に拍手。 【はりねずみ】さん [ブルーレイ(邦画)] 9点(2022-04-24 15:19:23) 3.《ネタバレ》 原作既読です。読んだのは映画の後ですが。映画でイメージを作ってから本に入っていくことができました。その上で映画のほうのレビューをしていきますが、原作と比べるとだいぶ大上さんの悪さが誇張されてますね。原作では取調べ中に女とヤったりしないし、ビデオ押収できないからって放火とかしないし。やりかねないキャラといえばそうなのですが、「そこまでやる?」っていうのをことさら強調してる感じはありました。特に、取り調べてる女とヤるっていうのはちょっと不快感。女にだらしないという描写は原作にも無かったので、そこは蛇足というか単に大上さんを汚く描きたかっただけで、警官としてしかしヤクザと繋がりを持って制御するダークヒーロー的に立ち回る大上さんのイメージとはズレていたと感じました。 しかし新米刑事の日岡が大上との出会いからだんだん逞しくなっていく過程は見ていて面白かったしなんだか頼もしく思えた。映画の最初と最後では日岡役の松坂桃李さんの目付きも全然違い、大上の意志を受け継いだようでした。まあそれでも大上のキャラの強さにはまだ届きませんが。日岡が次作でどのように変わっているかが見所になりそうですね。大上のコピーのようになっているか、はたまた違う変貌を遂げるのか。楽しみです。 広島弁のヤクザ語、とでも言うのか、あのしゃべりでしかも嗄れてたりしたら聞き取るまで少し慣れが必要ですね。そういう意味でちょっとついていくのが大変な時がありました。全然話の筋とは関係ないですが、なんだか大学で一緒だった後輩の広島弁がひさしぶりに聞きたくなりました。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 9点(2021-06-12 14:36:30)(良:2票) 2.《ネタバレ》 法が整備されていない時代とは言え凄まじい広島呉(架空)の夏だった。 二大勢力暴力団の抗争の狭間でマル暴の躍動が存在する。 俳優はなんと言っても輝きを放つ役所広司。 正直、アウトロー刑事はツボなんですよ。違法捜査を厭わないが正義はしっかり持っていてヤクザを手懐ける。 暴力団からすれば脅威の存在。一言「ガミさんかっこよすぎる」。 松坂はラブコメ俳優の印象が強かったがギャップで凌駕する。こんな演技もしてくれるのだと。 真面目なインテリ優男の成長を見事に演じきりラストにハイライト吸うあたりなんてのは立派なガミさんの相棒になったもんだとグッと熱くさせてくれた。 過激さはアウトレイジ1より若干マイルドにおもう。抵抗がある人もスルーせず是非観て頂きたい。 男臭いドラマの中で個々の生き様が胸を熱くしてくれる。 意外にも劇場で女性客が多かったのは松坂桃李ファンなのだろうか?この作品の魅力なのだろうか? 後者でしょ。 次作も決定したので引けをとらないパワーみなぎる作品を期待してます。 【mighty guard】さん [映画館(邦画)] 9点(2018-06-01 13:11:16)(良:2票) 1.『この世界の片隅に』のレビューでも申し上げたのですが、私は呉出身です。GWで帰省した際には地元が本作で大変盛り上がっており、できれば呉ポポロで鑑賞したかったのですが、公開がGW後ということで都内の映画館での鑑賞となりました。とりあえず初日・朝一の回という気合で見に行きましたが。 内容は、それほど高まった期待値を軽く超えるほどの熱量と勢いであり、目を見張るほど面白い作品となっていました。呉でロケをしたことや、俳優達に呉弁・広島弁を喋らせているという細部へのこだわりは素晴らしいレベルに達しています。私のようなネイティブが聞いても特に違和感を覚えないほどみなさんの方言は上手だったし、呉の雰囲気も出ています。よくよく考えてみれば無茶な展開も多かったのですが、時代や舞台の再現度の高さによって現在の日本とは別世界を作り上げることに成功しているために、細かいアラは気にならないという恩恵もありました。 原作未読ということもあって、全体の構成にはかなりの意外性がありました。ヤクザの抗争を背景にして暴力刑事が暴れまわる映画かと思いきや、作品は前半と後半で真っ二つに分かれており、後半より「正義とは何ぞや」という点を結構真剣に突いた作品へと変貌していきます。演出は常にトップギアというわけではなく、緩急をつけてちゃんとドラマ部分を見せようとしており、基本はヤクザ映画でありながら、様々な見方のできる内容になっています。この点には良い意味で驚かされました。 演技面では、どちらかと言えば物静かな役柄の方が合うことの多かった役所広司が暴力刑事役に抜群にハマっており、常に大声で怒鳴りながらズンズンと進んでいく様には拍手喝采したくなりました。また、呉の組の若頭役の江口洋介の異常なかっこよさや、広島の組長役の石橋蓮司の古狸ぶりなど、ヤクザ者は皆魅力的でしたね。一方で、その受け手となる松坂桃李はこの異常な世界と観客の意識の橋渡し役であるため見せ場が少なく、やりたい放題やっている他の役者さんと比較すると損な役回りのようにも見えたのですが、繊細な演技で作品の基礎部分をしっかりと担っていました。こちらも良かったと思います。 呉の人間は『仁義なき戦い』を誇りに思っているのですが、まさかその精神を受け継ぎ、日本を代表する俳優達を大挙して出演させた新作を見られる日が来るとは思っても見ませんでした。最高です。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(邦画)] 9点(2018-05-12 14:06:38)(良:3票)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS