みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
5.共に既に家庭を持っている男と女のロマンス。平たく言えば不倫モノということになるのですが、 そういう言葉で片付けたくはない雰囲気と内容、そして品を持った作品です。 本作の主演女優、セリア・ジョンソン。その表情の演技が特に印象的です。 巨匠リーンの繊細な演出と、彼女の繊細な演技が見事に重なり合う。 相手役のトレヴァー・ハワードと共に美男美女が極上の絵になるロマンスという訳ではなく、 2人が互いを求めあう感情を露わにする激しさのあるシーンがある訳でもない。 毎週木曜日の買い物に出かける午後のほんの半日の2人の心の機微を実に丁寧に拾い上げていく。 それが本当にいい映画です。 巨匠リーンの初期の90分に満たない小品ですが、リーンの後の大作にひけを取らない作品だと思います。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2020-09-03 15:16:11)(良:1票) 4.《ネタバレ》 不倫と言えばれっきとした不倫なのだが、とても心の残るラブストーリーだ。全編を通じて流れるラフマニノフのピアノコンチェルト、第1楽章から第3楽章までのいろいろなメロディーを駆使して演奏される。軽く言えばBGMなのだが、それが劇中の人物の心理を巧みに描写していてまさに劇音楽。それでも途中までは6点か7点かと迷う段階だったが、終盤にきて9点か10点かを迷うくらいまでにヒートアップ。功労者は何とおしゃべりのドリー夫人だった。残酷なまでに切なく、そして通常の生活に戻る。不倫恋愛もので、これほど丁寧な作りで、胸をえぐる映画を私は他に知らない。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-01-10 22:38:52)(良:1票) 3.「悪いことをしている」と良心の呵責にさいなまれながらも逢いたい気持ちは抑えられない。不倫をここまで人間味のあるリアルなドラマにしてしまうとは! 終始バックに流れているラフマニノフのピアノ協奏曲2番はとても悲しく心に響きました。 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-01-29 12:10:33) 2.昔新聞の土曜版で紹介されていて、気になって大学の視聴覚資料室にわざわざ見に行った映画です。ラフマニノフも聴きました。「恋におちて」との違いについてもいろいろ考えました。二人が会ったのは実はわずか4日間。二人の惹かれあう姿は少年と少女のようで、シリア・ジョンソンが、もう少し自分の気持ちに素直になったらもっと二人で素敵な時間が過ごせたのかも・・と最近は思います。「あなたを愛し始めた。しかし今二人の終わりも始まってしまった」周囲を気にかけ、嘘が現れたときにトレヴァーハワードが言った言葉はなんてせつないのでしょう。いい映画です 【bee-charmer】さん 9点(2004-02-15 00:35:56)(良:1票) 1.激しい恋愛映画が多い中、久しぶりに心打たれる名作に出逢ってしまった。どこにでもある日常の一片を切り取って映画にした巨匠リーン監督の手腕が素晴らしい。澄み渡る音楽の使われ方も名作といわれる所以。これを見ずして恋愛映画は語れないですね。 【マピ】さん 9点(2002-11-16 17:44:38)(良:1票)
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