みんなのシネマレビュー

巨人と玩具

1958年【日】 上映時間:96分
ドラマ小説の映画化
[キョジントガング]
新規登録(2003-10-27)【--------】さん
タイトル情報更新(2015-07-27)【ESPERANZA】さん
公開開始日(1958-06-22)


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監督増村保造
助監督井上芳夫
キャスト川口浩(男優)西洋介
野添ひとみ(女優)島京子
高松英郎(男優)合田竜次
小野道子(女優)倉橋雅美
伊藤雄之助(男優)春川純二
山茶花究(男優)東隆蔵
藤山浩一(男優)横山忠夫
信欣三(男優)矢代光平
星ひかる(男優)黒沢
潮万太郎(男優)夏木
杉田康(男優)プロデューサー
春本富士夫(男優)下村
町田博子(女優)合田鈴枝
目黒幸子(女優)岩崎
村田扶実子(女優)キク
夏木章(男優)
渡辺鉄弥(男優)ロカビリー歌手
阿部脩(男優)プロレスラー
花布辰男(男優)冬崎
大山健二(男優)
伊達正(男優)栄吉
飛田喜佐夫(男優)松谷
高村栄一(男優)秋村
伊東光一(男優)春岡
小山内淳(男優)宣伝ブローカー
武江義雄(男優)
須藤恒子(女優)老婆
守田学(男優)
山口健[男優](男優)
原田[言玄](男優)
中田勉(男優)
杉森麟(男優)
中原健(男優)
田中三津子(女優)
柴田吾郎(男優)学生(ノンクレジット)
原作開高健「巨人と玩具」
脚本白坂依志夫
音楽塚原哲夫
撮影村井博
製作永田秀雅
企画藤井浩明
配給大映
美術下河原友雄
編集中静達治
録音渡辺利一
照明米山勇
その他東京現像所(現像)
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【クチコミ・感想(9点検索)】

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3.《ネタバレ》 増村監督らしく、早口でわめき立てるようなセリフ。しかし業界自体の性格が表れているようで、ピッタリしていました。内容的にも現代にまで通じる「サラリーマン残酷物語」であり、マスコミの裏側に垣間見られるいかがわしさや非情さをうまく描いていたと思います。それを体現していた高松英郎もすばらしいけど(若くて最初は誰かわからなかった)、虫歯の野添ひとみもキュート。「大衆は何も考えていない」などの鋭いセリフも飛び出し、とにかくパワーのある作で、「笑うのよ」っていう締めもなかなか考えさせられます。60年近く経っても風刺精神が生きているというのは、人間の本質を捉えているからなんでしょうね。『三丁目の夕日』シリーズが好きな人も、一度見てみればいいんじゃないでしょうか。

本作のDVDを販売しているのが角川というのも、偶然ですが面白い因縁です。 アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2016-03-12 11:37:34)

2.《ネタバレ》 極度にディフォルメされているとはいえ、高度成長期の日本の空気をすごく表現している作品です。
日本の高度成長期とはプロジェクトXのような美談だけではないのです。
学生の頃、この作品をビデオで見て、資本原理というものを初めて理解しました。
今、改めて見ても、ものすごい情報量に圧倒させられます。
年齢を経て、登場人物の生活背景が想像できるからだと思います。
利益優先のシステムが肥大化して、誰も考える余裕が無い。まさにシステムという「巨人」の中に人間という「玩具」が弄ばれている様が描かれます。
システムが軌道に乗ると、部品である人間は大局的にものを考えなくなる。
この結果がたまに現れる企業の失態であろうし、その最悪の結果が原発事故なのだと思います。
お菓子会社の三つ巴の戦略、ライバル会社の社員同士の恋愛、友情の破綻、5人兄弟の貧乏暮らしの家庭でスターになれば人間どれほど豹変するか、家庭を無視して体を壊してまで出世する人間の悲哀、諦観したカメラマンの存在、脇役の女性テレビディレクターの言葉など、今見ると、あらゆるシーンが風刺的で衝撃的です。
今見ると、なにげない脇の言葉が印象的です。「テレビなんて誰もお金を返せなんて言わないからこの仕事が好きなのよ」
お菓子会社の宣伝部長のセリフも本質的です。「大衆は何も考えない。考えるヒマが無い。そこに繰り返しキャラメルはおいしいと訴えるんです」
お金のある政党の選挙活動そのものです。こういう本質的なセリフが矢継ぎ早に出て圧倒されます。
映画のテクニックとしては、終盤近くのダンスシーンが素晴らしいと思います。
これだけテンポが早くても、突然ストーリーを進めるのに支障がないシーンを延々とじっくり見せて、観客に考えさせる時間を与えているからです。
凡庸な演出ならこんなシーンは野添ひとみが踊っている1カットだけで説明がつきます。こういう演出が天才の仕事であると思います。しかしこの映画はいわゆる告発ものではありません。
今は風刺映画というジャンルがありません。そういう才能はドキュメンタリーに行ってしまっています。
若い人に是非観てもらって、考えて欲しいです。

どっぐすさん [DVD(邦画)] 9点(2013-03-14 01:07:11)(良:2票)

1.《ネタバレ》 ライター、テレビCM、ネオンきらきら、「売上げだ。」、「部長だ。」、「不況だ。」等々、おたまじゃくしは見捨てられ、課長の奥さん気が変に…。しつこい、しつこい、たたみ掛ける演出。高度成長期に入った企業利益優先社会の狂乱ぶりを滑稽に描いています。芸能界の悲哀や男女の結婚観も織り交ぜ、テンコ盛りなのですが、力技でエンディングを迎えています。「宇宙服」って、時代ならではですが、当然“引っ掛け”ている訳ですよね。ラストの小野道子の姿に、増村監督の優しさが出ていると思います。役者の演技に納得いかないところもありますが、勢いを感じる映画です。 氏木さん [ビデオ(邦画)] 9点(2006-12-27 21:23:22)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 22人
平均点数 6.91点
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100.00% line
200.00% line
314.55% line
400.00% line
529.09% line
6418.18% line
7836.36% line
8418.18% line
9313.64% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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