みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
4.《ネタバレ》 10年以上前の初回視聴時の感想はずばり「退屈」であっため、2度と見ない作品リスト入りしていたのだが、見る側の経年変化というものも考慮し「CSでやっているならちょっと」と見始めて見事ハマる。 「クラッシュ」でも書いたけどこの監督さんの作品を楽しんで見るためには「コント」という前提で見るのが正しいのでは。「あんまりマジメに考えない」で「相当ブラックでグロテスクなコント」を見ている感覚で、作り手の意図した「笑わせどころ」にちゃんとはまっていってあげるのが、楽しく見るコツなのではないだろうか。 松本仁志のコントをスケールを拡大し芸術性を高めて高尚にしたもの…ということであんまり間違っていないと思います。もちろん、バロウズの原作というものがあり、映画であるので、私の見たところでは1箇所「意図的にコント世界をはずれて現実世界を注入した」ところがあって、「ところでそろそろキミの創作活動と麻薬常習との関連性について聞こうじゃないか」と友人が言うんですね。 こういうマジメなセリフが、爛れた妄想世界の中で突如として発言され、そして「無視される」という展開。バロウズが誰か他人から現実に言われた言葉であろう、そして「最も言われたくない」が「最も無視できない」言葉。ちゃんと入れてきてます。 作品全般に「んなアホな」と突っ込みたくなるシーンが満載で、ピーター・ウェラー演じるウィリアム・リーは「突っ込み」担当なのですが、クローネンバーグの演出により繊細に計算された「限りなくノーリアクションに近いリアクション」芸を展開することでボケを際立たせています。かなりギリギリの芸です。 ラストも大変練られたもので、文学的でありかつコントとして成立しているというやはりギリギリ芸。 「作家であることを証明してみろ」と言われて「んじゃ、気は進まないがウィリアムテルごっこだ」「なるほど、確かにおまえは作家」てな、完全コントでなおかつバロウズの抱いていた根本的問題や苦悩を落としどころに幕引きしてみせた。 「クラッシュ」でも書いたがクローネンバーグが大笑いするネタというのは一般人の顔がひきつるレベル。 ゆえに「天才は孤独」なのだが、本作はバロウズというクロを上回る変態じゃなくて天才とのコラボでどちらかというとクロの変態度が小さく見えるほどである。怪作。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-10-08 13:35:07) 3.幻覚を見るジャンキーの映画、ではなくジャンキーが脳内で作った世界を映画化したものだと思う。何でもあり。他人から見れば不条理でも、本人の脳内では一応のルールがありそれにしたがって世界が動いている。それをそのまま肯定した感じ。楽しんでのめりこめた。 【ラーション】さん 9点(2004-05-29 01:16:24) 2. この映画を見るときは、ストーリーを追わないこと。だって、この映画は全部夢なんですから。夢に理屈を求めるのはヤボとゆうもの。 で、ただボーっとして画面を見ていると、アルファ波が頭を駆け巡り、「朝の寝起きの、あと5分」の快楽を手に入れることが出る・・・ハズ。 【みやひろ】さん 9点(2003-10-24 00:50:42) 1.今までにキメちゃったことがある人ならこの世界感が解るはず。私?見るだけで口の中がヨダレで一杯になりました。(時効ですよー) 【キメキメタイガー】さん 9点(2003-06-12 05:08:01)
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