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ワイルド・アパッチ

Ulzana's Raid
1972年【米】 上映時間:102分
ウエスタン
[ワイルドアパッチ]
新規登録(2003-12-08)【.】さん
タイトル情報更新(2021-11-11)【Olias】さん
公開開始日(1973-05-19)


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監督ロバート・アルドリッチ
助監督マルコム・R・ハーディング
キャストバート・ランカスター(男優)マッキントッシュ
ブルース・デイヴィソン(男優)ギャレット・デブリン中尉
リチャード・ジャッケル(男優)軍曹
ロイド・ボックナー(男優)チャールズ・ゲイト
ホルヘ・リューク(男優)ケ・ニ・ティ
カール・スウェンソン(男優)ウィリー
リチャード・ファーンズワース(男優)兵士
ウィリアム・H・バートン(男優)兵士
加藤武マッキントッシュ(日本語吹き替え版)
脚本アラン・シャープ
音楽フランク・デ・ヴォール
撮影ジョセフ・F・バイロック
製作カーター・デ・ヘイヴン〔製作〕
バート・ランカスター(ノンクレジット)
アラン・シャープ(製作補)
ユニバーサル・ピクチャーズ
衣装グレン・ライト〔衣装〕(ノンクレジット)
編集マイケル・ルチアーノ〔編集〕
字幕翻訳高瀬鎮夫
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【クチコミ・感想(9点検索)】

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3.《ネタバレ》 生身に迫る恐怖を突きつけられ、事後として提示される事で想像を煽られる、アパッチ族による無機質な殺戮シーン。
広大な自然で遠近感を保ったまま繰り広げられる追跡劇。アパッチ族と追撃隊の位置関係を想像する事で、その空間は画面外までも拡がっていく。
その中で、戦う事でしか関わり合う事が出来ない、対話という交渉手段を失った者達。そして倫理を超えた所にある、男という生物が背負った性、業。
男達の意志は、無言あるいは、言葉よりも表情を欠いた「顔」の優位性ゆえに、無方向に揺らぎ、拡散し続ける。その無方向性はサスペンスにもなるだろう。
そして舞台は渓谷へと向かう。ケ・ニ・テイとウルザナの仲間の時間と緊張感が途切れる事がない一騎打ち。二人が出会う場面の舞台設定。
俯瞰の優位性を生かした渓谷での銃撃戦。
どれもが、過剰も不足もなく映し出される。
そして全てが終わった後に残る、叙情性に湿ることがない諦念を携えた徒労感。
観客にはマッキントッシュが息を引き取る瞬間を観るなどという、一人の男に対する敬意を欠いた行動は許されない。只々彼が葉巻を巻く事が出来るかどうかだけを想像し、それを最後まで見届ければいい。それがこの映画を観るという事に対する最低限の節度なのだろう。 ちゃじじさん [DVD(字幕)] 9点(2017-12-13 00:47:40)(良:1票)

2.西部劇の時代なのに、野球の場面でピッチャーがアンダースローで投げてなかったり、カーブを投げてたり。ってのがちょっと気になったのですが、調べてみると、なるほどコレ、時代的には別に、おかしな話ではないみたい。
ってのはどうでもよくって、それにしてもこの映画、面白い。自分が中高生の時にワクワクしながら映画観てた、あのワクワク感を思い出させる面白さで、ちょっと感激してしまいました。アパッチ族の一部が保留地から逃走、略奪や殺戮を繰り返す。で、その討伐のために騎兵隊が向かうのだけど、この敵であるところのアパッチ族一味が、とにかく強くてとにかうコワい。彼らが凄まじい虐殺を行うには、彼らなりの理屈や論理らしきものがあって、しかしそれは「こちら側の人間」には何らの共感を覚えることができないもので、従って到底理解できないもの(そういや、sympathyの字幕の翻訳が「同情」になってたように思ったけど、この場合はちょっと変では?)。この素晴らしく得体の知れない相手との死闘、いやもう、コレですよコレ。
悪意のない虐殺、悪意すらもない虐殺、という、その怖さ。その怖さに立ち向かう人々の姿。ああ、そうか、だからパニック映画って、あんなに面白かったんだ。
騎兵隊の追跡に協力する「訳知り」風のオッサンに、バート・ランカスター。さらにアパッチ族の若者も協力者として同行しており、この二人がいわば、騎兵隊と敵のアパッチ族の一味との間に位置している。ま、この味方の二人でさえこんなに不愛想でとっつきにくいんだから、敵はもっと得体が知れん訳ですな。
で、単純に「敵=悪」という勧善懲悪の物語ではなくって、悪意のない敵に対し、恐怖と怒りから、むしろ騎兵隊の中にこそ敵に対するドス黒い「悪意」が芽生えかけてくる、こういう皮肉もまた、本作の怖いところ。
そしてあとは、いかにしてこの恐るべき敵に、いや恐怖そのものに、立ち向かっていくか。その戦いがこれでもかと描かれる。ハラハラしワクワクすることこの上なし。 鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2017-05-14 23:10:45)

1.《ネタバレ》 「ワイルドバンチ」と「アパッチ」をクソ味噌にして混ぜたような紛らわしい邦題。
どうして素直に「ウルザナス・レイド」というタイトルを付けられなかったのか疑問である。

タイトルはともかく、内容はアパッチと騎兵隊の死闘を描いたアルドリッチらしい作品。
女っ気の無い、かといってマカロニ・ウェスタンほど凄惨でも無い(血だるまが出てくるくらいだ)、アルドリッチが描く男のドラマ。

実際に起きたウルザナの襲撃をリアルなタッチで描いた骨太な作風。
暴力に直面した時の人間の恐怖と憎悪が生々しい。
一見すると典型的なインディアン掃討物に映るかも知れないが、西部開拓時代の終わり、インディアンたちの反撃の終焉、騎兵隊の戦いの終結・・・様々な終わりの足音が聞こえてくる。
インディアンと白人の問題に深々と迫った内容でもあり、異なった立場の駆け引き、同じ人間として向き合おうとしたマッキントッシュの生き様が特徴的だ。

冒頭15分間の「嵐の前の静けさ」、
そこを過ぎてからの残虐さと残酷な殺し合い。
周囲が見えない小屋の中で聞くラッパの音が怖かった。
中盤の馬上での追撃、
終盤の谷間での銃撃戦など充実した内容。
特に危険と解っていて、あえて谷間に突き進んだ「賭け」の場面。
長年インディアンと戦ってきたマッキントッシュは引退した後の実りのない老後、壮絶に散るインディアンたちへの憧れに似た気持ち、とにかく死に場所を求めていたのかもな。

「ヴェラクルス」で初々しかったバート・ランカスターも今では老骨に鞭くれる老将として登場する。
ラストのランカスターが何とも言えない。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-01-31 10:12:20)

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【点数情報】

Review人数 11人
平均点数 6.91点
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5218.18% line
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8436.36% line
9327.27% line
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 0.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 9.00点 Review1人
5 感泣評価 9.00点 Review1人

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