みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
2.《ネタバレ》 ちょっと米映画らしからぬ軽妙な イタリア映画の様な小品だと感じました。 私事ですが、新しく買ったテレビで鑑賞した所、映像や音響の美しさに驚きました。 夜の脱走時や海の風景、お金持ちの家の室内での食事では本当に美味しそうに 撮ってあるし田舎の町の牧歌的な風景や旅の途中の遠景、色々な環境でシーン毎に 絵作りにこだわっているなーと思いました。 また、戦時中のファッションや車などの準備にもしっかり手間がかかっています。 内容については、登場人物がそれぞれ懸命に自身の立場で善良に生きている所 また主人公がどん底から抜け出せてホッコリして終われるの所が良かったです。 後半はさっと終わるのも潔かったです。 総合的にみて、もっと多くの方に鑑賞して欲しいと思いますので ちょっと点数サービスしておきます♪ 小説の「アルケミスト」や「星の王子さま」や映画の「リトルダンサー」等 思い出しました。 【glxynt2】さん [CS・衛星(吹替)] 10点(2015-11-29 00:16:20) 1.《ネタバレ》 【ネタばれ注意】 テレビで観て感動しましたが全然人気がないので驚きました。ロードムービーとしても出来が良いし、何よりも子役(デビッド)の影があるような寂しい眼差しから色んな感情が見て取れます。この子は映画出演が初めて(結局他の映画には一つも出てない)ですが非常に良いです。 全体的にゆったりしていて、序盤の逃亡劇が嘘のように崖っぷちでお風呂に入るシーンや金持ち女子との一件など非常にほのぼのしたシーンが続きます。これらのシーンはなんとなく無駄とも思えますが、実は原作本ではもっと長く丁寧に描かれていて、本来は収容所以外の場所でデビッドが初めてくつろぎ、そして普通の人たちと接するとても重要なシーンだったりします。残念ながら映画版ではいまいちその重要性が伝わっていないように感じました。 なんとなく他人を信じきれないまま続く旅路も終盤、ソフィー(ジョーン・プロウライト)が出てきて一気に物語が締まります。ソフィーとデビッドのやり取りはとても優しくて温かい。収容所では決して教えられることのなかった「人の優しさ」をデビッドが正しく理解し、彼の心境にも余裕が生まれてくる描写はとても心地よいです。この辺の演出、映像は本当に素敵でした。 ラストが突然やってきますが中盤がかなりゆったりしていましたので、たたみかけるようなスピード感は正解だったと思います。本の裏表紙に母親の写真を見つけてからが省き過ぎという意見も見られますが、母が著名人&看守長の個人的な感情で一気に全てが繋がる訳で、これ以上の説明は蛇足だと思います。(特別扱いされただけで、さして深い意味も無いと思いますし) 何度見てもダミアン・ライスのコールドウォーターが流れてくると一気に涙腺が緩みます。終盤、ヨハンと看守長との目くばせでデビッドが守られていた描写なども泣かせますが、ヨハンとデビッドの絆が詳細に描かれていないためいまいちピンときません。原作本では映画と異なりかなり詳細にヨハンとの友情が描かれていますので、かけがえのない友が自分のせいで(デビッドが石鹸を盗んだ)命を落としてしまったことがいかに大きなトラウマとなっているのかがよくわかります。また、デビッドが多国語に精通している描写も欲しかったところです。他の地域と異なりヨーロッパ圏内では国をまたぐことが当たり前で、多言語を理解しているのが普通のことだったりします。この辺の説明がないせいで国をまたいで壮大な旅をしているのに、それが凄いことのように見えないのが少し惜しいと感じました。 人には全く勧めませんが、個人的にはとてもとても大好きな映画。私にとっては文句なしの満点です! 【アラジン2014】さん [地上波(吹替)] 10点(2014-05-03 13:16:29)
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