みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
3.《ネタバレ》 あのとき、衝動的ではあったが殺意を持って突き倒していたのだと思う。そう思わないと、オダギリの豹変と最後の笑顔が咀嚼できないんだ。しかし、観客はもちろん、作中人物や制作者すらもそうではなかったような気にさせるほど、あまりにも香川照之の演技がすさまじかった。そして奇跡のように本作が生まれたんだと思う。香川照之の傑作。【追記】でも、ナイツの塙にそっくり。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 10点(2013-05-04 09:51:36) 2.実のところ、こういうじっとりとした暗さを終始携えた映画は得意ではない。が、この作品に対しては「なんて面白い映画だろう」と思った。 “ゆれる”吊橋から端を発した二人の兄弟の心の“ゆれ”を、これ以上ない繊細で緻密な人間の心理描写で描き出している。西川美和、この女流監督は只者ではない。 弟の兄に対する思い、兄の弟に対する思い、ずっと秘めていたそれぞれがぶつかり、混ざり合い、壊れ……その先に見えたものは何なのか?その深層(真相)を深く深くえぐり出す。 二転三転する「事実」に対する「証言」が、まさに人間の心理がゆれ動く様をまざまざと表していて、映画のテンション自体はあくまで淡々と展開していくにも関わらず、ぐいぐいと観ている者を引き込んで離さなかった。 兎にも角にも、表情の捉え方、巧みな脚本による会話のリズムとタイミング、的確なカット割とすべてが巧い。ストーリーとしての曖昧さや、時に見せる荒々しさまで、すべてが計算されつくされ、完成している。 核となる兄弟を演じたオダギリジョー、香川照之の演技がそれぞれ素晴らしく、特に香川照之の“危うさ”を踏まえた表現力は最後まで「圧巻」の一言であった。 吊橋は無情なほどに激しく揺れ動いた。だが、まだ崩れ落ちてはいない。この兄弟が、再び手を取り合って、あの吊橋を渡る日がくることを望みたくなる。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 10点(2007-04-07 12:40:59) 1.《ネタバレ》 瞳で語る、気迫で語る、背中で語る。 言葉とは裏腹の人物の心の動き、こちらに迫るものがありました。 オダギリジョーさんの切れ味、香川照之さんの気迫。 素敵な方たちの本気の演技、そのヒリヒリ感に圧倒されました。 暗めのお話なのにとっても楽しめるのは、監督の”人”に対する暖かさから来るのでしょうか。 香川さんが「ダイヤモンドのような逸材」と監督を評価されていますが、まさに同感。 これからの作品が楽しみですし前作「蛇イチゴ」は是非観たい、いや、観なくては! 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-10-29 23:20:01)
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