みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
9.《ネタバレ》 映画は大好きだったけど、この当時邦画って殆ど観てなかったんです。何でしょう、青臭い子供向けのアイドル映画か、カビ臭い年配の人が楽しむものって感じで、アニメ以外に私に合う邦画作品って無いと思ってました。 そんな中登場したのがこのマルサの女。子供向けでも年配向けでもない、とてもスタイリッシュな作風。そのまま当時のバブル期日本を舞台としたリアリティ。脱税という扱っているテーマの重厚さと、それを面白可笑しく、決して悪ノリしない絶妙なコメディタッチな味付け。こんな邦画もあるんだ!!って、本当に目からウロコでした。以降、邦画は殆ど観ないのはそのまんまだったけど、伊丹映画だけは別格として観てましたね。 税務署(&マルサ)と脱税の戦いって、とっても地味なテーマだと思うけど、ヤクザは出てくるけど銃撃戦とか度を越したアクションを入れること無く、しっかりと地味なまま、あくまでリアル路線で押し通した手腕が見事。序盤しっかり港町税務署の日常業務を入れて、身近な脱税のあるあるネタをたっぷり入れて、いわゆるハウツーものとして、観る人の興味を惹きつけるのに半分の時間を割いている。だって亮子がマルサ入るの、映画始まって1時間後だよ?タイトル『マルサの女』なのに。この思い切ったバランスの取り方がもう、伊丹監督すごい。 そして板倉亮子のキャラクター。おかっぱ頭にそばかす。レイバンのサングラスから除く眼光の鋭さ。頭の回転が速い切れ者税務署員。一方寝癖で出勤するシングルマザーで、残業しながら5歳の大ちゃんに電子レンジの使い方を教える、完璧じゃない一面も覗かせる。普通の税務署のベテランおばさんを、総じてとても魅力的な女性に魅せる手腕が素晴らしい。 彼女だけでない、権藤の足が悪い理由は描かれないけど、杖突いて歩く印象的な姿。憎めない悪党のお手本のような人物像が素敵。「俺たち、会う度におめでとう言い合ってるな」バーで亮子とサシ飲みするところの人間味と強敵感、ほんのり生まれる男女の感情。この時のハンカチの、結末での使い方がもう、カッコいいこと。あの印象的なテーマソングと昭和末期の風景と夕焼けの美しさが、何年経っても忘れられない。 花村もマルサの管理課長も、マルサのジャック・ニコルソンも、働いてる大人の男って感じがとっても素敵。それとちょい役でもクセ強めな登場人物が揃ってる。私は特に宝くじの男の高い声のギャップと、ブルブルって首を振る銀行の課長が好き。 私は邦画の、いわゆる“濡れ場”が嫌いだったんだけど、この映画のはどれも笑える。看護婦の乳首を必死に吸うジジイ。「女はここに隠すんだー!」オバサンのM字開脚。スリップ姿で屋根を這うオバサン。「ダメよぉ~、ダぁ~んメ!!」。極め付きはケツに挟まったティッシュ。 『邦画の濡れ場なんて、笑えば良いんだよ』って、伊丹作品が教えてくれた。ありがとう伊丹監督! 【K&K】さん [地上波(邦画)] 10点(2024-01-13 14:28:28)(良:1票) 8.《ネタバレ》 抜群に面白い!もぅTVでは何回も観てるけど今回大真面目に鑑賞致しました。エンターテイメントに振った娯楽性もさることながら、マルサと脱税をテーマにした着眼点が素晴らしい! そして的確な配役・効果的な音楽、、、間違いなく伊丹監督の代表作ですね。何度見ても面白い映画というのは、こういうものを言うのでしょう。もうホント素晴らしい!文句なしに満点でゴザイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2013-03-21 08:46:08) 7.かなりの傑作だと思います。おしい監督を亡くしたのが残念です。 【doctor T】さん [DVD(邦画)] 10点(2010-09-15 18:38:02) 6.《ネタバレ》 もう10回以上も観ています。私の中のバイブルの一つです。 【まいった】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-12-17 00:51:52) 5.小さい頃に観て、初めてワクワクできる大人の映画を観た気持ちになれた。あんまり細かい意味がわかってなかったにもかかわらず。たぶん、マニアックな描写やたたみかけるテンポ、それにマッチした不気味感をあおる音楽、そして、あたりまえのように存在してるけど知らなかった世界が、自分の中の好奇心欲を刺激したからもしれん。特に最初の衝撃やったんは、隠す方も探す方も、ここまでやるんかってところ。大人の世界やのに子供っぽい事してる部分なんかも、おどろいたな~。それ以降、何回か観てるけど、いっこうにあきへんし、色々社会がわかって映画の意味がわかってきてから観たら、さらにおもしろく観れた。俺、十三に住んでるし、彼女は伊丹に住んでるからヒイキしてるわけちゃうけど、伊丹十三の映画は邦画の中でも特におもろいわ。んで、そん中でも、これとマルサ2が一番好き。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-01-24 15:07:54) 4.《ネタバレ》 伊丹十三作品の中ではタンポポと悩みましたが、WOWOWハイビジョン初放送でこちらのほうが先だったので満点つけてしまいました。あまりにも放送が待ち遠しくてD-VHSに録画しながらも、同時に生で見てしまいましたが、4:3放送だったのには唖然としました。画質はアップコンバートでなく、ハイビジョンだったのでまぁ許しますが・・・。と、映画の本来の話からちょっとそれてしまいましたね。 良いですね。もう20年近く前の作品とは思えません。キャスト(顔や人気だけの俳優)に頼らず、ここまでテンポの良い作品に仕上げているのが素晴らしいです。税金用語が分からない人への用語説明を俳優の会話の中に入れてみたり、脱税された陰湿な方法などを紹介してみたりと無駄なカット・シーンは一切ありません。どうしても小道具では年代車・黒電話・ショルダータイプ携帯電話・パチンコ台・各キャストが若いなど”歴史的古さ”は感じますが、カメラ割りとか音楽、編集技術など映画としての古さは全然感じないどころか、未だに追いつけていない邦画が多いことは、伊丹監督にはまだまだ作品を作って欲しかったなぁ~と感じます。 私はWOWOWの営業ではありませんが、伊丹十三監督作品が12月末まで随時放映されますので、皆で見ましょう!!(笑) 【お好み焼きは広島風】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2005-11-27 22:21:37) 3.伊丹監督作品の中でこの作品が私にとって最高です。知恵と度胸の板倉亮子への憧れと、査察部の面々の一丸となっての仕事振りを観た時の羨ましさは、当時も今も変わりありません。受けて立つ権藤との攻防は手に汗握りました。この作品を作り上げた方々の一丸となっての仕事振りにも敬意を表します。 【The Grey Heron】さん [映画館(邦画)] 10点(2004-09-13 00:58:02)(良:1票) 2.音楽と役者、どこをとってもよい。 【林檎☆】さん 10点(2001-08-30 03:20:35) 1.今までの日本映画に無いシュールなレイアウトとかコマ割りはよかったです。山崎努、大地康雄、桜金造、益岡徹、みんな個性が強いのに他が打ち消されないで映像に出てくるってのは凄いよね。 【奥州亭三景】さん 10点(2001-07-18 20:35:09)
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