みんなのシネマレビュー |
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
83.《ネタバレ》 名作と名高い本作ですが今まで未見で29年も経ってようやく重い腰を上げるに至りました。3時間15分という異常な長さですが、それを全く感じさせない完成度の高さでオープニングから一気に物語に引き込まれました。スピルバーグ監督自身もユダヤ系とのことで構想に十年を費やし、かなり思い入れが強い作品であったことが伺えます。ホロコーストという世界の誰もが知っている戦争犯罪をこのようにドラマチックな形でエンタメ作品として世に残したスピルバーグ監督の手腕は高く評価されるべきだと感じます。おそらく彼自身のキャリアの中でも最も脂の乗った時代の作品で、彼の最高傑作といって差し支えないでしょう。 よっぽどのことでも滅多に泣くことがない私ですが、指輪のシーンでは思わず声を出して泣いてしまいました。いえ、決してシンドラー(リーアム・ニーソン)の偽善的な行為に感動したものではなく、この映画で描かれている「本質的な真実」に心を動かされたのです。ユダヤ人の、彼らの運命を想うと思わずこみ上げてしまったのです。映画でこれほど感情を揺さぶられたことは今まで一度もありませんでした。 シンドラーのキャラクター性が綺麗に描かれ過ぎているという厳しいご指摘もありますが、あの時代、ナチス党員であった大物実業家の彼があからさまに反抗的な行動を起こせるとは到底思えず、心情をひた隠しにしていたシンドラー=リーアム・ニーソンの表情から彼の苦しい立場を読み取りたい作品だったと思います。実際、アーモン・ゲート少尉(レイフ・ファインズ)らを説得しようと試みるシーン等の異常なまでの丁寧さを見ると、自分の心情をひた隠しに隠して行動していたことは明らかです。 最後に、、絶対に忘れてはならないのは、この時の日本の立ち位置はドイツと同調していたという事実。三国同盟を結んでいた日本ではこの映画をクリスマスイブや終戦記念日に放送すべきだと感じました。人として一生に一度は見るべき素晴らしい作品でした。 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 10点(2022-08-27 11:09:31) 82.《ネタバレ》 もう何度見たか分からない。 そして定期的に見てしまうこの映画。 ホロコーストを描き、2時間以上という長い作品でながら、この映画はなぜ私にそうさせるのか? 理由は大きく4つだ。 1)娯楽性が高い ホロコースト映画でありながら、女好きなシンドラーの女がらみの笑えるシーンがある。 秘書選別のシーン、両親を雇ってほしいと頼んでくる女をダサい恰好だと追い返すのにめかし込んでくると部屋に入れるシーン… それに、どんな相手でも巧みな交渉術で、自分の思い通りにしていく場面も、娯楽性が高いと感じる。 (特に、アホなアーモンに「王様は許すものだよ、アーモン大王」って言って人殺しをさせないようにしたり アーモンのメイドを買い取るといってトランプ勝負を求めるシーンなど アーモンとのいくつもの駆け引き場面も娯楽性が高い。) 『ライフイズビューティフル』もそうだが、ホロコーストを描いても、主人公が魅力的で 娯楽性のある場面を挟むことで、最後まで魅了する映画になるのだ。 2)シンドラーの心の変遷 最初から善人ではなく、だんだん善人になっていく、主人公の心の成長に引き込まれる。 主人公の心の変化のきっかけを感じさせるシーンがサルでもわかるほど、シンプルで分かりやすいのも良い。 3)テンポがいい シンドラーが交渉をして、ユダヤ人のために動いている場面は、 交渉してる場面のあと、カチッと、シンドラーの思い通りになっている場面にきりかわる。 これがとても小気味よく、軍人さん、ひっかかっとる…アホやなぁ…と愉快痛快でもあるし テンポよく話が進むので、だれることがない。 まだ素直にユダヤ人を助ける気持ちが整ってなかった頃に 両親を雇ってほしいと頼んできたユダヤ人女性をいったん怒鳴りつけて追い出して アイザックシュターンにも愚痴と文句を言ったのに、その後で 「その両親を雇っておいて」って、ムスッとしながらもシュターンに言う…その流れのテンポもよい。 4)悪役がイケメン 悪役っていうと、いかにもワルそうな顔の俳優がやることが多いが この映画ではレイフ・ファインズという美形イギリス人俳優がやっているので、顔のドアップとか出てくると キャ~~~ってなる笑 私がアーモンのメイドなら、喜んでほいほいお世話しちゃう笑 (アホなレビューでスミマセン) 【フィンセント】さん [インターネット(字幕)] 10点(2021-04-12 09:53:03) 81.《ネタバレ》 重厚で見応え十分。自らもユダヤ系アメリカ人であるスピルバーグが構想10年でつくった渾身の一本。もうすごいとしか言いようがないです、ぜひご覧になって下さい。 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 10点(2015-03-17 08:15:37) 80.《ネタバレ》 当時見ようと思って忘れていた映画なんですけど、今までいろんな映画を見てきましたが、ここまで涙が流れた映画はなかったです。シンドラーの心の動き、赤い少女、人間扱いされない犠牲者、忘れられないですね。いろんな意見があると思いますが、この映画を忘れずに心に留めていられれば人道を忘れることもないと思います。 そのくらい私は衝撃を受けました。ユダヤ系のスピルバーグじゃなかったらここまでの映画には出来なかったでしょうね。 上映の時に見なかった事をほんとに後悔することになった映画です。 【zeke】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2014-08-07 00:29:45) 79.素晴らしい 【pillows】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2014-03-29 14:32:09) 78.《ネタバレ》 シンドラーが金儲けから本気でユダヤ人を救おうと思うに至るまでの経緯が足りないという批評もありますが、僕はシンドラーが最初にユダヤ人大虐殺現場を目撃するシーン、あの迫力、まさに虫けらのように処分されてくユダヤ人、そして赤いコートの女の子、あの一連のシーンの演出が神がかっているのでシンドラーが決意する展開も無理なくできていると思います。その女の子が後に無惨な姿で発見されるシーンで一番泣きました。アーモンゲートがギャラリーゼロで粗末な絞首刑台に登らされてるシーンも印象的。傑作です。 【セラーズ】さん [インターネット(字幕)] 10点(2013-12-16 12:12:42) 77.《ネタバレ》 ナチスの残虐さについては非難されるべきはナチスであり、この映画に非ず。 モノクロームで仕上げられているから観ていられたが、カラーだったら最後まで観ることは難しかった。モノクロームは残虐な行為を直視できるようにかけられたフィルターだ。 最初は純粋な営利からかかわりだしたユダヤ人を最後は私財を投げ打って助けようとするシンドラーの心理の変化を巧妙に描いている良作。最後の「この車であと10人助けられた」のシーンは、シンドラーの本心からくる叫びであったに違いない。 映画をただの娯楽と捉える向きには到底受け入れられない作品であろうと思われるが、この映画をドキュメンタリーと捉えれば、ナチス統制下の狂乱の時代の中で一人でも多くを助け出そうとしたシンドラーの行いを装飾なく描いた本作品に非の打ちどころはなく、10点を献上するほかない。 【たるだ】さん [DVD(字幕)] 10点(2013-11-03 17:33:20)(良:1票) 76.《ネタバレ》 最初はシンドラー個人の欲である金儲けが動機なのに、自分の利益の為に一生懸命働いてくれる工場労働者たちの感謝の言葉を聞いてくうちに、彼らに対してまるで自分の家族と同じように親しみを感じる。 元々、彼の素質にあったのかどうか生い立ちは不明ですが「慈悲のこころ」について、ゲート少尉に「許すこと」を説く。 ゲート少尉は召使いのヘレンだけには異性としての特別な感情を寄せ始めるが、その気持ちを万人に向ける事ができるようになるまでの人間的成長への時間が全く足りていなかった。 自分も他の生きているものすべて一つであり、そこには自分と他の生命を隔てる壁、境界はないんだということを まず知識としてインプットして、少しずつ実感できるように意識しなければ、そのような気持ちはなかなか育てる事が出来ないのかもしれない。 武力、戦争は死に直結するものであり、日本を含め、世界では一度の戦争で何千万人と死者を出している歴史がありその事を意識して各国が自分の利益だけを考えるのではなくて、世界が一つとなり、慈悲のこころで 考える姿勢が大切だと考えさせられる質の良い映画だと感じました。 【さくら】さん [DVD(字幕)] 10点(2013-09-07 10:32:03) 75.《ネタバレ》 途中で見るのを止めようと思った戦争映画はディアハンターとこの作品くらいです。終始続く圧倒的なリアリティと緊張感に圧されながらもなんとか視聴。見終わった頃にはしばらく放心状態になっていました。特に女性達の髪を切り全裸にした状態でシャワー室に送り込む場面はその後を想像して目を背けてしまいましたよ。個人的な考えですが世の中で名作とされている作品のレベルの2つ上くらいをいってる作品ではないでしょうか。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-12-31 16:01:44) 74.オススメ映画は?と聞かれたら、まずこれと答えるほど、印象深い作品です。戦争下における人々の苦しさ、死と隣り合わせの恐怖が淡々とひしひしと伝わり、1回目は途中で断念。2回目にして最後まで鑑賞できました。シンドラー役のリーアムニーソンはこの役の後しばらくほかの役ができなくなった?と雑誌か何かで読みましたが、鑑賞し終えた私ですらしばらく考えさせられ、その日一日ぼーっと過ごしてしまいました。長編ですし内容がかなり深いので見るには覚悟が必要かな。天気の良い日曜の午前中からみたりしたらその日一日、もやもやしちゃうかも。でも、必ず見てほしい作品。 【はちまろ】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-10-14 18:00:12) 73.《ネタバレ》 このオスカー・シンドラーと日本の杉原千畝は、ともに多くのユダヤ人を虐殺から救った偉人として忘れることはできない。だがシンドラーは最初から救世主ではなかった。 むしろナチスの党員であり、党の上層部と通じて戦争に協力し己の利益を得ることに専念していた人物であろう。巨大な利益を得、放蕩三昧をしていたらしい。 ユダヤ人会計士イツァーク・シュテルンを雇い経営を任せたのも、ユダヤ商人の才覚を利用したに過ぎず、多くのユダヤ人労働者を雇用したのも、ポーランド人より安上がりだったためだ。そしてユダヤ人たちが他の収容所へ送られそうになったときも、自分の工場の生産を落とさないため阻止したのであろう。 しかし、ナチスの非道な迫害を目の当たりにしたシンドラーは、少しずつ変化していく。生産を守ることはユダヤ人の命を守ることであり、後々には生産をストップしてでも命を守ろうとした。 映画は収容所でのユダヤ人迫害(虐殺)がいかに酷かったかをつぶさに見せてくれる。髪を切られ、所持品を取り上げられ、裸にされて水を浴びせさせられる。そして家畜のように働かされる。働けない者は選別され、ガス室に送られる。 こうした非道な事実は私たち多くの人間が知らなければならないことである。シンドラーもまたこういう事実を目の前に、ユダヤ人を助けなければならないと心が動いていったのだと思う。 そしてついに彼は、1100人以上の命を救いながら、なぜもっと早く助けなかったのか自分を責め、車を売ればもっとたくさんの命を救えたのにとまで思うようになる。 映画の終盤は多少誇張されているようには思うが、生き残った多くのユダヤ人が彼に感謝し、後々イスラエルに客人として招いたのは事実である。 シンドラーの「一人の人間を救うものは世界を救う」ということばが、ずっしりと心に響く映画であった。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-07-08 07:03:43) 72.今までたくさん映画は見てきた。その中でも一番泣いたと言っても過言ではないだろう。 ファンタジー色の強いスピルバーグだがやっぱり天才は違いますね。 【エーテル】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-01-19 15:50:09) 71.《ネタバレ》 これほど、映画の主人公に心が惹かれたことは今までありませんでした。 最初は、あくまで金儲けのために動いていた、人間としていろいろな弱みを持つ人間が、その人間としての弱さを残しつつ、大勢の人間を救うために全てを失っていく姿にうたれました。 「目的は手段を正当化する」という言葉は、今まで嫌いな言葉でしたが、その目的が人の命を救うことであるならば、あるいは成り立つ言葉であるかなという気もします。 【rhforever】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2009-09-24 10:36:18) 70.過去にテレビのオンエアで観て以来、かなり久しぶりに観ました。きっかけは、最近「アンネの日記」を読んでる時に、ちょうど公開中だった「ワルキューレ」を劇場で観て、その流れでこの作品を思い出したからです。そのせいか、最初に観た時よりも重みを感じました。スピルバーグと言えば、娯楽作品のヒットメーカーの印象が強かったのですが、こういう作品も上手いんですね。驚きました。まず白黒にしたのが大正解です。これが普通にカラーだったら、この作品の印象はもっと薄くなってたと思います。シンドラー氏も完全な善人ではないだけに、親近感を持って観ることができました。収容所のシーンでは、モザイクなしの全裸のユダヤ人が大勢映されているのが衝撃でした。この場面を使わなくても作品は作れるのに、あえて使った意味は大きいです。おかげで人権のかけらもない収容所の様子がリアルに伝わってきました。戦争映画は、事実関係や脚色において、賛否両論いろいろ別れますが、私はこの作品を映画として純粋に素晴らしいと思います。また、余談になりますが、本作品でのリーアム・ニーソンは不思議なほど素敵に見えますね。 【びくーにゃ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2009-04-29 23:29:29) 69.《ネタバレ》 お涙頂戴映画で何が悪い?ホロコーストという現実をここまで正面切って描いた作品が他にあるだろうか?ユダヤ人大虐殺を知らない世代も多い現代(たった60年ちょっと前のことなのに)、この映画の価値は計り知れない。そして、そんな極限状況でも人間らしさを失わずに生きていた人々と、彼らを救おうと尽力する男がいたことを忘れてはならない。映画的な脚色は随所にされているが、600万人のユダヤ人が殺戮されたことと、「命のリスト」によって1100人のユダヤ人の命が救われたことは厳然たる事実なのだ。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-04-08 07:02:06)(良:1票) 68.人類史上指折りの悪行を描くのにお涙頂戴のシーンを入れてエンタメとして描くとは何事か?という批判は無視できないと思う。不必要にハラハラさせて安っぽくて不謹慎というのもあながち間違いではないかもしれない。賞狙いの意図や技巧的な部分のあざとさを感じ取れないこともない。でも、私は学生の頃、本作を観て映画館で泣いた。シンドラーが列車に水をかける行為にすらジーンとした。そのことで今でも私は恥ずかしいとは思っていない。単純なバカと思われても結構だ。本作は監督の出自からして、己の信念とアイデンティティをかけて作った映画であるに違いない。感情的に作った映画だろう。そこに不誠実な所は感じられない。スピルバーグのカメラは登場人物目線で、まるでその場で見ているかのような、いわば現実以上の臨場感、リアリティを映し出す。本当に撮りたいものをエンタメ畑で鍛え上げられた腕で撮った彼によらなければこんな心のこもった映像作品は作れないだろう。思うに、本作を貶める一方で客観的であるかのようにみえる冷静で多角的なドキュメンタリーを過大評価すべきではない。「なぜ人を殺してはいけないのか?」という問いに論理的に答えるのは不可能だが、この映画は個人の尊厳を踏みにじる行為が悪であるのは間違いないと理屈抜きに観客に確信させる。虐殺や人種差別の悪逆非道を憎む当然の感情を呼び起こし、その正当性を確認する。本作が偽善ならば偽善のどこが悪いのだろう?。この映画の力の前で偽善と言うのは空しいと思う。 その衝撃と強度によって芸術は倫理を支える力があると私は信じる。 【しったか偽善者】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-27 19:21:21)(良:2票) 67.スピルバーグの第2のデビュー作とでも呼びたくなる、渾身の力作。本当に撮りたい映画を、本当に撮りたいように撮る(あるいは「撮らなければならないように」撮る)。熟練の映画人が集まり、新人のごとき意気込みで撮る。そんな時に、こんな映画が生まれるのでしょう。主人公は、一見何ということもない商売人、オスカー・シンドラー。しかしこの映画には、真の主人公が別にいて、それは数多くのユダヤ人たち。いや、そのユダヤ人の“数”というものこそが、本当の主人公のように、我々を圧倒します。その2つの“主人公”の交差が、この映画のドラマであります。この映画には、山と積まれたナベ、略奪された品、散らばる鞄など、数を象徴するものが色々登場します。顔写真の山。そして、連行される生身の人間たち。死体。これに対し、後半、シンドラーが救おうとするユダヤ人もまた、1100人いう数字で表現される。そしてその上での「あと10人、いやあと1人が救えなかった」という重い事実が、シンドラーに、映画全体にのしかかります。この映画、モノクロ作品ですが、パートカラーの効果がまさに圧倒的。高みから町を見下ろすシンドラーの視線の、その遠い先に、赤い服の少女が映された瞬間、その生々しさに、鳥肌が立ち、涙が出ました。このパートカラーの意味は映画後半で明らかになるのですが、それを抜きにして、印象に強く残るシーンでした。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2008-08-23 14:42:46)(良:3票) 66.良い意味でわかりやすく、心に残る映画だと思います。 【frhun】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-04-10 15:12:43) 65.戦争を題材にした映画の最高傑作だと思う。私は金銭欲に強い方だと思うので、いざという時、シンドラーのような行動が取れるかどうか。自分とシンドラーを比較しながら観ていると、シンドラーの美しい行為に涙がとまらなくなる。 【Keicy】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-01-21 20:58:17) 64.ナチスによるホロコーストを描いたものとしては現在最上の作品ではないでしょうか。この作品の前では他の作品の描写のなんと生ぬるい事でしょう。あたかも記録フィルムをつなげたようなモノクロの映像から伝わるリアリティはカラーで撮影された他の同種テーマの作品の方が嘘っぽく見えてしまう程の実在感があります。この、リアリティを追求するために敢えてモノクロで撮影するという発想自体が常人離れしていますが、実際に映像にこれだけの説得力を持たせられたという事実は賞賛に値すると思います。後世同種のテーマを扱った「戦○のピ○ニスト」という作品も作られましたが本作の前ではどうしても見劣りがします。ポ○ン○キーの実体験でさえスピルバーグのイマジネーションの前にかすんでしまったという事でしょうか。後半の展開が偽善的過ぎるとか明らかな賞狙いだとか散々批判されましたが、例えフィクションを交えてるとはいえホロコーストの本質を正面からこれだけ描こうとした意気込みは評価されてよいと思います。実際下手な記録映画を見せるくらいならこの映画を見せた方がよっぽど戦争の残酷さが体感できる筈。監督への好き嫌いはこの際横に置いて、一人でも多くの人に見てもらいたい1本。 【MEL】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-05-07 03:20:45)(良:2票) (笑:1票)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS