みんなのシネマレビュー

野いちご

Wild Strawberries
(Smultronstället)
1957年【スウェーデン】 上映時間:91分
ドラマモノクロ映画
[ノイチゴ]
新規登録(2003-05-25)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-05-15)【イニシャルK】さん
公開開始日(1962-11-01)


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監督イングマール・ベルイマン
キャストヴィクトル・シェストレム(男優)医師 イサク
ビビ・アンデショーン(女優)サーラ
イングリッド・チューリン(女優)エヴァルドの妻 マリアンヌ
グンナール・ビョルンストランド(男優)イサクの息子 エヴァルド
イェートルド・フリード(女優)イサクの妻 カリン
マックス・フォン・シドー(男優)ヘンリク・アケルマン
オーケ・フリーデル(男優)カリンの愛人
グンネル・リンドブロム(女優)シャルロッタ
レナ・ベルイマン(女優)
脚本イングマール・ベルイマン
音楽エリク・ノルドグレン
撮影グンナール・フィッシェル
製作アラン・エーケルンド
配給東宝東和
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【クチコミ・感想(10点検索)】

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3.《ネタバレ》 名声はあるが孤独な老人が、式典に出席するため家を出発する。
小旅行の途中で、陽気な若者たちや過去の自分自身にも出会う。
老人の人生は終盤だが、今回の小旅行で少し意識が変わる(良い意味で)。
そんな映画。

もし私が映画を10本だけ選べと言われたら、迷わずこの1本を入れる。
同時に『デッドプール』も入れるだろう。 激辛カレーライスさん [DVD(字幕)] 10点(2017-09-16 20:03:07)

2.「お前のベストワン映画は何か?」と尋ねられたら「いろんな方向でのベストワンが十数本はあり、とうてい1本に絞れない」と答える。しかしそこで出刃包丁を突きつけられて「これでも選べない?」と畳み込まれたら、たぶんさして迷わず本作を挙げるだろう(でも決して人生の最後に観たい映画ではない、最後に観るならMGMミュージカルかキートン)。初めて観たのが若い多感なときだったせいか、こころにじっくり沁み込んだ作品。その沁み込み具合は、半端じゃなかった。作品中で主人公イサクが、サラに鏡を突きつけられるシーンがあるが、まるでスクリーンが鏡となってこちらに突きつけてきたような映画であった。人の世のわずらわしさから逃げようとしたものの受ける罰。前半の回想で、サラがイサクへの想いを語っているのを、心地よい回想として眺める階段の場の老イサク、しかし中盤の夢で、彼はサラに裁かれる。サラ夫婦の家庭を窓越しに眺めるイサクの孤独。バッハの平均率の変ホ短調のフーガ。サラたちのように生きたい、しかしそう思う人間はそうは成り得ない、という絶対の壁がこの窓にはある。そして重ねて裁きが続く。イサクの孤独は、彼がそうしか成り得ない人間であったということじゃないか。そういう厳しい認識の果てに、ラストの回想が来る。この釣りの図の見事なこと。これは一人称の映画であり、登場する人々は主人公と照らし合わされるためにのみ存在している。そういう厚みを持てない構造が生かされ、その構造によって深くえぐりこめた作品だろう。 なんのかんのさん [映画館(字幕)] 10点(2010-08-13 09:56:54)(良:1票)

1.《ネタバレ》 ひとつ、対比の構造を確認してみましょうか。現実と夢(うまく繋がっています)、老と若(明るい若者と苦渋に満ちた老人)、自己評価と世間の評価(自分に対する評価は夢を通して表現されているけど、自分は駄目だと思っている模様)、自分と母親の関係と自分と息子の関係(同じような冷たい関係がなんとも遺伝だなぁと思う)、禁欲と放蕩(映画を見るとだんだん「いい人」すぎるんだ!と分かってきます)自分と妻の関係と息子とその嫁の関係(これまた、同じ)、宗教と無神論(どっちに傾きすぎてもいけないのでしょうか、笑いを取るシーンに使われているから)、そして、生と死(全編に死のイメージを貼り付けて、生の意味を提出してます)等…… 言葉で書くと「生きる意味」なんて、ちょっと薄っぺらになりそうなんですが、それを映像だけで示してくれています。そこに、この映画の良さがあると感じました。凄い映画です。 K-Youngさん [ビデオ(字幕)] 10点(2009-04-11 18:20:30)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 35人
平均点数 7.03点
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300.00% line
412.86% line
5720.00% line
6617.14% line
7514.29% line
81131.43% line
925.71% line
1038.57% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.66点 Review3人
2 ストーリー評価 6.66点 Review3人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review3人
4 音楽評価 5.00点 Review1人
5 感泣評価 4.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

1959年 32回
脚本賞イングマール・ベルイマン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1959年 17回
外国語映画賞 受賞 

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