みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
8.《ネタバレ》 「ブレードランナー」を初めて観たのはこのバージョン。ナレーションが無くなり、ラストのハッピーエンド的なシーンも削除されている。完全版の残酷描写の追加も今作は無くなっているみたいだ。自分はこのバージョンのエレベーターのドアが閉まってエンドクレジットが流れるラストの方が好みだ。 ナレーションのあるバージョンはこの作品の理解を助けるため一見の価値はあると思う。が、観ていればわかることも多いし別に知らなくても影響がない情報もあるため個人的には必須ではない考え。特にロイが死んだ後のナレーションは直前に観たことを説明されるのがとても無粋な感じで好きでない。娯楽性の観点からすると相当ゆるい作りの作品だがこれ程どっぷりと世界観に浸れる作品も稀だ。ナレーションが無くなったことによって更にそれが強まっていて良い。 あとはユニコーンのシーンの追加で匂わせるデッカードのレプリカント説だが自分はデッカードは人間だと思っている。レイチェルと恋に落ちるところやロイがデッカードを助けるところ等はデッカードが人間である方が素敵だからだ。リドリー・スコットはデッカードはレプリカントだと言及しているようだが、それは作品の外の言葉だ。匂わせた程度では確定しない。富野由悠季が「Gのレコンギスタ」は「∀ガンダム」の後の世界だと頓珍漢なことを言ってもそれは作品の外の言葉だ。作品には表現されていない。無視して良い。 ただ、匂わせたことは色々論争や考察を産んだのも確かでそれはそれでとても興味深いし良かったと思う。 【⑨】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2017-10-29 18:23:57) 7.映像センスが凄いし、シド・ミードの美術デザインやヴァンゲリスの音楽も素晴らしい。ここ何年かなんてもんじゃないですね、、最高 【ギャングスター】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-12-12 18:55:18) 6.《ネタバレ》 公開当時、「どうしてこんなに暗く、いつも雨が降っているんだ」「どうして敵がデッカードを助けるのか。全然敵らしくないじゃないか」などという馬鹿らしい批評のせいで、初公開版及び完全版には、冒頭からデッカードのナレーションが入る事になってしまいました。ナレーションというのはよく言われる様に、映画そのものを陳腐にしてしまいかねない作用というのがあるんです。初公開版及び完全版に入れられたナレーションというのは、まさにこのナレーションのデメリットの作用が存分に出てしまっていて、作品の質を見事に劣化させている。そしてラストはハッピーエンドでなければならないとの会社側の要求により、青空の下で滑走する車のシーンで終わらせるという、全く作品の雰囲気に合ってないものが付け足されてしまった。そういう誤った大衆併合主義による作品の劣化からブレード・ランナーを救い出し、まず自分の作りたかったものに直すんだということで制作されたのがこのディレクターズ・カット版なわけです。そして例のユニコーンのシーンが追加されたことにより、この作品は新たな深みを持つ事になります(ラストで刑事が折ったユニコーンの折り紙を見て、デッカードは確信した表情をとります。本人にしか知らないはずのユニコーンの夢をなぜ彼が知っていたのか。私が思うにやはり、デッカードもレプリカントなんだろうと思います)。この一連の経緯を見ていると、いつの世も本当の傑作というのはある面で先んじているのだな、と感じざるをえません。言うならばそれは、人々の先頭に立ち、新しい地平を切り開く冒険者の様相を呈しているといっていいでしょう。この作品の場合は、SFのフィルム・ノワールという、全く新しいジャンルを開拓した。言うならば、時代がようやく「ブレード・ランナー」に追いついた、ということなのです。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 10点(2008-08-14 22:33:02) 5.《ネタバレ》 これこそ人によっては人生観を変えかねないような映画だと思います。「SF映画」というジャンルは、現時代ではアクションを楽しみ、CGに驚き、娯楽性を高める映画という存在になっていますが、これだけは違います。まず娯楽映画というジャンルの区別に割った方はこの映画の良さはわかっていないのではないかと。まずスコット監督が描く未来描写はただ観ただけではわからない精密さがあります。闇に埋もれたビル街やそれに増しての酸性雨の表現。建造物内の構造も一見だけではわからない細かいディティールが所々に隠されています。ストーリーも完全版とはまた違う見方の出来る深さを持っているので、最近のアクションだらけの映画に飽き飽きしてきた方にもオススメできます。とにかく何もかもが濃く、これから先、これ以上の【近未来】を描くことは不可能化と思います。 【ユウジロウΣ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-07-29 20:42:11) 4.《ネタバレ》 通常版も見ました。 デッカード=レプリという説があり、議論がなされていますが。私は肯定派です。そうでないと監督がほぼ全てのシーンといっても良いほどに刷り込まれた層が無駄になってしまうからです。これを人間のような感情が生まれたレプリの悲しい話と取るよりは、もともと仲間であったデッカードが記憶を刷り込まれ、ブレードランナーとして生まれ変わり昔の仲間をその手にかける、、こちらの方が悲しくて泣けます。この映画には答えは無いですが、監督が仕掛けたヒントから自分の物語を作り上げる事の出来る数少ない映画の一本だと思います。この映画の1シーン1シーン何も考えずに見ると凄く損します。デッカードが部屋の鍵を落とすシーンやうどん屋の台詞一つ取っても私は自分なりの意味を見つけました。監督は天才か私の勘違いかどっちかです。 【名探偵コナン・ザ・グレート】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-04-26 00:44:10) 3.今から見る人は絶対最終版を見ましょう。 劇場公開版のほうが分かりやすいかもしれないが、映画としての完成度は最終版のほうが圧倒的に上です。 【トクタ】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-11-16 12:30:55) 2.僕の映画鑑賞史の中で、最も思い入れが深くて今でも高い水準あると思う作品です。中学生当時に”流行ってたSF”のつもりで観た通常版では、デッカードの解説、明るいエンディングにもかかわらず、まったくワケがわからず(笑)。常に暗くて雨が降り続き人種が入り乱れたエキゾチックな街の映像、スピナー、”レプリカント”という新しい響き、生命への憧れ、すべてが新鮮で、コレ以来、ディック漬けになりました。R.スコットも「エイリアン」とコレで全盛期を迎えてしまった感じがします。また、キャスティングも完璧と思われ、ルトガー・ハウアーと対照的なハリソン・フォードのちょっと弱弱しい人間くさい警官もハマってます。 通常の劇場版を繰り返し何度も観た後だから言えるのでしょうが、ディレクターズ・カットのほうが、ハードボイルド度が高く、受け手の想像力が鍛えられます。さらにヴァンゲリスのサントラがこれまた最高。バーボンを飲みながらまどろんで観ると最高です。これって、ハードボイルドですよねえ。しかし、2019年のL.A.ってもうスグなんだなあ・・・。 【★ピカリン★】さん 10点(2004-06-06 12:44:56) 1.《ネタバレ》 一度観て、WEB上のFAQで衝撃の事実を知って、また観て。知人に紹介する時も、一度観てもらってからデッカードについて話して。映像美・妖しげな雰囲気の漂う街並み・音楽・折鶴の全てが忘れられません。一角獣の折り方がWEBのどこかで紹介されてました。お試しあれ。 【hyam】さん 10点(2004-01-13 23:21:59)
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