みんなのシネマレビュー

喜びも悲しみも幾歳月

1957年【日】 上映時間:160分
ドラマ戦争ものロードムービー
[ヨロコビモカナシミモイクトシツキ]
新規登録(2004-02-10)【放浪紳士チャーリー】さん
タイトル情報更新(2024-11-28)【イニシャルK】さん
公開開始日(1957-10-01)


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監督木下恵介
キャスト高峰秀子(女優)有沢きよ子
佐田啓二(男優)有沢四郎
有沢正子(女優)有沢雪野
中村賀津雄(男優)有沢光太郎
桂木洋子(女優)藤井たつ子
田村高廣(男優)野津
仲谷昇(男優)名取進吾
夏川静江(女優)名取夫人
北竜二(男優)名取
小林十九二(男優)観音埼灯台手塚台長
三井弘次(男優)金枚次席
桜むつ子(女優)金枚次席の妻
明石潮(男優)北海道木村台長
井川邦子(女優)鈴木次席の妻
田中晋二(男優)水出
坂本武(男優)郵便局長
谷よしの(女優)
原作木下恵介
脚本木下恵介
音楽木下忠司
作詞木下忠司「喜びも悲しみも幾歳月」
作曲木下忠司「喜びも悲しみも幾歳月」/「灯を抱く人たち」
主題歌若山彰「喜びも悲しみも幾歳月」
撮影楠田浩之
成島東一郎(色彩技術)
配給松竹
特撮矢島信男
美術梅田千代夫
伊藤熹朔
編集杉原よ志
録音大野久男
照明豊島良三
飯島博(照明助手)
その他IMAGICA(現像)
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1.《ネタバレ》  この映画を見たのは、小学生の頃、TV放映時でした。当時、雪国である両親の郷里に帰るにも夜行列車などを乗り継いだものです。そのため、映画の中で赴任地が地図で映し出されるたび「こんな遠くに…」と驚きました。一緒に観た両親は、特に戦時下の場面で「殉職と簡単に書いてあるけど、戦闘機の機銃掃射で亡くなったということなんだよ」「お前のお爺さんやお婆さんは、戦争中、このような苦労をして子育てをしたんだよ。そして私達も空襲などに怯えて暮らしたんだよ」と涙ながらに語ってくれました。
 その後も、TV放映のたびに観ましたが、都内の松竹系映画館の閉館直前に企画された特集上映で、婚約した彼女と観に行きました。自分達の未来(職業は灯台守ではありませんが)を重ね合わせながら「人生には苦労がつきものだが、二人一緒なら乗り越えていける」と語り合ったものです。
 そして今回、DVDで再見しました。あらためて、夫婦の何気ない言葉や仕草の機微の一つ一つ、悪く言えば「似たり寄ったり」の繰り返しから紡ぎ出されるものが、この映画の味わい深さだと思いました。また、各赴任地でのエピソードは、その場限りのものだけではありません。【男木島で息子さんが亡くなりそうなとき、安乗崎で息子さんが買ってくれたバッグを握りしめて病院へ向かう】【息子さんの遺骨を抱えて帰るとき、観音崎で出会った“交通事故でお子さんを亡くしたのを機に、気がふれてしまった奥さん”と、自分の心境を重ね合わせる】というように、エピソードが幾重にも重なり合っていることも、あらためてわかりました。重なり合っているといっても、必ずしも物語を劇的に展開させるわけではありませんが、私達一般人の人生における各エピソードの関連性とは、このようなものでは…と思います。こうした重なり合いが縁で娘さんが結婚し、夫婦二人で灯台の灯をともして門出を祝うラストに至ります。見応えのある2時間40分間でした。
 なお、DVDを通じて感じたのは、それだけではありません。①交通網が発達した現代の地理的感覚のままで、この映画を観る方、②灯台守の人達の業務内容の詳細を期待して観ようと思う方、③「次から次へ」といったスピーディーな場面展開や、大どんでん返しといったストーリー展開(そのための伏線)に慣れている方…このような方々には、観るのがしんどいだろうな…感じるものは人それぞれ、万人受けは難しい作品だな…とも思いました。
 さて、採点ですが、万人受けは難しいとは思いつつも、灯台守の人達をはじめ、当時の時代を真摯に生きた人々、そして、この作品を世に送り出した木下恵介監督やスタッフの皆さんへの敬意を込め、10点を献上します。 せんべいさん [DVD(邦画)] 10点(2015-07-26 19:38:17)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 23人
平均点数 6.57点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
414.35% line
5417.39% line
6730.43% line
7521.74% line
8521.74% line
900.00% line
1014.35% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review2人
2 ストーリー評価 7.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review3人
4 音楽評価 6.66点 Review3人
5 感泣評価 7.00点 Review3人

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