みんなのシネマレビュー

大病人

1993年【日】 上映時間:116分
ドラマコメディ医学もの
[ダイビョウニン]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-11-23)【イニシャルK】さん
公開開始日(1993-05-29)


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監督伊丹十三
助監督中嶋竹彦
中村隆彦
キャスト三國連太郎(男優)大病人(向井)
津川雅彦(男優)医師(緒方)
宮本信子(女優)妻(まり子)
木内みどり(女優)看護婦
高瀬春奈(女優)愛人(綾)
熊谷真実(女優)ミッチャン
田中明夫(男優)プロデューサー
三谷昇(男優)老人
高橋長英(男優)瀕死の病人
左時枝(女優)瀕死の病人の妻
渡辺哲(男優)助監督
村田雄浩(男優)医師
山内としお(男優)医師
加藤善博(男優)レントゲン医師
上田耕一(男優)麻酔医
久遠利三(男優)映画のスタッフ
藤浪晴康(男優)看護士
有薗芳記(男優)映画スタッフ
天田益男(男優)映画スタッフ
櫻井淳子(女優)自転車の少女
脚本伊丹十三
音楽本多俊之
立川直樹(音楽監督)
黛敏郎(「カンタータ 般若心経」作詞・指揮)
作曲小川寛興「さよならはダンスの後に」
撮影前田米造
沖村志宏(撮影助手)
製作玉置泰
鎌田賢一(製作担当)
プロデューサー川崎隆(プロデューサー補)
配給東宝
特殊メイク江川悦子
特撮島村達雄(デジタル合成)
山崎貴(デジタル合成)
渋谷紀世子(デジタル合成)
白組(デジタル合成)
美術中村州志
金勝浩一(美術助手)
編集鈴木晄
録音小野寺修
白取貢(録音助手)
渡部健一(録音効果)
照明矢部一男
赤津淳一(照明助手)
その他IMAGICA(現像)
あらすじ
俳優であり映画監督の向井は、わがままで、傍若無人な性格。共演女優を愛人とし、妻とは離婚寸前。そんな向井が、愛人綾とホテル情事後吐血する。妻は、大学の同級生の外科部長の外来に依頼し、胃がん(進行度Ⅲ)が発見される。向井には告知が行わず胃潰瘍として第1回目の手術が行われる。一旦退院するも再発、二度目の手術が行われる。自分の病名に疑いを持ち、がんの痛みに苦しむ向井…。

みんな嫌い】さん(2003-12-14)
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【クチコミ・感想(4点検索)】

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3.《ネタバレ》 この映画のキャッチフレーズは『僕ならこう死ぬ』です。伊丹監督作品のテーマとしては、お葬式の手前の話になると思いますが、いつもの“業界の裏話”的なセオリーを使わずに、病気と死について淡々と描いています。
ただ、DVDの特典映像に特報(2)が入っていて、探偵に扮した伊丹監督が「これが凶器です」と紫の点滴を見せる内容。もしかしたら、当初は、治療という名目で病院に殺される…というハウツーものを考えていたのかもしれません。死にたくても死なせてもらえない患者なんて特に。
特報(1)で、伊丹監督自身が病院のベッドの上で「もし自分が癌だったら、延命はしなくていい。痛みだけは抑えてほしい。そして自宅に帰って死にたい」と、この映画のテーマとも言える自身の願望を言っています。

たしかに当時は、本人に病名の告知をする・しないの判断は病院側の考え方次第だったようです。この映画の数ヶ月後に、逸見政孝さんの癌の告白会見が、世の中に大きな衝撃を与えました。『残りの人生を本人にとって有意義に使う為に、正しい病名を告知する』そんな世の中の流れになってきたように思います。
そしてもう一つ、本作では向井が一度、死を体験します。顔の下からとうもろこしが湧いて出たり、少女の帽子から鳥が飛び出したりと、当時の最先端技術で創られた幻想的な特撮映像が流れます。伊丹監督流の臨死体験を映像化したものですが、当時は『丹波哲郎の大霊界』なる映画がヒットし、シリーズ3作も創られていました。…アレだけ話題になった割にはレビュー少ないですね。バブルも崩壊し、ノストラダムスの大予言も不安を煽る世紀末ということもあり、統一教会やオウム真理教のように、宗教が社会的に脚光を浴び、世の中の誰もが死について関心を持った時代だったように思います。

当時の世の中のニーズにピッタリとマッチした作品に思えますが、構成があまり上手じゃありません。劇中劇で癌で死にゆく夫婦の映画を撮っているけど、この当時向井は癌だと知らないし、癌だと知ってから映画の内容が変わっていったようでもない。最後の般若心経も、最初から撮ろうとしていたっぽい(緒方医師と看護婦には介助してもらってたが)ので、自身の癌や臨死体験が劇中劇に活かされるわけでもない。なら何で癌の劇中劇にしたんだろう?
緒方医師が勝手に退院しようとする向井に、医師としてではなく個人の考えを伝えます。そして向井最後の日「あんたが病院に入らず、治療も受けてなかったら、今でもピンピンしていたと思う」と。医師が自分の仕事を否定しているように聞こえます。この辺、いつもの伊丹映画らしい、病院の裏側映画の名残に思えます。コッチの路線だったら、いつものように面白い伊丹映画になっていたでしょうね。 K&Kさん [DVD(邦画)] 4点(2024-07-15 13:52:31)

2.煮え切らない、というよりも判然としない物語の最後で、般若心経が字幕スーパーつきで出て来た時は、「あーやると思ったよ。」と思った。しかしこれだけウンチクにこだわりを見せる監督が、般若心経を引用するのはとても皮肉である。 神谷玄次郎さん 4点(2004-02-16 00:45:25)

1.いつもの伊丹「社会派ドラマ」で安心して見られる。「病院で死ぬということ」などの参考図書にかなり忠実に考証された作品であり、当時のがん末期医療の状況を、脚色を交えある程度正確に伝えている。◆伊丹作品の中では、暴漢に襲われ送った入院生活と、自殺に至る死生観との中間にある重要な作品。その分、分かりにくい(三國連太郎が、監督の意図がよく分からなかったというコメントが伝えられている)。◆1992~3年は、邦画で病院モノが集中した年。それだけ、医療のあり方に注目を集めた年なのでしょう。一昨年、父をがんで失いましたが、この時代とは「がん死」の扱いが相当変わってきていました(理由があって、主治医を変えましたが、どちらの主治医も告知に拘り、一切延命処置をしなかった)。この10年間、相当事情が変わってきていますね。 みんな嫌いさん [ビデオ(邦画)] 4点(2003-12-14 20:23:18)

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【点数情報】

Review人数 16人
平均点数 5.75点
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3318.75% line
4318.75% line
5212.50% line
6212.50% line
716.25% line
8318.75% line
9212.50% line
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 8.00点 Review1人

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