みんなのシネマレビュー

火垂るの墓(2005)<TVM>

2005年【日】 上映時間:148分
ドラマ戦争ものTV映画小説の映画化
[ホタルノハカ]
新規登録(2006-12-15)【亜流派 十五郎】さん
タイトル情報更新(2024-07-18)【イニシャルK】さん


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演出佐藤東弥
キャスト松嶋菜々子(女優)澤野久子
石田法嗣(男優)横川清太
佐々木麻緒(女優)横川節子
井上真央(女優)澤野なつ(久子の長女)/光村恵子(なつの孫)
岸恵子(女優)光村なつ(現代のなつ)
福田麻由子(女優)澤野はな(久子の次女)
久保晶(男優)澤野貞造(久子の長男)(晩年)
伊原剛志(男優)澤野源造(久子の夫)
要潤(男優)澤野善衛(源造の末弟)
夏川結衣(女優)横川京子(清太・節子の母)
沢村一樹(男優)横川清(清太・節子の父)
段田安則(男優)松井栄作(よろずやの主人)
岡本麗(女優)松井素子(栄作の妻)
生瀬勝久(男優)吉岡利之(町の駐在)
織本順吉(男優)大林町会長
高松英郎(男優)米屋のおやじ
不破万作(男優)農夫
松澤一之(男優)
小倉一郎(男優)
原作野坂昭如「火垂るの墓」
脚本井上由美子
音楽沢田完
作詞小田和正「生まれ来る子供たちのために」
作曲小田和正「生まれ来る子供たちのために」
製作日本テレビ(製作著作)
特撮オダイッセイ(VFX)
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【クチコミ・感想(5点検索)】

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1.《ネタバレ》 この物語に関して、要は戦争が全部悪いのだ、という単純な感想が得られにくいのは原作もアニメも同じだが、最も戦争との関連付けをはっきりさせているのがこのドラマと思われる。ただし前面に出ているのは西宮の未亡人である。
自己の保全が優先で他人は見えても見えないふりというのは当時も今も普通にあるだろうが、このドラマでは自分の子を守るため、準身内のはずの親戚の子どもと義弟をあえて切り捨てたことで非情さが際立つ結果になっている。その行動を否定することはできないが、しかし子ども相手にあからさまに追い出すでもなく嫌がらせをして出て行くように仕向けておいて「私が追い出したわけじゃありません」とうそぶく神経は自分にはなく、さすが鬼は違うと思わせるものがある。終戦直後に兄妹を探し回っていたのは、戦争が終わったとたんに人の心を取り戻したという甘っちょろい演出かと思ったが、その後は泣き言も言わず最後まで筋を通したらしいのは立派である。結果としては戦地で男が敵を殺し、内地で女が子どもを殺したのが戦争だったという主張らしい。
嫌がらせの動機に関しては、夫の戦死で軍隊への反感を抑える気がなくなり、それで軍人の子である兄妹を切り捨てる決心をした形になっている。軍人の子には人権がないかのような理不尽さを感じるが(出身成分による差別?)、しかし少年の方も社会活動には積極的に参加しておいた方が無難だったとはいえる。父親も妹だけ見ていればいいとは言わなかったはずで、ここは少年の思い込みが過ぎたということだろうが、そもそもこのドラマでは父親をなぜか原作より格上にしており(海軍大佐、戦艦「長門」艦長?)、それだけ少年の思いも強かったのかも知れない。なお火事場泥棒のような行動は戦災でも震災でも憎まれて当然である。

そのようなことで、しっかり作られたドラマだとは思うが、しっかりし過ぎて見る側の精神的ストレスが大きくなりすぎて皮肉ばかり言いたくなる。未亡人役の女優は前から別に好きではなかったが、今回はっきり嫌いになった。母親たるもの地獄に堕ちても本望だという顔を好演している(褒めてはいない、単純に顔が嫌いだ)。ちなみに長女の60年後は変にニヤついた顔が前から嫌いだ。
なお皮肉ついでに失言と思われることを指摘しておくと、親戚の子どもと義弟だけでなく、長女も切り捨てれば残った者は楽になる、と言っていたのは言い過ぎだ。次女も三女もいなくなればもっと楽になり、要は長男だけ残ればいいということか、と言いたくなる。 かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 5点(2019-08-10 09:55:39)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 6.20点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 6.00点 Review1人
5 感泣評価 8.00点 Review1人

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