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【クチコミ・感想(5点検索)】
2.《ネタバレ》 ああ、タイトルはただの『ウルトラマン』だと思っていたので気付きませんでした。30年前、従姉の息子を連れてパンテオンで見たのですが、再編集ものなこの映画、テレビで見た時はひと味違う面白さのエピソード達だったものの、既出な映像を映画館で再度見るのは結構シンドかったというのが正直なところ。子供の頃、テレビシリーズは本当に大好きでしたが、ではと思い出してみると、特定のエピソードだけがハッキリと思い出されて、意外と内容を忘れているものが多く。グビラとかケロニアとかネロンガとかのエピソードって、どんな話だったかなぁ?みたいな。その点、実相寺昭雄監督作の諸作は、その特異さで子供心に強く印象に残るものでした。特にジャミラの悲劇とスカイドン、シーボーズでのドタバタは。ただ、ウルトラマンの王道から外れたエピソード達でもあったがゆえ(ジャミラ、シーボーズには殺戮者としてのウルトラマンという視点があり、ガバドンに至ってはウルトラマンは子供達の夢を奪う存在として描かれ)、そこだけでまとめてしまうと『ウルトラマン』としては違和感を抱いてしまうのも確かで。テレビの、児童合唱団の歌と共にシルエットが流れてゆくアレこそが自分にとっての『ウルトラマン』なんだよなぁ、と思うのでした。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-12-29 01:03:21)(良:1票)
1.《ネタバレ》 テレビシリーズ「ウルトラマン」の中から実相寺昭雄氏が演出したタイトルだけを集めて繋ぎ合わせた映画です。氏の創る絵は作り過ぎという意見があるかもしれないが、映像演出とは何たるかのひとつの回答でもあると思います。ダイナミックな遠近感や思い切った陰影の付け方。特に逆光の使い方が印象的で、光をフィルムに定着させると云う意味ではアニメなどでは出来ない演出の分かりやすい見本です。今作にはシリーズのタイトル順に5体の怪獣が登場します。ガヴァドン、テレスドン、ジャミラ、スカイドン、シーボーズ。回を追うごとに、この監督の個性が強く出ているのが分かります。スカイドンのエピソードは「ウルトラマン」シリーズの中で唯一コメディタッチで描かれているタイトルで、ハヤタ隊員がカレーを食べていたスプーンをビームフラッシュと勘違いして変身しようとするシーンには腹を抱えます。そして、特筆すべきはジャミラとシーボーズ。シリーズのほとんどの怪獣たちはウルトラマンのスペシウム光線にやられますが、ジャミラは水を浴びせられ続け、泥にまみれて苦しみながら息絶える。この切なく哀れな死様には、子供だった自分の心もキュッと絞られたことを覚えています。このタイトルでは、いつも三枚目のイデ隊員が実はナイーブな奴で、疑問を抱えながら怪獣と戦っていたことが明かされます。シーボーズはウルトラマンに殺されなかった唯一の怪獣です(たぶん)。いかつい外骨格のいでたちで膝を抱えて背を丸めるギャップや、まるで駄々っ子のような描写は怪獣に確かな人格を与えていました。この2タイトルの徹底的に怪獣の側に立ったストーリー作りは「ウルトラマン」シリーズに厚みを与えていたと思います。自分はこの監督が大好きですが、こんな映画があるとは最近まで知らなかった。ちょっと得した気分でした。各タイトルだけなら軒並み高評価ですが、1本の映画として観ると、自分の基準ではこの点数。余談ですが、ウルトラシリーズにおける実相寺演出の最高峰は「ウルトラセブン」のメトロン星人のタイトル「狙われた街」だと思います。畳に胡坐をかいて、ちゃぶ台を挟んで宇宙人同士が会話するシーンには形容したがい味わいがあり、それに続く夕映えの戦いには実相寺氏の絵作りの真骨頂が見られます。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-12-28 03:49:24)(良:2票)
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【点数情報】
Review人数 |
7人 |
平均点数 |
5.29点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 1 | 14.29% |
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4 | 1 | 14.29% |
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5 | 2 | 28.57% |
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6 | 1 | 14.29% |
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7 | 2 | 28.57% |
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8 | 0 | 0.00% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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【その他点数情報】
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