みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(5点検索)】
7.《ネタバレ》 前半はかなりよかったです。特にブライオニーを演じたシアーシャ・ローナンはすばらしい。人物の心理の移り変わり、そのきめ細かな描写に引きつけられました。が、ロビーが逮捕されて戦争になると、なぜこうも退屈になるのか? ダンケルクでの長回しも、飽きてしまいました。話がタリス姉妹に戻ると、そうでもないのですが。しかしラスト、年老いたブライオニーが登場し、“真相”を語ったことがトドメとなりました。あれのせいで、あくまでブライオニー個人の物語に収斂されてしまい、普遍性が感じられなくなってしまったのです。普遍性を持たせるために戦争を背景にしたのかと思ったのですが、それも差し引きゼロになってしまいました。あくまで個人のお話ということで、共感はできません。 ……というような感想を持ったのですが、ネットでこの映画について調べてみたら、キリスト教の観点からレビューしたものがみつかりました。それによると、ロビーはイエスの役割を与えられていて、たとえばダンケルクで足を洗われるのは、マグダラのマリアがイエスの足を洗う場面を意識したもの。ブライオニーはペトロと同じように、ボビーを三度裏切る(窓越しに見たとき、手紙を読んだとき、図書館)などなど。言われてみればなるほどと思いますが、キリスト教に縁遠い人間にはとうてい考え及ばないことでしょう。敬虔なクリスチャンの方はこの映画や原作小説をどう見るのか、もっと意見を聞いてみたいところです。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-03-21 13:59:05)(良:1票) 6.題材・キャストなど良いのだが、心の変化が何故起きていったのかが明確ではなく感情移入できなかった。おしい。 【お好み焼きは広島風】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-04-05 13:51:04) 5.こういう作品を題して「雰囲気映画」と、私は呼んでいる。雰囲気美人の映画版・・・、ともちょっと違うか。美しく見せて高尚な文芸作品ぽいけど、実は中身はスカスカで。キーラ・ナイトレイはそもそもあまり色気のある女優ではないと思うのだが、なんだかこの作品では美しさが激減しており衝撃的。おまけにジェームズ・マカヴォイなる俳優も個人的に趣味じゃないので、2人の恋にもあんまり「感じ」なかった。『つぐない』という邦題はいただけない・・・。原題どおり『贖罪』でしょう、この内容は。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-10-15 16:07:59) 4.「つぐない」ってタイトルの割りに、あの妹はつぐなっちゃいない。どこまでが現実でどこまでが創作なのか、よくわからないけれど、それが妹の世界観のすべてなのかも。しかし、映画としては及第点というところでしょうか。戦場シーンが多いとはいえ、もっと各々心情描写があれば深みがあったと思います。それから、どの映画を観ても、キーラ・ナイトレイの瞳は恋しているようには思えないんですよねえ~。彼女が主役級で恋愛が絡むと、私はいつもその映画にハマれないジンクスがあります。この映画も御多分に漏れず。残念。 【SAEKO】さん [映画館(字幕)] 5点(2008-05-21 15:19:08)(良:1票) 3.《ネタバレ》 ただ単に良家の姉妹と使用人との三角関係を描いても面白くはないわけで、あえて妹の「偽証」にスポットを当てるのであれば、当然、その失敗をした「後」の妹の心理変化や行動にこそ物語の中核が表れるはずなのですが・・・その辺はほとんどすっ飛ばされて、後半は戦場でのロビーの様子が延々と描写されるだけです。結果、コールドマウンテンの劣化コピーのような、本来の話の出だしとは全然関係ない方向に着地してしまいました。最後のバネッサによる裏返しは多少新鮮でしたが、肝心の物語の核がないため、ただひねっただけのように感じてしまいます。中盤の砂丘での長回しは面白かったので+1点。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 5点(2008-04-30 02:59:07) 2.《ネタバレ》 素材自体は悪くないが、ココロに訴えてくるものがまるでない。 したがって、評価は下げたい。 素材はいいので、一流の演出家ならば、もっと泣ける作品に仕上げることはできたはずだ。 何を描きたいのかが明確になっておらず、散漫としているのが残念である。 本作のメインに当たる部分は、何よりも“虚構”の世界ではないだろうか。 「つぐない」の本当の意味を考えると、ここにもっと光を当てないと何も意味はなさないと思う。 もし、自分が脚本家ならば、現実の世界よりも、虚構の世界をメインに組み立てたい。 ロビーが浜辺で眠りについた後は、「ロビーがイギリスに戻り、セシーリアの元に帰ってきて、彼らが再開するシーン」を感動的に描きたいところだ。 「わたしの元に帰ってきて」というのがセシーリアの一番の願いだったからだ。 そして、「彼らが海辺の家で幸せに暮らしているところをブライオニーが訪れ、贖罪を求めた後に、二人に許されるというシーン」をきちんと描きたい。 しかしながら、許された後に、ブライオニーが老人となった“現実”の世界に戻ってしまい、実際の真相・顛末を語るというのが普通に考えられる筋書きではないか。 “現実”の世界よりも、“虚構”の世界こそメインにならなくてはいけない作品だ。 今まで見てきた世界が現実の世界ではなく、ブライオニーの考えた創作の世界だと知れば、観客は驚きを隠せないだろう。 そして、「つぐない」の本当の意味を知るはずだ。 イアン・マキューアンの原作は読んでいないが、そういう趣旨を込めた作品だと思う。 本作では微妙な感じで終わってしまったが、個人的には、“虚構”の世界なのだから、ブライオニーは二人に許されてもよいのではないかと思う。 彼女はつぐなったのわけだから、それは報われてもよいはずだ。 死を目の前にして、二人に許されれば、彼女もきっと安らかに眠れるのではないか。 ただ、“浜辺での長回し”や“窓際で二人がキスをする部分を映しながら、ブライオニーが立ち去る部分を描く”など、映像的な部分においては見応えがあった。 ジョー・ライト監督の前作「プライドと偏見」においても、美しい背景を上手く利用する才能は際立っており、その点だけは評価できる。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 5点(2008-04-14 00:32:51) 1.《ネタバレ》 さらりと鑑賞したため今ひとつ印象に残ってないのですが「プライドと偏見」然りキーラは古風な趣が似合いますね。そしてブライオニー(少女時代)役のシーアシャ・ローナンがキュートでした。物語はとても繊細です。少女ゆえの(憧れの異性が姉と愛し合っているのを垣間見ての)悪意のない嘘(と私は解釈してます)が自分自身も含めて登場人物の人生を変えてしまいます。そして意表をつくラストは一瞬「え?」っと思ったほどです。いずれにしても日本公開時かパッケージ化された時に再見して再評価したいと思います。 【SITH LORD】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2008-03-16 16:06:10)
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