みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(5点検索)】
4.《ネタバレ》 いかにも「アカデミー賞を狙いました」的な作品。その意欲に応えるように、両ロバートは熱演でした。ダウニー・Jrの弁護士役といえば、個人的にはかつてのTVドラマ「アリー・マイ・ラブ」以来ですが、やはり覇道インテリ役がよく似合います。またデュバルの法曹人役といえば「ゴッドファーザー」における顧問弁護士が有名ですが、同じくインテリな雰囲気が漂います。 で、本来はもっと面白くてもいいはずなんですが、そうでもありません。父子の対立と和解はいいとしても、どうも展開がモッサリしていて飽きます。2人以外の出演者は、意味深風でありながらほとんど意味をなしていないし。 そこでふと思ったのですが、実はこれ、被害者とその母親とその弁護士(ソーントン)を主役に据えたほうが、もっと面白くなったんじゃないでしょうか。明らかな一級殺人なのに、地元の名士である父とやり手弁護士である息子がタッグを組み、痴呆だの薬の副作用だのにかこつけて微罪を勝ち取るみたいな話だったとしたら、それなりに問題作になっていた気がします。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-02-17 01:56:59) 3.《ネタバレ》 法廷以外の場面が緊張感なさすぎでだらっとしている。兄弟、妻、娘、元カノ、その娘といったサブキャラが全然効果的に使われていない。弟が持っているカメラとかコンビニで買った卵とか、伏線なんだろうと思ったら見事に何もなし。登場人物の心の闇や影をあぶり出すのが得意な名手ヤヌス・カミンスキーの撮り方と、暖かく穏やかで力強い方向に物語を向けようとする演出がまったく合っていない。内容の割に尺長すぎ。と、突っ込みどころは満載なのですが、実はびっくりしたのはロバート・ダウニー・Jrの芝居でありまして、ここまで自然で堅実な演技ができる人だとは、今まで気づきませんでした。仕事の実力はあるんだけど人間関係は万事苦手で、何となく距離を置いてしまう・・・という立ち位置を、オーバーアクトすることなく、台詞や動作ではなく「存在」で示しています。この作品は彼に大幅に救われています。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-02-06 23:30:41) 2.《ネタバレ》 当て書きだったこともあってダウニーJrはハンク役に完璧にハマっているのですが、少年の心を持つ不良中年、芯の通ったひねくれ者といういつものダウニーJrなので、特に目新しいものはありません。娯楽作で活躍する彼が、プロデューサーも兼ねて小規模予算のドラマ作品に出演したからには、俳優として何かしらのチャレンジがあるのだろうと期待したのですが、そういうものは見られなかったので少々ガッカリしました。他方、ジョセフ役のロバート・デュバルは御年83才にして体を張っており、こちらの演技には目を見張るものがありました。磯野波平を10倍濃縮したような頑固オヤジぶりと、年齢に勝てず弱っていく老人ぶりを同時に見せるという器用な演技を披露しており、演技の幅の少ないダウニーJrをうまくフォローしています。 父と子の対立と和解が作品の主たるテーマであり、ソリの合わない父親を田舎に残している私としては、他人事とは思えないお話だったのですが、これがビックリするほど心に刺さりませんでした。この手のシナリオのテンプレートに当てはめて作ったようなお話で、あまりに無個性なのです。長めの上映時間も有効には活用されておらず、似たり寄ったりの話を何度も繰り返すのみなので、途中で飽きてしまいました。とどめはエンドロールに流れる音楽で、ご丁寧に本作のテーマをすべて歌詞にして歌ってくれます。「大丈夫、もうわかったから」と言いたくなりました。 法廷劇としても中途半端。いかにも出来るげに登場したビリー・ボブが主人公達を苦しめる強敵となるのかと思いきや、こいつがほとんど活躍しません。ハンクを阻む最大の敵は、容疑者であるジョセフその人。ハンクは、ジョセフがしらばっくれることで故殺の疑いからは逃れられるような導線を作るのですが、肝心のジョセフがこの作戦に乗ってこないのです。これにはさすがにイライラさせられました。ハンクは勝つために何でもやる弁護士であることは当初から分かっていたのだから、そのやり方に従えないのであれば、そもそもハンクを雇わず、心根の優しい田舎弁護士にでも頼んでいれば良かったのです。一度はハンクに弁護を任せながら、その作戦にうだうだと文句をつけてくるジョセフがめんどくさくて仕方ありませんでした。そして、容疑者自身に勝とうという目的意識のない裁判では、さすがに手に汗握れません。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(吹替)] 5点(2015-07-12 01:23:22) 1.《ネタバレ》 題材はおもしろいのですが、サスペンスとドラマの要素をうまく処理しきれず勿体ないという印象。感情移入するのに必要ないエピソードが多くて焦点がボケてます。昔の彼女や、長男の野球失敗のエピソードとか省いていいのでは。主役をR・デュヴァルに置いて、息子からみた父(=判事)の姿としたら、もっともっと際立つ映画になったでしょう。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 5点(2015-01-31 00:30:03)
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