みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(5点検索)】
12.《ネタバレ》 ここでは名前は必要ない。君の名前なんか知りたくもない。どこに住み、どこから来るかも何ひとつ知りたくない。君も俺もここでは名なしだ。外の世界のことは全て忘れてこの部屋だけで肉体を重ね合おう――。長年の不倫の末に妻に自殺され、絶望の淵に沈み込んでいたポールは、ある日、とある無人のアパルトマンで可憐な若い女性ジャンヌを衝動的に犯してしまう。ところが何ごともなかったかのように別れる2人。数日後、またもやその部屋を訪れた2人は、お互いの身分を隠し、まるで生きている実感を得ようとでもするようにただひたすら性愛の海に溺れてゆくのだった…。若き日のベルトルッチがメガホンを取り、その大胆な性描写で内外にセンセーションを巻き起こした、ある一組の男女の刹那的な交流を濃密に描き出した文藝作品。ベルトルッチって昔からけっこう好きな監督の1人で、彼がその名を広く知られることになるきっかけとなった今作にも、確かにその気品に満ちた上品で美しい映像や音楽の数々、永遠に分かり合えない男女の心の機微に鋭く迫った深い視線等、後に開花する彼の才能の萌芽が随処に感じられて素直に良かったとは思うのですが、うーん、なんだろう、僕はそこまで心に響くものを感じませんでした。たぶん理由を考えてみると、それは主人公のこの男女にこれっぽっちも魅力を感じなかったからだろうと思う。主人公が街で見かけた若くて可愛い女の子をレイプしたら彼女が快感に目覚めちゃって婚約者が居るにもかかわらずその肉体とテクにオチちゃったって…。あんた、そんなエロ漫画じゃないんだから(笑)。ちょっと男の妄想が酷すぎますって、これ。それに、タイトルでもある最後のタンゴ大会に酔って無理やり乱入しちゃう2人のくだりも、いかにも傍迷惑な酔っ払いって感じで見ていてちょっぴり不愉快でした。とはいえ、この全編に漂う、いかにもベルトルッチらしい気品と情熱が絶妙なバランス感覚で同居しあう高尚な雰囲気は素直に良かったですけれど。要は、脚本がマズかったということなのでしょうね。あと、どうでもいいことなのですが、主演女優の方のアンダーヘアがアホみたいに濃かったのが鮮烈に印象に残ってしまいました。ウニが貼り付いているのかって思ったぞ(笑)。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-08-24 12:23:36)(笑:1票) 11.時代を先取りしたかもしれないが、先取り以外に何も残していない映画の典型。この映画出演がトラウマになってすさんだ人生を歩んだといわれるマリア・シュナイダーは、2011年に58歳の若さでがんで息を引き取る前に、この映画のことを、どう思いかえしただろうか。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-01-31 23:59:08) 10.《ネタバレ》 分かった風に感想を書けば、“孤独”をめぐる愛と性のお話。 人は誰でも心の奥底に“孤独”というものを抱えている。 男と女が、ふとした偶然の機会にめぐり合った場合、本作の様な性の倒錯的な世界に溺れるやもしれない。 現実的な“孤独”という恐怖から逃れるべく、狂った様に性をむさぼるが、やがてそれも日常化してしまう。 特に、男と女の場合、それに先に気付くのは、大抵、現実的思考が一般的に強い女の方であって、男はそこに置いてきぼり。 本作での女は、“ポップな結婚生活”への階段を確実にのぼっていった。 “ポップな結婚生活”へと逃げていった、という方がより適切か。 日常の“なんとなしな孤独感”を埋めようと、非日常的な世界に飛び込んでみても、結局、我々が社会という場所に属している限りは、その“なんとなしな孤独感”は解消することができない。 30歳当時に、監督のベルナルド・ベルトルッチは本作を撮ったらしいが、それなりの年齢に達していたからこそ、創ることのできた作品で、一通りの享楽を経験した男にしか描けない切なさ、虚しさみたいなものが、画面にあふれていたように思う。 一方で、下世話的に感想を書けば、腹の出た中年男が、ふとしたチャンスで、若いコの体を弄び放題、という羨ましいエッチなお話。 女の方は、男には理解しがたいくらい従順にその中年男を受け入れるのだが、それはちょっとした好奇心に過ぎず、結局必死だったのは、理屈をこねまわしていた男の方だった。 女の方は一時の好奇心だから、それに飽きてしまえば、別の場所にあっさり移動すれば良い。 だけど、一度おいしい思いをしてしまった中年男は、それこそ死にもの狂いで女を追いかけまわすが、結局、逃げられてしまう。 似たような経験、あるような無いような・・・ 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2011-03-21 00:33:52) 9.前半だけならアート系といっておけば何となくわかるのですが、ラストが気に食わないというか、余韻が残らない残念な感じです。セリフにフランス語と英語が混ざっているところは少し面白かったです。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-10-17 16:12:27) 8.《ネタバレ》 大筋はフランス文芸映画っぽい雰囲気ですがイタリア映画で、マーロンブランドが主演で、ベルトルッチ作品で、舞台はパリでと、どこ映画なのかよくわからない微妙さは何となく良い感じではあります。 でも、この映画はなんとなく人の本質的な部分を見せようとしてるんだと思うんですが、どうしても、こんなやついねえよ的なつっこみを入れたくなってしまいます。 どうも昔はヨーロッパ文芸作品というと、どれだけ醜い性癖のキャラを思いついたかで競っているようなジャンルがあったように感じるんですが、これもやっちまったのかなぁ。 と、思います。 最近見直してみると、やっぱり現代の不貞とずれていて、かつ現代の不道徳な性ともなんかずれていて、ただ醜いだけに見えてしまう。 高校生くらいの時、深夜放送でみたときはものすごくドキドキしたんですが、不貞とか変態行為とかの情報を持っていなかったからかも。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-09-07 00:38:35) 7.何年か前に完全版リバイバル上映された時に、渋谷にわざわざ見に行ったのだが、なんと満席! おまけに隣には中年カップルと思しき男女が座ったのだが、途中から怪しげな行為に及び、「おいおい・・・」状態。映画の内容もなんだか理解しがたく、ラストはあまりにも切なく、挙句、劇場を出る時には疲れ切っておりました。話題の描写も別段騒ぐほどのことでもなく、やっぱり公開当時の「時代」だったのかしらねー、とむしろ感慨深かった。私には「猿の惑星」よりもかけ離れた世界過ぎて、もの凄く引いてしまいました。 【すねこすり】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-09-04 11:12:53) 6.正直言ってよくわかりませんでした。なんだったんだろうか、これは・・・。 【longsleeper21】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-03-20 17:14:50) 5.《ネタバレ》 想像していたのは、もっとスタイリッシュなイメージでした。刹那的セックスシーンよりも、普通の会話に生々しさを感じました。マリア・シュナイダーの「なにも知らないってすてき」「ふれずにいけるわ」の二つのセリフがとても好きです。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-10-30 20:47:39) 4.おこちゃまだからよくわからなかった(´ヘ`) 【クロエ】さん 5点(2005-02-09 00:47:40) 3.マーロン・ブランドの顔が整い過ぎてて、キモチ悪い。それがかえってリアル。 【Bridget】さん 5点(2003-09-09 03:17:25) 2.あの部屋は気に入った。住みたいと思います。あの気だるさのままの雰囲気で。 【たーしゃ】さん 5点(2003-04-17 22:32:27) 1. 何なんだ、コレは??マーロン・ブランド醜悪!悪いけど、こんな無様に太った中年男のヌードを延々と見せつけられてもねぇ…。しかも妙なボカシ入りまくりだし。ま、入ってなくても結果は同じだろうけどサ。ベルトルッチは確信犯でブランドを起用したらしいが、コレも悪趣味としか思えないなぁ…。一大センセーションを巻き起こしたから、目論見は見事に達成されたんだろうが、個人的にこんな「あざとい」映画にゃ感動できない。マリア・シュナイダー扮するジャンヌの気が知れない怪作。 【へちょちょ】さん 5点(2003-01-26 12:30:22)
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