みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
3.《ネタバレ》 ちょっと長いです。 かの有名な辛亥革命の前日譚。革命の指導者孫文来航。その目的は革命の打ち合わせ。清朝は孫文抹殺のため、暗殺部隊を送り込む。革命家達は孫文を守るため、影武者をたてる。ざっと言うとそんなストーリー。 未来の中国のため。父の無念を晴らすため。別れた妻と娘の生活を守るため。恩義を感じる者。ただ頼まれただけの者。それぞれの個人的な目的がちょっとリアル。 ただそこをリアルに描こうとしすぎて、前半が長く、重い雰囲気になってしまいました。 写真館の娘と婚約した青年をはじめとして、誰も彼も死亡フラグたちまくり。実際、そのほとんどが帰らぬ人となってしまう。 アクションは文句なしに素晴らしかったです。それぞれが抱える人間ドラマが、アクションの緊張感をより一層高めます。孫文が来てからのラスト40分の攻防は、手に汗握ります。有能で善良な人間が次々と命を散らしていきます。一般的なカンフーエンターテイメントとは、やっぱ違います。歴史ものや戦争ものは、内容が重くてちょっと苦手です。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 6点(2020-05-21 00:21:11) 2.《ネタバレ》 革命とはどれほどの痛みを生じるものなのか?ジャッキー・チェンの『1911』でも描かれていたが、辛亥革命を成就させるために払われた犠牲はあまりにも大きかった。香港での密談を成功させるため、孫文の警護に雇われた義士団。前半は『七人の侍』のような展開で、仲間が一人また一人と増えて行き、丁寧な人物描写が重ねられる。一転して後半は、夥しい数の刺客との壮絶過ぎる闘いを描き、義士団の命が次々と散ってゆく。アクションエンターテイメントとしてよく出来ているとは思うが、辛亥革命と言う史実を扱っている上、あまりにも救いのない結末には唖然とさせられる。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-04-10 15:32:11)(良:1票) 1.《ネタバレ》 前半義士団がそろってくる『七人の侍』的な部分で状況の雰囲気を描き、作品の革命百年記念的な義理を果たし、後半グイグイと香港アクションで見せましょう、という二段構成。だから前半は歴史上の香港の街かも知れないが、後半はアクション映画の街となる。襲撃が起きても人々はパニックにならず(パニック映画ではなくアクション映画なので)、露店はアクションに奉仕するために適宜配置されている。細かいとこはヘンでも、一気に駆け抜ける勢いを大事にする。このハッキリとした割りきりが気持ちいい。人物造形は類型的、でも暗殺団側もそれなりの憂国の情を持っており、青っちょろいインテリの革命では白人に国を奪われる、と危惧してるあたりに膨らみがある。師に対して最後まで尊敬の気持ちを忘れない儒教精神の持ち主でもある。アクションがつるべ打ちされていくと、有り難味が薄くなるのは仕方がない。それでも香港アクション映画だなあ、と思わされ、前半の「歴史」を忘れ見入っていると、“オデッサの階段”シーンがくる。オデッサの階段を真似た場面なんて、今までいくつもの映画で登場し、たいていは「ちょっと映画史に敬意を払ってます」ってことを言いたいだけのサインみたいなものだったが、本作の場合は、ここで前半の歴史が蘇ってきた。『ポチョムキン』ではその後にロシア革命が導かれた階段だった、本作は辛亥革命に至る階段だ。後半ですっかり「映画の街」になっていた香港が、人力車がカタンカタンと落ちていくことで、映画史を通してまた前半の「革命を準備している歴史の街」へと戻っていき、うまく全体がまとまった。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-04-03 09:39:14)(良:1票)
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