みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
13.偶然ではあるが、宮崎での南海トラフで騒がしい時に鑑賞。予備知識はなかったが、冒頭からストーリーは見えているので意外性はないし、同じパターンの展開が続くので少々ダレルが、ロードムービー的な舞台変更で飽きずには見られる。ただし、芹澤くんの存在は余計で要らなかったかな。作者の宗教的世界観?にはついていけないことはないが(「宗像」はいいとしても、宮城出身の子が宮崎に引き取られて「岩戸」って苗字なのは、ちょっとヤリスギかなと)、もうちょっと「生と死」というテーマを押し出した方がよかったのではないかと思いながら見ていたら、最後に上手い具合に締めくくっていたようには感じたが、もっと序盤からシリアスにやってもよかったような。若者がターゲットだと、この辺が限界というか落とし処なのかもしれないが。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2024-08-13 20:07:52) 12.《ネタバレ》 この度、サブスクにてついに鑑賞。事前の予想よりは面白かった。 震災をテーマに選んでいるが扱いは慎重で不快感を感じるほどではなかった。 「震災を金儲けにしやがって」と言う批判はさておき「まだ少し早いんじゃないか」と言う意見には耳を傾けざるを得ない。 主人公とおばさんの本音レベルの大ゲンカには「おいおい、ここまで言ったらもう元には戻れないだろ」と思ったが、あれは背後の要石が言わせたのか? それとも要石は無関係でたまたま背後に立っただけなのか?そこが良くわからなかった。 それなりに見入ったが難点も多く、絶賛とまではいかなかった。 一番の難点はあの宮崎弁の変なイントネーションかな?福岡在住だがネイティブな宮崎県人としてそこは聞くに耐えなかった。 【ぴのづか】さん [インターネット(邦画)] 6点(2024-04-18 15:14:13) 11.新海監督の世界観が良く出ていた。 街の風景など映像が美しく、主人公のすずめが可愛かった。 後半から終盤少しダレルが、前半のロードムービーの部分は面白かった。 【とれびやん】さん [地上波(邦画)] 6点(2024-04-14 15:24:40) 10.お伽噺のようなストーリーには惹かれますが、ヒロインの感情や行動がメルヘンチック過ぎて醒めてしまう。 取り巻きの人たちの言動ももうちょっとリアルな人間臭さが感じられると共感できるのですが… 【ProPace】さん [地上波(邦画)] 6点(2024-04-06 22:00:03) 9.《ネタバレ》 総じてよくできた作品だと思うが、まるで「理路整然と美しく作られた箱庭を上から見つめている」気分になる作品でもある。 地震そのものを巨大なミミズの形にシンボライズさせ(そういえばミミズは「地竜」とも言うんだよなぁ)、選ばれた人間がその発生や活動を食い止めているというのが本作の基本設定である。地震の予知と阻止は、我々現実の人間にとっても夢であり憧れだ。本作は、我々の普遍的な願望を取り入れたファンタジーとなっているのだ。 物語の主人公は、宮崎県に住む女子高生・鈴芽だ。幼いころの不思議な記憶がある彼女は、人知れず地震を食い止める任務を持つ大学生・草太と出会う。(鈴芽にとって)魅力的な外見を持つ彼は、神道的祝詞を唱えたり、手で印を結んだりしながら、日本各地の廃墟にある扉(後ろ戸)から現れるミミズを封印する。ここで物語に少女マンガ的要素やヒーロー物の要素、セカイ系の要素も加わっている。さらに言えば、廃墟ブームを取り入れた設定は、そこでの封印シーンが(周りに人がいないために)作画の面で描きやすく、カタルシスが得られやすいというメリットも持つ。 ミミズを封印していた要石(かなめいし)はかわいらしい猫の姿となって、人目を気にせず日本各地を巡りながら北上していく。なぜか、その要所要所にはミミズが封印された扉がある。草太が、猫によって、鈴芽が子供の頃に使っていたお気に入りの椅子に姿を変えられてしまい、鈴芽は、草太の手助けをしようと扉封印の旅に同行する。猫はあちこちで写真に撮られ、ハッシュタグをつけた形でネットにアップされ、それを手掛かりに鈴芽たちは猫を追う。物語を象徴するマスコットキャラが誕生し、その後はネット社会の描写を取り入れながらロードムービーとして物語は進んでいく。 このように、本作には幅広い観客の目や心を惹く様々な要素が巧みに織り込まれている。観客を満足させようとあの手この手で情報を並べて入れ込み飾り立てていくのだ。本作を箱庭にたとえたゆえんである。 実際、ミミズの封印シーンはカタルシスのある見せ場となっているし、草太に起こる中盤のさらなる悲劇は涙を誘う。少なくとも、観て後悔する作品ではない。 だが、心から満足できたかといえば、そうとは言えない。以下に二つの理由を書いてみたい。 まず一つ目の理由は、猫がなぜ鈴芽を助けるのかがわからなかったことだ。上記のように、猫はわざわざミミズが封印された扉があるところに姿を現わす。物語後半では、鈴芽の生まれ故郷に同行するのだ。鈴芽たちは「敵」に守られながら「敵」を封印しようとしているのだろうか。訳がわからない。結局、後半の展開への感情移入が阻まれてしまったのだった。 二つ目の理由は、箱庭の負の部分になぞらえて述べれば、上からきれいに見える一方でその内部に入り込めなかったことや、作品を主観的に楽しめずどこか疎外感さえ残ったことだ。 まず、本作のあちこちに散りばめられた、あまりにもあからさまな庵野秀明・宮崎駿・細田守各監督作品のリスペクトやオマージュからは、仕込み感や作り物感・メタ的感が強く感じられてしまった。 それ以上に大きかったのは、本作で鈴芽にふりかかる一連の困難が、まるで鈴芽の成長を助けるように、鈴芽の過去のトラウマを払拭させるように思えてしまったところだ。周りの様々な環境や状況によって鈴芽に降りかかる苦しみが、鈴芽に試練を与えながらも同時に鈴芽を引き立てているように見えてしまったのだ。 僕はここである言葉を思い出す。「神は乗り越えられない試練は与えない」。新約聖書にあるこの言葉は、現実の様々な難題で心身が消耗している人に対して、励ましの目的で使われることが多い。製作者は、本作の鈴芽をこの言葉の体現のために描いたのではないかと思えてしまうのだ。 …とまあ、いろいろと細かく書いてみたが、単純に、普通の女子高生に超絶アクションをさせることの限界が露呈しただけなのかもしれない。男のようにあちこち出血させてズタボロのケガまみれ姿にさせるのは難しいからなぁ(それをさせると作品の“色”が大きく変わってしまう)。 これまで観てきた『ほしのこえ』『君の名は。』の印象も併せて考えると、僕と新海誠監督作品との相性は良くないのかもしれない。 【はあ】さん [地上波(邦画)] 6点(2024-04-06 18:38:09) 8.《ネタバレ》 多少おどろおどろしいシーンもありますがありがちな突然のショッキングなシーンというのはなくそういう点で好みの映画でした。 荒唐無稽なアイデアというわけではなく日本人の肌感に合う、つまり別の見方をすれば割とありがちなアイデアから脱してはいないと思いました。 感動の後すっきりした終わり方が良いと思いました。 しかし見た直後はそうでもなかったのですが、帰宅の道すがら思い出してみると喉元に引っ掛かる違和感のようなものもありました。 猫の性格づけというか意味付けが不安定で、上手い転換というよりなんかいやーな騙され方した感があります。 最後に男が帰ってくるシーンがありますが、じゃあ日本から地震を一掃したということでしょうか。まさかね。変な所です。 3.11の津波は遠く太平洋沖で発生した地震なのですが、この映画のミミズは国内にうづいているだけであり、それさえ退治すればいいのだろうか。変に感じます。 地震や津波は発生させなければよいという種類のものではないことは日本に住む者なら誰でも知っている事です。起こるものは起こるのだから防災や減災のため普段の用意や心構えの方が大事だよねとあらためて思ったのでした。 まあ深く考えず単純に映画として評価するなら、流して見るなら自分の好みに合う良い映画でした。では時間が経ったらまた見るかというとそれはないなと思う映画でした。 現場からは以上です。 【ほとはら】さん [映画館(邦画)] 6点(2023-03-18 21:39:45) 7.《ネタバレ》 相変わらず絵は綺麗。 キラキラ夜空もちゃんと出てくるし、新海エフェクトのかかった夕日がちなシーン、都会の建物の林立具合も美しいし、東京都を見下ろしたような緻密な描画も登場する。 美しく緻密に描かれた自然や都会の中で登場人物たちが躍動し、人外の大いなる存在が荒ぶる壮大な姿を映画館の大音響とともに観てしまうと、大迫力に押されてそれだけで涙が出てしまう...。 ただ、他のレビュアーも書いているように、引っかかる点も多かった。 - 要石になること=体が凍ること。これは凍るのではなく、石英として結晶化していく描写だったのか? - 要石の化身が動物なのはいいが、グッズ展開を見込んだようなファンシーで目の大きいネコである必然性は... - 細腕の女子高生にあの懸垂は無理がある。新海誠は筋トレを経験すべき。 - 地鎮、荒ぶる神、神の人情味のなさ...もののけ姫? - みみずが殲滅されるときは全身モコモコに膨らんで虹色に破裂する。エヴァ? - 椅子...ピクサー映画を見ているようだった これらが対して何を暗喩しているのか、掘り下げた先に果たして奥行きはあるのかが自信を持って感じられず、鑑賞中引っかかり続けた。 - そして愛が全てを解決する、世界を救う、ヒーロー譚…。ハリウッドや昔のトレンディドラマのような既視感... - オープンカーのルーフの故障、などなど 震災を風化させないというテーマ自体はチャレンジングでリスペクトするし、2時間退屈せずに見れたし、傷ついた魂の救済や異なる世界線と時空の交差が描かれているところは他の新海誠作品同様に私の琴線をボロンボロンかき鳴らしてくるので、そこは大いによかった。叔母さんの善意の代償について辛辣な心情を吐露するシーンも現代の心情に寄り添っていてとてもよかった (たまきさんにはその後、みのるさんと幸せになる将来が待っていてほしい)。 だけど、先述の設定の恣意性がもうちょっとなんとかなったのではという思いが残り、この点数とさせてもらった。 本当は震災、人知を超えた不条理さとそれでも生きていく、生きていかねばならない人間たちそのものを描くつもりが、大人の事情でネコやイケメン、ラブロマンスを捩じ込まざるを得なかったのか?私の掘り下げが足りないのかも知れないし、そもそもが文芸性よりもエンタメ性に振っていて、前提とする視点が異なるのかも知れない。 どこかの機会で再鑑賞したい。 【よこやまゆうき】さん [映画館(邦画)] 6点(2023-01-15 00:01:06) 6.『君の名は.』『天気の子』に続く,災害シリーズですね. あり得ないような現象が描かれていた『天気の子』よりは受け入れられますが,自然災害を人知を超えた存在が介入しているような描写はどうかと思います.エンジニアの端くれとしては,受け入れがたいです. 電子通貨が普及し始めた現代ならではのロードムービーで,面白かった. 【あきぴー@武蔵国】さん [映画館(邦画)] 6点(2023-01-05 21:54:32)(良:1票) 5.《ネタバレ》 見終わって「大満足!」とはならず、なーんかモヤモヤしてて、これは何だろう?と考えました。 面白かったんですよ。SNSで猫を追うやり方、旅先で会う人々との交流や、旅の途中で災害を閉じてゆく過程。ミミズのスペクタクルな映像。新海監督が少人数でやってた時と違って、音楽も映像も役者も、何もかもがお金がかかってて見事。 でも見終わって 「凄くよくできた映画を見て、大満足!」 とならない。何故だろう? と思って考えて気が付きました。 細かいところがよく分からんのです。いっぱい「?」なのです。広げた風呂敷が、締め閉じられてないんです。 大きな風呂敷はきちんと締められているので、見終わったときはハッピーエンドに素直に「良かった」って思う。 でも、小さな風呂敷は広げっぱなし。いくつもいくつも締め閉じられず広げっぱなしなんですよね。 ・ダイジンの何もかもがわからない。なんであのニックネーム? あいつは何でスズメに執着するの? なんでカレシを呪った? 要石に戻ってやったのはどうして? ・黒いデカい猫(左大臣)は何もかも分からない。ダイジンとの関係も分からない。 ・爺さん、「出来ない・無理」しか言わなかったけど、何のために出てきたの? 過去に猫と何かあったみたいだけど、思わせぶりなだけ。 ・おばさんがヒステリックに本音ぶちまけるシーンは必要? あれちゃんと収拾ついてる? 何故叫ばせた? ・そもそも、すずめは子供の頃何故あっちに行けたの? すずめがミミズを見れたのは何故? ほかにもたくさん。こんだけ風呂敷広げっぱなしで、ラスト「良かった」って観客に思わせるのも大したもんです。 でもね、でも。これじゃ監督に 「よく分からなかったら、小説買って読んでね」 って言われてるみたいでモヤモヤするんです。 「君の名は。」の時は、一応全部風呂敷は締められてました。お父さんのバックボーンなんか「そういう事なんだろうな」と想像出来る最小限の情報は全部映画に出てた。小説は映画の世界を深く味わうために買うものでした。 でもこの作品はそもそも、情報を出していない。映画を見た観客が、更に財布の紐を開かないとワケが分からないのって、あまり好きではありません。 もったいないですねー。ミミズの回を一回減らして、その分を上記の説明に振り当てて欲しかった。 【りんどう】さん [映画館(邦画)] 6点(2022-12-14 20:32:34)(良:2票) 4.「脅威」に対する人間の無力と儚さ。だけれども、一時でも長く生き続け、存在し続けていたいという切望。 廃すてられた場所に眠る思いを汲み取り、悔恨が漏れ開きっぱなしになっていた“戸”を締めるという行為が織りなすファンタジーは、想像以上に「現実的」で「普遍的」だったと思う。 現実社会における災害やそれに伴う悲劇を果敢に題材として取り込み、秀麗なアニメーション表現の中で描いた試みと、ストーリーテリングの方向性自体は、間違っていなかったと思う。 ただし、その結果が、映画としての面白さや、オリジナリティとして結実していたかというと、必ずしもそうではなかったと思う。 我が子二人と連れ立って劇場鑑賞して、決して残念な映画ではなかったし、無論観たことを後悔する類いの作品ではない。 この国のアニメーション監督として紛うことなきトップランナーである新海誠の作品である以上、見逃すべきではない。 ただそれ故に、その新作に対しては、高いハードルが用意されることは避けられない。 社会現象ともなった「君の名は。」、そして個人的にはそれ以上の傑作だと確信した「天気の子」。 本作は、その過去2作とも時代背景を共有しており、「災害」という共通のテーマを扱っている点を踏まえても、三部作の一つとして捉えられる作品だろう。そしてより直接的なファンタジー描写や、アドベンチャー展開など、三作の中でも最もエンターテイメント性の高い作品だったと思う。 ただ、何かが圧倒的に物足りなかった。それが映画的なエネルギー不足に直結しているように思えた。 それは何だったか? 上手く言葉を選べていないかもしれないが、個人的な感覚から浮かんだことは、“エゴイズムの欠如”だった。 僕が新海誠の過去2作品から得たエモーショナルは、主人公たちが発し貫き通す圧倒的な“エゴ”によるところが大きい。 流星が町に降り注ぐその間際であろうとも、ようやく訪れた焦がれた相手との逢瀬に没頭し、過ぎ去った時間すらも覆す。 この世界の理も仕組みも無視して、無責任だろうが、独善的だろうが、世紀の我儘を押し通す青臭さ。 不可逆を覆そうとも、世界が水没しようとも、それでも「大丈夫だ」と言い切る若い生命の猛々しさと瑞々しさ、それをまかり通すアニメーション映画のマジックに僕は感動したのだと思う。 そういった映画的なエゴイズムが、本作からは薄れてしまっているように感じた。 それはもちろん、現実世界の災害や悲劇を取り扱ったことによる真摯な態度とも言えよう。 でも、それによって映画的な面白さが表現しきれないのであれば、本末転倒であろうし、その題材を取り扱う意味が果たしてあったのかとも思う。 自然災害をはじめとする脅威に対して人間は為す術もない。特にこの十年あまりの時代の中で、この国の人々は改めて痛感している。 そういう現実がある以上、安易なハッピーエンドなどは描くべきではないだろう。 しかし、それが現実だからこそ、せめて映画世界の中では強烈なエゴイズムを貫き通す人間たちの姿を見たいという思いも、今この世界の多くの人が秘める思いではないか。 本作の主人公たちが何も成し遂げていないなどというわけではもちろん無い。 けれど、悲劇的な現実を超越するほどのマジックは、この映画から感じることはできなかった。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 6点(2022-11-15 22:21:24) 3.《ネタバレ》 現し世の災いは荒ぶる神の仕業であり、人は都度その身を供して其れを鎮めてきた…というごく日本的で分かりみの深い世界観ではあるのですし、お話自体もまたシンプルでごく分かり易いモノだったかと思います。かつ、その「災い」とゆーのが具体的には「地震」という形象で描かれるのも(ある意味で)今だにタイムリーだとも思いますし、それ故確実に現実世界とこの物語の繋がりとゆーのはまた強まってゆく…という意味ではより共感もし易い・入り込み易い作品にもなっていた、かとは思うのですね。 結論的にはかなり面白く観れたのですが、それでも二点ほど。一つは、そーいう比較的優秀な作品世界を構築しては居るものの、描かれる物語自体は(重ねて)ごくシンプルでかつ然程「深い」というモノではなかったかな、と(⇒まあ別に他の新海作品と同程度、だとも言えるのですケド)。特に、その世界におけるとある「出来事」としてはまずまず興味深いお話だとは思ったのですが、その中に生きる「人の物語」としてはちょっと(いやかなり)軽かったかな、とも。殊に序盤が、また全体的にも結構駆け足気味な展開運びだったしな…とも少~し思ったりしましたかね。 もう一つ、たぶんワリと(人に依っては)感動できる・泣ける…って系統の映画かな~とも思うのですが、ソレってやっぱり結局このお話が(巧いコト)先の震災とリンクされていた、てのがとにかくデカいんじゃねーかな…とゆーのもまた確実にそーは思われるのです。重ねて、その繋げ方が巧くなかった・あざとかった、とかなんて全く思わないのではありますケド、ソレでも私自身は単純にまだ正直、あの震災の話を映画の題材として観たいとはあまり思って居なかったりするのですし、ソレなら最初からそー言っといて欲しかったな…とも(少しダケ)思ってしまいましたよね。 重ね重ね、娯楽アニメ映画としては十分に楽しめると思いますが、評点はそこそこ迷ってのコレでいきます(特に二個目の指摘をより重視して)。 【Yuki2Invy】さん [映画館(邦画)] 6点(2022-11-12 16:58:34) 2.《ネタバレ》 映画としてはそんなに面白かったり感動したり、ってホドではなかったかな。 これまでよりも簡潔に、潔く切ってる感じは良かったのね。延々と歌を流しまくるPV風映像も今回は無かったし。でも東京を出てからの展開はテンションを維持しきれない感じがあって一度下げたところから再び上げきれてはいないかな、と。 それにアレではすずめが惚れっぽ過ぎるわ。何しろ草太は登場から大して経たないうちにさっさと椅子になっちゃうんだし。 ミミズはどこかで見たようなビジュアルだし(水木しげる先生っぽかったり『もののけ姫』っぽかったり『アキラ』っぽかったり『呪術廻戦』っぽかったり色々ね)。 あとすずめのキャラクターデザインがそーんなに印象的ではないっていうか『君の名は。』と『天気の子』と『すずめの戸締り』のヒロインの顔、後々見分けられる自信が無いわ。なんていうか、ちょっとキャラクターデザインを違う方向に持って行けなかったかしら? 冒頭に繋がるクライマックスの部分にしても、あーそういうコトね、はいはい、って感じで意外性には欠けていたし、色々な要素を散りばめつつ、ちゃんと最後に全部回収しました、っていう感じでもなくて。ダイジン(あるいはすずめ?)が招き猫的な存在?みたいなのは愛媛と神戸でだけ機能してたハンパな感じだったし。 でも、あれこれ細かいところにひっかかりつつ、もっとずっと大きな核の部分でかなり考えさせられたのね。 東日本大震災や阪神淡路大震災、熊本地震などをモチーフにして災いに囚われた国としての日本を描いているの。最初は実際に起きた、沢山の犠牲者を出した災害をエンターテイメント化してるワケ?と思ったのだけれども、逆で、エンターテイメントのカタチを通してこの災害の国に生きるということを描いて、そして何かを伝えようとしているのね、って。その伝えようとしている何かはそれぞれの受け止め方だと思うし、アタシ的にはちょっと短絡的だったりもっと違う方向を描くべきだと思ったりもしたけれど(怒りの感情だって大切で重要だと思うし)、でもその姿勢はいいと思ったの。 繰り返される緊急地震速報の描写にあの時の感覚が甦ってきて、まだ終わってない、今もリアルに続いている人もいれば、ごくごく若い人にとっては遠い過去、あるいはまだ生まれてない頃のハナシだったりもするのだけれど、この国に暮らしている以上、そこに共有する意識があって、その中でとりあえず生きてゆきましょう、と。アタシなんかは「大丈夫・・・かしら?」とか思っちゃうんだけどね。 少なくとも『天間荘の三姉妹』よりはずっと真面目に震災に向き合ってる映画だったと思うわ。 まあ芹澤朋也っていうキャラのあり様に致命傷越えるダメージ喰らってそれ以外になーんにも見えなくなって断末魔のツイート上げてる一部の方々に対しては失敗だったのかもしれないけれど・・・ 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 6点(2022-11-12 15:11:59) 1.《ネタバレ》 ・みみずのシーンが何回も同じ感じで途中で飽きました。 ・絵が前作・前々作と比べて荒いように感じたのは気のせいでしょうか。 ・二人が恋愛感情に発展するにはもう少しソウタが人間の期間が長い方が説得力があったように思います。 ・もう少しラッドウィンプスの曲があっても良かったと思います。 などなど、期待がそれなりにあったため、物足りない感じが大きかったです。大画面で観たこともあってか、それなりに飽きずに見れましたが。。次回作に期待でしょうか。 【珈琲時間】さん [映画館(邦画)] 6点(2022-11-12 09:01:41)(良:1票)
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