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【クチコミ・感想(6点検索)】
5.《ネタバレ》 「二百三高地」に続く東映の大作戦争映画で、本作では太平洋戦争の開戦から戦後の東京裁判までを描いている。舛田利雄監督と脚本の笠原和夫、音楽の山本直純をはじめ、「二百三高地」と同じスタッフが手掛けていて、出演者も丹波哲郎、あおい輝彦、夏目雅子など「二百三高地」にも出演していた人が多く、二番煎じ感も強いのだが、「二百三高地」が旅順での戦いを通して日露戦争を分かりやすく描いていたのに対し、本作は3時間だれることなく見れるものの、焦点が定まらずに散漫とした印象が残り、映画としてはかなり大味な出来のように思う。しかし、本作は「大日本帝国」というインパクトのあるタイトルもさることながら、天皇(本作が俳優が演じる今上天皇が本格的に登場した初めての映画だそう。)の戦争責任に言及した部分が多く、こんな映画、よく作れたなと思うほどで、それにいちばん驚かされる。中でもあおい輝彦演じる床屋の妻(関根恵子)のセリフである「天皇は戦争に行くの?」とか玉音放送を聞いた住民が「天皇が話をするだけで戦争が終わるのなら、もっと早くしてほしかった。」とつぶやくのは今まで見た日本の戦争映画でも聞いたことがないような言葉でちょっと衝撃を受けてしまった。恋人(夏目雅子)の助命嘆願を拒否した江上(篠田三郎)が銃殺されるシーンの最後の言葉は天皇賛美とも天皇批判ともとれるようになっているが、笠原和夫の著書などを読むと批判の意を込めているようで、その徹底した天皇批判ぶりはすごい。東映はこの後、天皇を描く映画を企画して、宮内庁からクレームがついてぽしゃったというエピソードがあるのだが、それも本作を見ればうなずける話。最初に書いたように「二百三高地」と同じ出演者が多いのだが、あおい輝彦の相手役が夏目雅子ではなく関根恵子で、夏目雅子は篠田三郎の相手役と、それぞれ「二百三高地」に出演していなかった役者の相手役になっているのはよく考えられた配役。でも、江上が戦地で出会う恋人そっくりの現地の女性に恋人の面影を見て抱いてしまうという展開は分からなくはないけど、不倫のように映ってしまうし、この役を夏目雅子が二役で演じているのもなにか違和感を感じる。一方の関根恵子は戦時下をおさな子を抱えて何があっても生き抜くという強い決意を秘めた女性を演じていて、それがすごくハマっていて素直に良い女優だなあと思った。東条役の丹波哲郎も良かったんだけど、ちょっと彼に丸刈りは似合わないかな。でもやっぱり本作を見終わって印象に残るのはさっきも書いた天皇の戦争責任に関する言及の多さで、果たしてこの映画を平成から令和への改元をまたいで見てしまったのは良かったのかどうかと思ってしまう。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2019-05-01 23:50:08)
4.《ネタバレ》 当時劇場で見たんです。長い。夏目雅子の無理ある二役。そしてウルトラマンタロウが銃殺される。関根恵子は闇市に買い出し。いいんですべつに。「大日本帝国」は。レビューとは言えないかもしれないが、先日「ローレライ」を手にとって、しげしげと眺めたあげく戻した。なぜかというと、役所はともかくとして、ジャニーズ顔の男の子が出ているなら、どうしても見る気がしなくなったのだ。その時、「大日本帝国」をしみじみ思った。もう、「大日本帝国」が「限界点」だったのであーる。リアルな太平洋戦争とか、リアルな時代劇とか、演じられる俳優さんは、「30年代生まれまで」であろう。八頭身とか二重まぶたで坊主刈りとか、着物に脇差しとか、もうよしてくれ。全部外人みたいだ。レビューじゃないけど、野口英世の記念館で見た、彼の軍服、どんなに小さかったと思います?そんで肩幅狭いのなんのって。とてもじゃないが私にも着られない。ぜひ一度ご覧ください。そんなわけで「大日本帝国」は「今はもう無理」を思わせる個人的哀愁映画なのであった。(この作品が超リアルとまでいえないにしても) 【パブロン中毒】さん [映画館(吹替)] 6点(2006-01-21 16:29:28)
3.ラストの関根恵子とあおい輝彦の海辺再会シーンに、五木ひろしの大熱唱主題歌がかぶるんですよ、これ確か。当時中坊のガキには、戦争礼賛とか天皇戦争責任の追及とか小難しい事はさっぱり解んなかったんだけど、主題歌のタイトル「契り」という言葉に敏感に反応してしまった自分は、帰ってすぐ意味を国語辞典で調べたお利口さんでした。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-11-13 15:50:45)
2.お二方お書きの通り、焦点を絞れずにダラダラと戦史を追いかけた作品になってしまいましたね。声のデカい役者がたくさん揃った感じかな(笑)。 【オオカミ】さん 6点(2003-11-18 23:03:35)
1.かなりの大作、お金を掛けて、でもどうしてこんなに長いんだ~。言いたいことは分かる。あまりに長い気がして。何せ敗戦をテーマにしていますから、その辺は観る人を選ぶかもしれません。個人的には“天皇陛下バンザイ”と言って銃殺されるシーンが印象に残っています。でも良い印象が辛うじてここだけでしょうか? ドキュメンタリータッチで作り、戦争の悲惨さを訴えるのかと思いきや、なんやこりゃ!女性の裸って言うのが必要以上に登場している気が。関谷恵子(旧姓)の熟女ヌードではなく、もっと違う何かが求められてる気がしたけど。関根恵子も仕事を選んで欲しいところです。しかし三浦友和が主演ってとこでこけてたかな。流石に三時間を越える作品だけに夏目雅子なんかも出ていたそうですが、どんな役だったか忘れてしまいました・・・・・ 【イマジン】さん 6点(2001-11-06 12:27:52)
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《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
15人 |
平均点数 |
6.13点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 6 | 40.00% |
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6 | 5 | 33.33% |
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7 | 2 | 13.33% |
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8 | 1 | 6.67% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 1 | 6.67% |
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