みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
12.《ネタバレ》 今、本作品のテーマ曲を思い出そうとしているのですが、「♪男はオオカミ~」のアートネイチャーのCM曲が邪魔してなかなか思い出せません。四半世紀の間、一度たりとも思い出すことのなかった鋤柄昌宏に邪魔されるとは、まさかの不本意です。「マドンナたちのララバイ」も結構邪魔してきます。前置きはさておき作品です。寒村の大虐殺事件、ダム建設にまつわる裏の世界、自衛隊の中に組織された秘密部隊などなど、エンターテインメントのネタとしてはどれも刺激的で面白いのだけれど、どれも齧りかけのまま、大してうまく絡みあうこともなく進むので、刺激的な割には残るものが少ないのですよね。とはいえ、今の日本映画ではなかなか挑戦しないスケールの大きさ。監督が佐藤純彌であると知ってなるほど納得です。蛇足:若き舘ひろしが爬虫類顔。今よりも色白で不健康なジャンキーっぽい雰囲気。今のダンディーさの欠片もないので、随分いい歳の取り方したものだなと思いました。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 6点(2023-02-14 18:37:29) 11.《ネタバレ》 -野性の証明- 野生(=自然に育つ)じゃなく“野性(=動物の本能)”です。 たぶん兄が、原作の表紙(味沢が頼子を背負う絵)の、新聞の切り抜きをテーブルに置いていて、なんかあの絵の、生気のない頼子が幽霊みたいで怖かったんだ。これは絶対恐い本だ。と。それから数年、テレビでやってるのを観てしまう。これ昔見た恐い表紙の映画だ!と。 怖かったなぁ。テロ鎮圧シーンは大丈夫なんだけど、何も悪くない村人が次々残忍に殺されるのって、とてもショッキングだった。それと朋子の家に暴走族が来て殺されるところ。「家の中(安全地帯)まで入ってきて殺すなんて…」と、あれは逃げ場のない恐怖体験で、夜中に暴走族のバイクの音が聞こえると、家に襲撃に来るんじゃないかと、しばらく心臓パクパクして固まってたわ。 でも何だかんだ最後まで観て、頼子ちゃんが撃たれるのに悲しくなり、味沢の「頼子、行くぞ」に、何か熱いものが込み上げました。音楽も印象的で、メインテーマ(歌じゃない方)が頭の中でリフレインしていました。 大人になって観てみると、東北の羽代市が舞台で、そこでは自衛隊も警察も大場一族が支配しているというマッドシティ設定。ネットの発達で日本が小さくなった今と比べ、中央の力が及ばない地方都市なんてのも、あっても不思議じゃないなって思えた時代だった。犬神家の都市版のような雰囲気がいい感じだ。 朋子の姉を殺したのは味沢か、なぜ味沢が朋子に近づいたのか。野心的な記者の朋子と、保険のセールスマンの元自衛官・味沢。羽代市を支配する大場一族の裏の顔と、防衛省昇格を前に非公認の特殊工作隊を隠したい自衛隊幹部の思惑が交差する。複雑だけど面白い。 「俺たちが助かる方法は3つ。演習中隠れているか、演習地から逃げ出すか、あの22名を倒すかだ」ここまでは凄く盛り上がるんだけど、特殊工作員が一般の自衛官をあっさり殺す意外、特に盛り上がりがない。ここから、今までの面白いドラマが安っぽいアクションに切り替わってしまうのが残念。 エンディングが記憶では『戦士の休息』だと思ってたけど、大野雄二氏の音楽(頭の中でリフレインしてたやつ)だった。大野さんの音楽最高。 そのエンディングで、頼子との回想とか自衛隊との戦闘とかと一緒に、戦車部隊と一緒に歩く味沢の画が、当時も今も謎。 印象的な頼子の最後。撃たれて瀕死だった頼子は、予知能力で父がヘリの隊長に撃ち殺されるのを察知して、それで飛び出したんだろう。トロッコでの別れ際、味沢が「頼子ちゃん」と、他人扱いするシーンからの繋がりで『お父さ~~~ん!』「頼子!」は名場面。 頼子の父が発狂した原因の軟腐病。もしかしたらあの部落だけでなく、このマッドシティ羽代市にじわじわと軟腐病が浸透していたのかもしれない。“演習にかこつけて味沢親子を殺してしまおう”なんて、マトモな人間の発想じゃない。劇中何度も出てくるセリフの通り「狂ってる」。 そして最後の味沢の特攻。戦車と歩兵の大部隊相手に拳銃で戦いを挑む味沢。でも相手は特殊工作員でなく一般の自衛隊員。元特殊工作員ながら人間性・理性を失わなかった味沢も、この時には既に、軟腐病(≒野性)に侵されていたのかもしれない。 【K&K】さん [地上波(邦画)] 6点(2021-11-20 11:54:55) 10.《ネタバレ》 子供の頃はスプラッター描写に目を奪われましたが、改めて観るとなかなか楽しめました。薬師丸ひろ子イメージ集的なシーンの挿入も微苦笑を誘われます。最後の決闘シーンのプラモデルチックなヘリ爆発は、公開当時でさえ残念に感じてましたが、今となると尚更ですね。あと、原田大二郎が悪徳警官を撃ち殺す時に、全員を始末すればそれで終わり。わざわざ演習場で殺すような面倒な真似しなくても良かったのにと思えてなりません。プラモヘリよりそちらの方の残念度がより高かったです。とは言え、重厚な役者のそろい踏みで、今の日本映画では、ここまでの役者を揃えるのは無理なのでは?と感じます。 【えぴおう】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-07-14 23:25:39) 9.《ネタバレ》 「お父さん、怖いよぅ。誰か来るよ、大勢でお父さんを殺しに来るよ」のCMに釣られて劇場まで見に行ったクチです。薬師丸ひろこが子供ですねー。当たり前か。でも演技もしっかりしてるんじゃないでしょうか。舘ひろし若っ!すげー悪人面。松方弘樹が自衛隊の隊長みたいなんですが、口調は軍人と言うよりヤクザの親分でした。トイレから戻ってくると「あれ?これ戦国自衛隊だっけ?」お茶を入れて戻ってくると「あれ?仁義なき戦いだっけ?」と、いろんな要素を詰め込みすぎです。特にヤクザのシーンに力配分が偏っているような??監督の好みか、時代のせいか。角川に勢いがあった頃なので予算を使った大人のバカ騒ぎみたいに見えます。が、それは今観るからであって、当時はやっぱり面白かったと記憶しています。ピューっと吹き出る血が横溝作品みたいで、角川レッドが鮮やかでした。しかし、健さん今とあまり変わらないのがすごいです。かっこいいですね。 PS:アメリカさんの軍人役で「バイオニックジェミー」のゴールドマン局長が出ててびっくりしました! 【MILA】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-10-16 01:10:11) 8.どっちみちめちゃめちゃな話なんやし、健さん一人で壊滅させてほしかった。 【ケンジ】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2012-10-01 18:03:47) 7.人間の証明があんまりにもひどかったのでこちらもほとんど期待していなかったが、これはそれなりに面白かった。人間の証明に比べてこちらは大物キャストがはまっている。三国連太郎が悪そうでいい。他にも舘ひろし、成田三樹夫、松方弘樹、丹波哲郎、梅宮辰夫が悪の方、強そうです。ちなみに善玉は夏八木勲、中野良子、・・さしもの健さんも分が悪いか。中盤以降は意味不明な追走劇になってストーリーが破綻してしまうのが残念。人一人殺すためにあんなに戦車だの攻撃ヘリだのを駆り出す必要があるのかねえ?いくらなんでも誰かに気づかれるんじゃないの。それにしてもようもまあここまで自衛隊を悪者にできますな。70年代の作品らしいといってしまえばそれまでなのだが。 【陽炎】さん [地上波(邦画)] 6点(2007-08-10 23:34:49)(良:2票) 6.20年ぶりに見た。特殊部隊とは思えない動きをする野生軍団は置いといて、成田三樹夫先生が辰兄を恫喝するシーンに一番しびれた。「ばがやろう!!すぐ脱会届け出せ」 【センブリーヌ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 15:43:50) 5.準軍事ヲタに目覚めた一作。でも最後のシーンはアメリカロケで、確か戦車は米軍のものと記憶します。日本人エキストラも連れて行って、バブリーな映画ですよね。 最初の特殊工作隊の活躍と、サバイバル訓練のエグさ(自分の手の肉食うとった)だけが記憶に残ります。 【きつま】さん 6点(2004-11-01 23:29:41) 4.「新幹線~」「君よ憤怒~」に続く高倉健&佐藤監督のコンビだが、前2作に比べるとテンポも悪く、ストーリーも破綻している。無理矢理東映任侠の要素を盛り込んでるが、ちょっと違うんだよねえ。角川が娯楽性を履き違えたなあという印象。作中の拠り所は中野良子なんだけど、変な死に方しちゃうし。夏木勲はヘナチョコだし。実は肉体派俳優でもある高倉健の良さは多少でているものの、本来の魅力はあまり出ていないように感じる。 【東京50km圏道路地図】さん 6点(2004-07-12 01:48:16) 3.緊張感溢れるオープニングにはゾクゾクさせてくれたが、途中からもう完全に痛快娯楽もの。プロットなんてアクションマンガそのもので、悪漢共を血祭りにあげる辺りは見事な“健さん映画”になっていた。それにしても、自衛隊をここまで凶悪な集団に見立てるとは…。そういう視点からすると、異色で貴重な映画かも知れないナァ~。まあとにかく、理屈抜きで楽しむ映画には違いない。孤軍奮闘、健さんと薬師丸ひろ子に、う~ん、6点。 【光りやまねこ】さん 6点(2003-08-02 21:50:46) 2.あまりに昔に見たのでディテールは覚えていないが、薬師丸ひろ子のおびえる姿が非常に印象的。予知能力があるという設定でしたっけ?残酷シーンもあって小学生には刺激的だった。 【KEN】さん 6点(2002-07-11 09:30:08) 1.原作の小説のイメージがどうしても強すぎて、あたしは違和感が隠せませんでした。ただ、今になってみるとあのシナリオじゃないとみんな引くかもしれないと考えるとあれはあれで良かったのかな、なんて思います。高倉健と言う役者はやっぱり存在感がでかいですなぁ。 【奥州亭三景】さん 6点(2002-07-06 14:47:36)
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