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八月の狂詩曲

Rhapsody in August
1991年【日】 上映時間:98分
ドラマ戦争もの小説の映画化
[ハチガツノラプソディー]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-12-18)【イニシャルK】さん
公開開始日(1991-05-25)


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監督黒澤明
助監督小泉堯史
米田興弘
演出本多猪四郎(演出補佐)
キャスト村瀬幸子(女優)
リチャード・ギア(男優)クラーク
吉岡秀隆(男優)縦男
大寶智子(女優)たみ
鈴木美恵(女優)みな子
伊崎充則(男優)信次郎
井川比佐志(男優)忠雄
根岸季衣(女優)良江
河原崎長一郎(男優)
茅島成美(女優)町子
本間文子(女優)
堺左千夫(男優)
加藤茂雄(男優)
橋本愛〔1978年生〕(女優)
記平佳枝(女優)
歌澤寅右衛門(男優)
牧よし子(女優)
出演松本克平錫二郎(写真)
原作村田喜代子「鍋の中」
脚本黒澤明
音楽池辺晋一郎
作曲フランツ・シューベルト「野ばら」
アントニオ・ヴィヴァルディ「その心は嘆き」/「悲しみの母は立っていた」
編曲池辺晋一郎「野ばら」
撮影斎藤孝雄
上田正治
関口芳則(撮影助手)
製作松竹
プロデューサー黒澤久雄
奥山融(ゼネラル・プロデューサー)
配給松竹
特殊メイク辻一弘
作画黒澤明(絵コンテ【ノンクレジット】)
美術村木与四郎
部谷京子(美術助手)
衣装黒澤和子(衣裳)
編集黒澤明
南とめ(ネガ編集)
録音紅谷愃一
照明佐野武治
その他野上照代(プロダクション・マネージャー)
原田大三郎(スチール)
IMAGICA(現像)
バンダイ
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【クチコミ・感想(6点検索)】

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6.《ネタバレ》 手紙で状況説明をする序盤には辟易したのですが、それが一段落してからは落ち着いて見られました。台詞回しや所作がやや大仰ですが、これは演劇的な効果を狙ったものでしょうか。終盤の雷の場面なんて、舞台劇そのものでした。本作はテーマがテーマですし、あまりリアルにやられると見ていて辛くなることもあるかと思いますが、あえて人工的な効果を取り入れることによってそうした弊害を防いでいるのはおみごとでした。また、子どもたちが中心であるためか、むしろ「軽み」のようなものが感じられるのも面白いところです。

長崎の原爆については、夫を亡くした鉦おばあちゃんや、モニュメントの手入れをする「同級生を亡くした人たち」を登場させることにより、当事者以外に語らせるしかない、とでも言いたげな部分が悲しいです。当然とはいえ、こうしたリアルな痛みを感じさせる要素も取り入れていることによって、全体としてバランスをとっていると感じました。

痛みといえば、あのラストシーンは悲痛なわけですが……。「野ばら」が流れると、失礼ながら笑ってしまいそうになりました。あそこで流すというのは、わからないではないですが。児童合唱ののんきな明るい歌声というのも(それもまた意図したことでしょうが)、ちょっと効果が過剰だったのではないかと思います。とはいえ、世間一般で言われているほど低く評価しなければならない作とも思いませんでした。お盆の間テレビでは原爆だ、終戦だ、日航機墜落だと深刻な話題にあふれていて、その手の映画は避けていました。本作も原爆をテーマにしているわけですが、あまりにも悲惨さを前面に出していたテレビ番組に比べると、適度に距離を置いて見られる分、むしろ見やすいと思います。これくらいがちょうどいいのでは。 アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-08-31 21:03:12)

5.《ネタバレ》 なかなかインパクトのあるラストでしたねー。リチャード・ギアも短い時間ながら印象深い演技を披露して(日本語もなかなか上手)とても良かった。黒澤監督なりの反戦争・反核の意思表示だったんだろうなぁ、と今観終わって思っています。独特の雰囲気がいっぱいでゴザイマシタ Kanameさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-07-25 07:32:16)

4.《ネタバレ》 ラスト5分間は背筋がぞくぞくしっぱなしでした。逆を言えば最初の約90分は平凡という印象です。説明台詞の多さには首をかしげてしまいました。最後の5分が好みじゃない人にとって、本作は重要な作品ではないでしょう。 寺 梅斗さん [DVD(邦画)] 6点(2011-04-28 10:54:49)

3.このおばあさんに与えられているのは、ものごとをドロドロに煮込む力である。世界を記憶という鍋の中で輪郭のないスープに変えてしまう魔女。とかく現実社会の中で弱者として描かれる老人像を引っ繰り返して、半分だけ幽界に溶け込んでいるような微妙な存在に仕立てている。子ども部屋の外の廊下の暗がりに、猫背でスイカの盆を持ちボーッと立っているシーンなど凄味がある。老人は“忘却”を積極的なエネルギーとして使用し、現実をそれを超えた世界にまで持ち上げようとする。しかしここに「原爆を忘れてはいけない」というメッセージが飛び込んでくるのだ。忘却の鍋の中に溶かし込んではいけない歴史があると言う。もちろんそれは圧倒的に正しいのだけど、そのメッセージがおばあさんを通して訴えられると、彼女の位置がはっきりしなくなってしまうのだ。彼女の忘却のエネルギーが一方的に「原爆」に屈伏させられたようで、物足りない。原爆の問題をいっそ一度鍋の中を通過させられたら、まったく新しい観点からの原爆映画が生まれたのではないか。彼女の口からナマなメッセージを出さずに、そのメッセージを通過させる装置として機能させられなかっただろうか。彼女はラストで物狂いを見せ、どこか別の世界へ駆け込んでいく(黒澤映画における重要なモチーフであった物狂いの最後のもの)。だがこれは現実を超えたのではなく、原爆というあまりにも重い現実に屈伏させられ、固定された記憶の中に封じ込められていくようにも見えてしまうのだ。 なんのかんのさん [映画館(邦画)] 6点(2009-11-25 12:19:06)

2.おばあさんが結構好き。何故狂ってしまうのかはちょっと理解不能でしたが・・・。広島ではなく、長崎というのも新鮮でした。 のほほん息子さん 6点(2003-10-31 03:39:07)

1.観てて恥ずかしいほどの紋切り型の表現を素晴らしく思わせるというのが、ある意味黒沢監督の得意技な気がする。しかしこの映画に出てくる子供の描き方はちょっと…。平和教育用の教材ビデオかと思った。なんかみんなわざとらしくて説教くさかった。しかし最後の急展開は衝撃的でやはり見事。壊れたオルガンやお経を唱えるおばあさんたちなども良い。前半の気色悪さを減点しても、平均以上はつけられる映画だと思う。 satouさん 6点(2003-07-09 00:58:58)

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【点数情報】

Review人数 35人
平均点数 4.80点
000.00% line
100.00% line
225.71% line
3925.71% line
4617.14% line
5514.29% line
6617.14% line
7411.43% line
838.57% line
900.00% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.50点 Review2人
2 ストーリー評価 7.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review2人
4 音楽評価 7.50点 Review2人
5 感泣評価 6.50点 Review2人

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