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悪名(1961)

1961年【日】 上映時間:94分
アクションドラマシリーズものヤクザ・マフィア小説の映画化
[アクミョウ]
新規登録(2004-01-14)【光りやまねこ】さん
タイトル情報更新(2010-11-26)【イニシャルK】さん
公開開始日(1961-09-30)


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監督田中徳三
助監督土井茂
キャスト勝新太郎(男優)朝吉
田宮二郎(男優)モートルの貞
中村玉緒(女優)お絹
水谷良重(女優)琴糸
中田康子(女優)お千代
千葉敏郎(男優)シルクハットの子分
永田靖(男優)シルクハットの親分
山茶花究(男優)吉岡
阿井美千子(女優)おしげ
倉田マユミ(女優)お辰
浪花千栄子(女優)麻生イト
須賀不二男(男優)松島組の子頭
嵐三右衛門(男優)漁師
荒木忍(男優)善兵衛
藤原礼子(女優)お照
若杉曜子(女優)白糸
金剛麗子(女優)やり手婆
橘公子(女優)筆職人の妻
高橋とよ(女優)漁師の老妻
寺島貢(男優)旅商人
伊達三郎(男優)中盆
天野一郎(男優)大和楼の主人
石原須磨男(男優)番頭
西川ヒノデ(男優)おやじ
浅尾奥山(男優)筆職人の老人
浜田雄史(男優)土生の男
丸凡太(男優)辰吉
春日清(男優)遊び人
小南明(男優)茂公
福井隆次(男優)他の客
沖時男(男優)忠公
堀北幸夫(男優)胴元
西岡弘善(男優)
小林加奈枝(女優)
原作今東光
脚本依田義賢
音楽鏑木創
撮影宮川一夫
配給大映
美術内藤昭
編集菅沼完二
録音大谷巖
照明岡本健一[照明]
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5.《ネタバレ》 河内弁というのか。軍鶏の博打のシーンなんて、みんな勢いあって早口だから何喋ってるのかサッパリわからん。
ヤクザって何だろう。貞みたく組に属していればヤクザで、朝吉みたくフリーだとカタギ?…そうなん?そういう、区分なん?
松島一家にペコペコする吉岡の親分。なんか急にサラリーマン社会っぽい上下のしきたりを観せられ、モヤモヤするところモートルの貞がガツンと言って聞かせるのがスカッとする。あ、モートルってモーターの事らしい。発電機みたいなモン?

続く朝吉と松島の子頭とのやり取り。銃を持ってるフリでアッサリ騙される辺り、組織モンのヤクザって格好悪いなぁって印象を与え。一方で貞に兄弟の杯を“猿芝居”と言い放ったあとの「仲良しの兄弟でエエやないか」の格好良さ。やっぱり組織の子飼いより一匹狼って格好良いよなぁ。

お絹と朝吉の起請文。映画が後々現実になるような不思議な気持ちになる。だけど朝吉は他の女(琴糸)を助けに因島に旅立つと。行った先のカネを手に入れに昔の女(お千代)を頼る。今の感覚だと難しいところだけど、コレもまた男気なんだろう。
逃げようとすれば逃げれたところ、わざわざイトの元に戻って、甘んじて怒りのステッキを受ける朝吉。う~ん、これまた格好良い。腕っぷしはある朝吉だけど、貞との一戦以外暴力を使わない。男が憧れる男とは、こういう人物のことを言うんだろう。 K&Kさん [インターネット(邦画)] 6点(2023-03-26 19:36:06)

4.《ネタバレ》 過去に何回か観てるが、たまに観直したくなる映画の一つ。
朝吉は、男前で切符が良くて男気があるとくりゃ、女にモテまくる。チンピラの田宮二郎にも慕われる。
ただ遊女をその気にさせておいて、若い娘に手を出すくだりはいただけない。
全体的に敵役がいまいち弱いので、物足りない部分はあるが、浪花千恵子=おちょやんの啖呵はど迫力があった。 とれびやんさん [インターネット(邦画)] 6点(2023-01-11 20:42:06)

3.自称堅気の主人公が強気をくじき弱気を助ける任侠映画です。皆さん若々しく、玉緒さんのカマトト演技が印象的でした。 ProPaceさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-02-28 01:04:11)

2.《ネタバレ》  主人公は「オレはヤクザじゃない」と言いながら、行動が随分と堅気ばなれしている。それはそれで面白い展開だから良いのだが。というか、この人のそういう行動こそが、この映画の面白さなのだと思う。
 昭和初期の遊郭の認識がどんなものかちょっと理解を超えるが、時の社会秩序に反してでも女を自由にしてやるという現代的な正義感。その行動も正攻法ばかりでは無くしたたか。そういった男の生き方の映画。
 もうちょっとピンチに陥って巻き返すくらいの盛り上がりがあってもいい気もするが、拳銃が最終兵器的な扱いの、時代なりのリアルさというものもある。
 
 最後に「これにすがって帰れ」というバアさんのステッキを叩き折ったのが痛快であった。このステッキはバアさんの情けであり、ヤクザ世界での彼女の力であるからだ。

 ところで、主人公が嫌がった「悪名」がこの映画のタイトルなのは、どうしたことだろう。世間に伝わる悪い名も、その大元にはそれとは真逆な魂の物語があるかも知れん、と言う事なのだろうか。 Tolbieさん [DVD(邦画)] 6点(2013-07-31 18:59:43)

1.《ネタバレ》 主人公の朝吉は自分の本来の生き方、有り余る力の発散の仕方がわからず、もがいている若者だ。仕事はせず、昼間から賭け事にふけり、女にちょっかいを出す。青白い遊び人とは違い、度胸があり、腕っぷしはめっぽう強い。最大の特徴は頼まれた事は決してあとに引かない男気を持っている事。それで男からも女からもモテる。◆朝吉のやることは矛盾だらけ。ヤクザが嫌いといいながら、やることはヤクザと同じ。軍鶏を盗み、賭け事をし、ヤクザの客分となったり盃を受け取ったり。惚れた芸者を足抜けさせる算段の最中に、堅気の女と婚約する。偽の拳銃でヤクザを騙すが、人妻の嘘の妊娠話には騙されてしまう。色事には強いが酒は弱い。博打でインチキは嫌いといいながらインチキをする。完全無欠のヒーロー像とはほど遠い。その稚気愛すべきといったところ。本質的に「強きをくじき、弱きを助ける」ヒーローでありながら、その容姿、振る舞いはアンチヒーロー。従来のヤクザ映画に当てはまらない新鮮味がある。◆それが最も表れている所はラストシーン。朝吉はバカ正直に芸者を島抜けにさせた因島に戻り、女親分の折檻を受ける。「わいが死んでも、わいのド根性は死なへんわい!」折檻に根を上げない根性を示すことで、借りを返そうとする。女親分もその心意気に惚れ、朝吉を許す。通常のヤクザ映画では、親分の子分らと大立ち回りを演じるところだ。画面から飛び出しそうな朝吉と弟分の貞暴れぶりが魅力。◆だが他の登場人物はステレオタイプで魅力が薄く、脚本もご都合主義。不幸な芸者はいつも小ざっぱりして不幸に見えない。朝吉と妻になる女との恋愛パートはお茶を濁した程度。見せ場である喧嘩も今一つ吹っ切れていない。◆唯一意外に思ったのは駆け落ちする人妻お千代。朝吉には人妻であることを黙っていて近づき、妊娠したと嘘をつき駆け落ちを迫る。駆け落ち先では温泉芸者になりきって客と情事を結ぶ。まさに毒婦だ。その女が中盤で再会すると一変、女を助け出すためと知りながら、協力を申し出て、結果的に資金と拳銃を提供する。朝吉に惚れているための行動だが、男を手玉にとる一種女神のような振る舞いが心憎い。この女性を主人公にして映画ができると思う。ここで得た資金が終盤につながらないのは残念。拳銃は役に立つが、敵より強い武器を持つことになり、ヒーロー度を下げてしまう。◆結局は女に振り回されてばかりいる男の話。 よしのぶさん [DVD(邦画)] 6点(2011-09-09 14:06:28)

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【点数情報】

Review人数 20人
平均点数 6.65点
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