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チャップリンの殺人狂時代

(殺人狂時代)
Monsieur Verdoux
1947年【米】 上映時間:125分
ドラマサスペンスコメディモノクロ映画犯罪もの
[チャップリンノサツジンキョウジダイ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-05-27)【にじばぶ】さん


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監督チャールズ・チャップリン
助監督ロバート・フローリー
キャストチャールズ・チャップリン(男優)アンリ・ヴェルドゥ
マリリン・ナッシュ(女優)少女
マーシャ・レイ(女優)アナベラ
イソベル・エルソム(女優)グロネイ夫人
エドナ・パーヴィアンス(女優)(ノンクレジット)
トム・ウィルソン(男優)(ノンクレジット)
千葉繁アンリ・ヴェルドゥ(日本語吹き替え版【BD】)
浅野まゆみアナベラ(日本語吹き替え版【BD】)
宝田明アンリ・ヴェルドゥ(日本語吹き替え版【TBS】)
中山麻里少女(日本語吹き替え版【TBS】)
桜京美アナベラ(日本語吹き替え版【TBS】)
馬渕晴子グロネイ夫人(日本語吹き替え版【TBS】)
人見明(日本語吹き替え版【TBS】)
原作オーソン・ウェルズ(原案)
脚本チャールズ・チャップリン
音楽チャールズ・チャップリン
撮影ローランド・トザロー
製作チャールズ・チャップリン
配給松竹
美術ジョン・ベックマン
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【クチコミ・感想(6点検索)】

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9.《ネタバレ》 本作はチャップリン作品の中ではイマイチですが、それでもギリギリ楽しむことが出来ました。誤解を恐れずにいってしまえば、本作の作風でしたら明らかにヒッチコックのほうが楽しめるし、ヒッチコック向けの題材でもありました。
個人的にはチャップリンはやはり無声映画時代が最高だと思っていますので、この年代の作品はストレートに心に入ってきません。彼がしゃべってしまうと、それだけでもうチャップリンである必要性がないようにすら感じてしまうのです。

【K&K】さんもおっしゃるように、原題「Monsieur Verdoux(ムッシュヴェルドゥ)」を邦題では「殺人狂時代」としており、なかなかウマいです。本作はフランスに実在した殺人鬼を元にオーソン・ウェルズが脚本を書く予定だったそうですが、結果的にチャップリンが仕上げたようです。後にオーソン・ウェルズ本人が自分が原案だと吹聴したような話がWikiに掲載されていますが、横取りしたチャップリンもチャップリンかもしれません。

映画全般、騙しの五重生活はまあそれなりに楽しめますが、問題はラスト付近で見られる有名なセリフ、「一人を殺せば殺人者だが、百万人を殺せば英雄だ。私などアマチュア」等のシーンです。あまりにも取って付けたようなセリフで違和感を感じずにはいられません。これでは遠巻きながら共産主義と呼ばれても仕方がないとすら感じました。この作品をもって「平和主義」とは少々無理があります。。また、中盤、出所したての若い美女をなぜ生かしたのかの行動心理がイマイチ理解できなかったところも解せません。まあ結果的に彼女のおかげで罪と向き合うことになるキーマンな訳ですから、もう少し丁寧な心理描写や説明が欲しかったところです。

個人的には、、やはり映画に政治的理念を含んだ難しい解釈を持ち込んではならないと感じた作品でした。 アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-11-14 16:19:00)

8.戦争の時代を経てこういった映画を作りたくなったのだろうか。でも描いているのは個人の殺人であり、終盤まではあくまでこの人物である。
チャップリンの中では特異はイメージだが、こういった作品を志向したかったのかもしれない、多くの作品を作ったあとなら。 simpleさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-26 15:27:59)

7.《ネタバレ》 随所にコメディ要素を織り交ぜつつも、普通にシリアスな話にもなる話である(残虐描写が皆無だから好い様なものの、犯行自体は結構極悪)。そこはチャップリン一流に全体としてもブラック・コメディな風に仕上げられているが、個人的にはこのアンマッチさは左程好みではないのと、前半は前述どおり犯罪場面のパンチが無い上にコメディにも微妙にキレが無く、割と辛かった。中盤以降はブラックコメディ面が尻上りに向上し、その意味ではそこそこ面白いのだが。 Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 6点(2020-04-18 14:15:02)

6.後味が奇妙なことこの上ない、なんとも咀嚼し難い作品。コミカルな場面は真正喜劇、でも並行して恐い恐い企みも進行しているので、この男をどう捉えたらよいやら混乱しっぱなしでした。いろんなメッセージが窺い知れるけど、ストレートには伝わりづらいような。この程度で追放とは、当時のアメリカは赤狩りヒステリーの絶頂だったのだなあ。殺さずにいた彼女が軍需産業の豊かさにあずかっている皮肉な展開、このチクリとした感じはとてもチャップリンぽいと思いました。 tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-12-20 23:29:35)

5.ブラック・ユーモアの作としてはそれほど笑えません。例外は釣りと結婚式の場面で、ここだけパントマイム風の笑いなので、全体の中で完全に浮いています。前半はやや退屈ですし、どうも時間をもてあましたのか? 最後までギクシャク感がつきまといますが、考えると、むしろそれが狙いなのかもしれません。 アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-10-28 22:27:50)

4.チャップリンのコメディとしてみなければそんなに面白くないかも。釣りと温室のシーンが印象に残るが、他はコメディとは呼べない。これをべたべたのコメディにするぐらいの力技をみせてほしかった。 Skycrawlerさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-05-25 08:17:00)

3.《ネタバレ》  この作品での表面的なテーマになっている、戦争での殺人とそれによる利潤を悪であるとする主張は、その表面的な割り切り故にどこにも間違いはなさそうに見えるのだが、現実の世界では「共産主義による独裁と思想統制」対「資本家」と言うくくりでは無く、「共産主義」とそれ以外という図式が当時正確だった。社会批判的手法で描かれるほどには多くの人の家庭まで金に塗れた世界では無いし、資本家や支配層の構造に当事者達が21世紀の今でも試行錯誤を繰り返し続けている。

 それでは外観上の戦争による搾取と、行為の人道性への追窮はどうかというと、確かにそれは存在するのだがこれを上層から否定するのではそれは「共産主義」となんら代わらないと言う事になって、的確でキャッチーな概念を作り出さなかった事に後世が不便さを感じるという事態になっている。
 これは「どうして人を殺してはいけないの?」と言う問いに込められたものと同室の悪意を内包していて、答えた人間を罠に掛けるようなわざとらしさをも感じるのである。

 近代国家同士が戦う戦争を複数回経て、その情報蓄積によって分かっている事であるが人類は人類を殺すという行為が出来ない回路が実装されている。これは、訓練され専用の精神的調整を受け、薬物を使用してさえ人間が破損するという事実である。無人戦闘や爆撃などの緩衝装置を設けてもその障壁を簡単に乗り越え、実行者には容赦なくPTSDが襲いかかる。
 戦争行為や殺人に対して、通常の人間は脆弱に設計されていて、だからこそ戦争までで抑えが効く。殆どの場合は、だが。
 抑えが効かなくなったならどうなる?との問いを一番おそれているのが現代で有り、それをやっとの事で乗り越えた諸国家である。

 現実に、宗教や怒りという要因を使い、固有環境による反復で上書きをし、殺害予防装置をほぼ無効にする手法が確立されている事実に、多くの人間がおののいている。恐怖感は、殺害したい対象に対しての躊躇を生物としてもっているかどうか、それを取り除かれてしまった人間や、取り除こうとする個の塊に対して向けられるべきである事がいま、分かっている。

 この様な視点に立つと、本作品はそうなるに至る段階に試みられた議論として、保存されるテンプレートなのだろう。 黒猫クックさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-05-15 16:50:09)

2.《ネタバレ》 重婚詐欺殺人鬼、高齢になった喜劇王がコメディを控え至ってマジメな役を好演。終盤の死を悟った場面で大量殺人を肯定した皮肉言い回し、物議を醸す映画史に残る名セリフです。 獅子-平常心さん [DVD(字幕)] 6点(2012-06-24 00:40:32)

1.《ネタバレ》 まぁ観ることはできたが、少し期待外れ。ラストの演説こそ有名だが、本編における戦争描写の欠如によって、多少浮いた印象となっている。徐々にコメディ描写も影を潜め、硬い作品となっている。 TOSHIさん [DVD(字幕)] 6点(2008-07-31 15:03:37)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 67人
平均点数 6.94点
011.49% line
100.00% line
200.00% line
322.99% line
434.48% line
51014.93% line
6913.43% line
71623.88% line
8811.94% line
91319.40% line
1057.46% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.20点 Review5人
2 ストーリー評価 8.14点 Review7人
3 鑑賞後の後味 7.75点 Review8人
4 音楽評価 6.75点 Review4人
5 感泣評価 4.20点 Review5人

【アカデミー賞 情報】

1947年 20回
脚本賞チャールズ・チャップリン候補(ノミネート) 

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