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D.N.A.

The Island of Dr. Moreau
(D.N.A./ドクター・モローの島)
1996年【米】 上映時間:95分
ホラーサスペンスSF小説の映画化
[ディーエヌエー]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-11-03)【イニシャルK】さん
公開開始日(1996-10-19)


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監督ジョン・フランケンハイマー
助監督マイケル・Z・ハナン(第二班監督)
キャストマーロン・ブランド(男優)ドクター・モロー
デヴィッド・シューリス(男優)エドワード(エディ)・ダグラス国連弁護士
ロン・パールマン(男優)法の番人(長老)
ヴァル・キルマー(男優)モンゴメリー
フェアルーザ・バーク(女優)アイッサ
テムエラ・モリソン(男優)アザゼロ
ウィリアム・フットキンズ(男優)キリル
ネルソン・デ・ラ・ロッサ(男優)マジャ
ピーター・エリオット〔男優&演出〕(男優)アサシモン
マーク・ダカスコス(男優)ローメイ
リチャード・スタンリー〔監督・1966年生〕(男優)(ノンクレジット)
川久保潔ドクター・モロー(日本語吹き替え版【VHS】)
津田英三エドワード(エディ)・ダグラス国連弁護士(日本語吹き替え版【VHS】)
古澤徹モンゴメリー(日本語吹き替え版【VHS】)
阪脩ドクター・モロー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
安原義人エドワード(エディ)・ダグラス国連弁護士(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
山路和弘モンゴメリー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
石塚理恵アイッサ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
麦人(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
二又一成アザゼロ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
天田益男アサシモン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
阪口大助(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作H・G・ウェルズ「モロー博士の島」
脚本リチャード・スタンリー〔監督・1966年生〕
音楽ゲイリー・チャン
編曲トッド・ハイエン
撮影ウィリアム・A・フレイカー
製作エドワード・R・プレスマン
ニュー・ライン・シネマ
製作総指揮ティム・ジンネマン
配給ギャガ・コミュニケーションズ
特殊メイクスタン・ウィンストン
ロバート・ホール[メイク]
ポール・カッティ
ニック・ニコラウ
特撮デジタル・ドメイン社(特殊効果)
マイケル・Z・ハナン(視覚効果スーパーバイザー)
スタン・ウィンストン・スタジオ(特殊効果)
美術カイル・クーパー(タイトル・デザイン)
イアン・グレイシー(美術監督)
グレアム・グレイス・ウォーカー(プロダクション・デザイン)
編集ポール・ルベル
トム・ノーブル(ノンクレジット)
字幕翻訳石田泰子
その他トッド・ハイエン(指揮)
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【クチコミ・感想(6点検索)】

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2.《ネタバレ》  【ドクター・モロ―の島:1977年-以下、77年版と表記します】の投稿を機に、興味がわいたのでDVDをレンタルし初鑑賞。さて結果は…

 まず、マーロン・ブランドさん扮するモロ―博士の白塗り&サングラス姿には、当初「科学者というより教祖様のよう…」と違和感がありました。ただ、宗教絡みの台詞もあったので、教祖という印象もあながち的外れではなさそう…と割りきりました。
 次に、【獣人】達については、特殊メイクが【77年版】に比べ進歩したかどうか以上に、その人数に感心しました。メイクスタッフさん達は、かなりの大所帯だったろうと推察します。CG(モーション・キャプチャ)での表現が主流の現在の映画界では、これほど大規模な特殊メイクの実践は、もはやあり得ないだろう…と一抹の寂しさを感じました。

 ただ、モロ―博士の亡き後、ハイエナ一派とアザゼロが権力を手中に収めんとするシーンは「長い…【77年版】には、こんな場面は無かったじゃないか」が本音でした。何故なら、銃を乱射し、破壊の限りを尽くし、ニヤニヤしながら相手の命を奪う…という一連の場面は、アメリカ映画における【犯罪者集団の典型的な描写】という印象を受けたからです。こうした描写が好きでない私には、大変、苦痛でした。
 一応、ラストに「時折、暗たんたる思いになる。それは、世の人間の中に、あの獣人たちの影を見出す時だ」というエドワードのナレーションと共に、現実の記録映像が流れます。これも【77年版】には無かったものであり「なるほど。博士亡き後のシーンは、これを伝えるために必要だったんだ」とわかりました。しかし「現代社会に警鐘を鳴らすラストだ」と響くには至らず…何故なら、ナレーションとは逆に、私は上述の通り「ハイエナ一派やアザゼロという獣人たちに、人間の影(犯罪者集団と同様の邪悪な面)を見た」からです。もともと、博士が研究の目的について「人間の心に巣食う邪悪な遺伝子の要素を破壊し、完全なる無垢な(純粋で心が美しく争いを知らない)生物を創ること」という趣旨のことを述べているため、なおさら、そのように感じたのかもしれません。
 勿論、ここで言う“影を見出す”とは、厳密には“片鱗を見る”という意味合いなのでしょうが、それでも獣人たち全員がハイエナ一派やアザゼロと同様だったわけではありません。「獣人たち」と一般化するなら、長老、アサシモン、マジャイ、ムリン、ヒロインのアイッサも、ハイエナ達のように振る舞わなければ、ナレーションとの整合性が取れないのでは…と思うのです。

 鑑賞後、図書館で原作(橋本槇矩訳,1993年,岩波文庫)を借りて読んでみました。すると、訳語は異なっていましたが、ラストのナレーションの言葉は【物語の要】だとわかりました。同時に、上記の【無垢←→邪悪】を意識した研究の目的と、それに対応する【善良なアイッサ/邪悪なアザゼロ/博士亡き後のハイエナ一派の行動】は、この映画の脚色ということも確認しました。しかし繰返しになりますが、ナレーションが原作のままでは整合性が取れておらず【練り込み不足】という印象を否めません。
 一方、【77年版】は“獣人たちの影”に関するものを削除するなど原作を大幅に脚色しているとわかりましたが、むしろ、そのことで「まとまりがあり、わかりやすくなっている」と再認識しました。脚色に関しては、↓の【鱗歌さん】がおっしゃる通り、当作品は「半端に原作を大事にすると大惨事になるという例」と言えるかもしれません。

 別途、仕入れた情報では、マーロン・ブランドさんやヴァル・キルマーさんが、現場を相当、混乱させていたそうで…【練り込み不足】は、それが影響したからかも…と思ったりしました。
 一方、【77年版】は、現場のチームワークがしっかりしていたのでは…と推察しています。そうでなければ【77年版】のオリジナルである【本物の猛獣と獣人達との生身のアクションシーン】は成功しなかったでしょう。逆に言えば、もし、同じ場面を当作品で実践したら…現場のギクシャクさが、一層の大惨事を招いていた…かもしれません。

 さて、採点ですが…投稿の前は「色々と理屈を並べたけど、結局、少年時代から馴染みのある【77年版】のほうが好き、と述べているだけで、辛口の評価は申し訳ないかな…」と思ったのですが、他のレビュアーさん達も低評価が多いので安心しました(笑)。率直な印象だと4点ですが、混乱した現場を仕切らざるをえなかったであろうジョン・フランケンハイマー監督の気苦労に思いを馳せて+1点、スタン・ウィンストンさん率いるメイクスタッフさん達への敬意を表して+1点、計6点とさせていただきます。

*【ドクター・モロ―の島:1977年】は、別途、レビューを投稿しています せんべいさん [DVD(字幕)] 6点(2021-06-12 17:37:34)

1.”ビック・モロー博士の島”のリメイクと言うことで筋がきは分かっていた。もっと重たいテーマがあったはずなのに、メッセージ色が薄かったような気がするが・・・ イマジンさん 6点(2001-01-25 07:43:58)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 54人
平均点数 2.91点
023.70% line
11120.37% line
21324.07% line
31120.37% line
4712.96% line
559.26% line
623.70% line
723.70% line
811.85% line
900.00% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.33点 Review3人
2 ストーリー評価 2.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 3.00点 Review2人
4 音楽評価 2.50点 Review2人
5 感泣評価 0.00点 Review1人

【ゴールデンラズベリー賞 情報】

1996年 17回
最低作品賞 候補(ノミネート) 
最低監督賞ジョン・フランケンハイマー候補(ノミネート) 
最低助演男優賞マーロン・ブランド受賞 
最低助演男優賞ヴァル・キルマー候補(ノミネート) 
最低スクリーンカップル賞マーロン・ブランド候補(ノミネート)& 付き添いのドワーフ
最低脚本賞リチャード・スタンリー〔監督・1966年生〕候補(ノミネート)Ron Hutchinson

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