みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
15.《ネタバレ》 前作から僅か11ヶ月で、このクオリティの続編を創ってくるところがもう化け物です。 巨大な蟹をムシャムシャ食う政治家たち。地上げと開発が進む都心。湯水のようにお金が湧いてくる新興宗教。このギラギラした空気がバブル真っ盛りの日本を象徴しています。 いきなりですが、伊丹作品の宮本信子の演じるヒロインのなかで、本作の板倉亮子が一番可愛いんじゃないでしょうか?前作よりずんぐりしてるように観えるのは、当時の流行りのワイドパンツだけでなく、髪の毛量が増えてるのと、やや胸が大きくなってるみたいです。気になる方はもう一度観比べてください。ヤクザ事務所の屋根に登って盗聴している亮子も可愛いけど、資料庫に向かうとき、誰も観てないところでバレエっぽいポーズ取る亮子がもう最高に可愛くて。 ただ、惜しいと思うところが、本作の亮子は常に公人=マルサの女の一面しか出ていないところです。前作にあった息子の大ちゃんとのやり取りや、権藤との仕事外のふれあい。そういった息抜きな一面がないため、常にピリピリした作品になってると思います。 愛車をマイティボーイからホンダZの改造車なんてマニアックな車にしたところから、マルサの亮子にプライベートの時間がない(遊べないから趣味の車に走る)ことを表してたのかもしれません。 また敵が巨大になりすぎたため、もう知恵と根気だけじゃ全てを解決できなくなってしまったのも、スッキリ出来ない部分かと思います。チビ政を襲う鉄砲玉はともかく、鬼沢の始末にスナイパーを使うのは、とかげの尻尾切りとしては解りやすいけど、リアリティが犠牲になった気がします。 流石は伊丹監督で、物語はキチンとまとまっています。でも地上げと新興宗教は一緒の回にしないで、それぞれをもう少し掘り下げて、別な作品にしても良かったかもしれません。地上げのあの手この手のイヤガラセは描かれていましたが、新興宗教部分は、お布施の名目で金品を搾り取られる信者などを描いても面白かったと思う。鬼沢一家や教団が、その後どうなったかも気になるところ。 あまりプラスの感想を書いてませんが、当時の伊丹監督のパワフルさを味わえる、クオリティの高い作品です。 【K&K】さん [地上波(邦画)] 7点(2024-01-31 20:32:07) 14.《ネタバレ》 1ど同様、すごいところに目をつけますよね。 ラストを見て「反骨精神が盛り上がる」か? 「変えようのない現実に諦め気分になる」か? 監督には面白くても面白くなくてもたくさん映画作ってほしかったです。 【たかしろ】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-04-15 17:10:58) 13.伊丹十三監督、生きていたらどんな映画を作っていただろうと思う・・・・ 【KINKIN】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-06-02 12:42:17) 12.《ネタバレ》 1と続けてみたが、そのまま同じ時間軸で進んでいるし1のヒットに続けて公開されたにもかかわらず同じテーマ曲を使わずに始まるなんて凄い心意気だ。(しかも曲名が『LOVE & THREAT』。凄い。)伊丹十三本人の化身であった山崎努がいなくなったり、本筋とは別のミニ・エピソードが無くなったりと大きな変化を感じる。更なるヒットを狙ったー等あったのだろうか。監督の個性を『小技』ではなく映画の大きな流れでどれだけ見せられるかーという挑戦だったのだろうか? 三國連太郎の演技はギトギトしていて淫らで大きくて素晴らしい。エンディングが何か尻すぼみな感じで残念。何が伝えたかったのかよくわからない。「バブルってすっごいよ!」なのか「政治家って悪いねー」なのか。それまでの勢いを考えるとガソリン切れして止まったように感じてしまう。 【reitengo】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-11-21 17:35:22) 11.《ネタバレ》 伊丹作品の中では爽快感はないが、監督の作品の中では、最も社会派映画であると今は思う。 伊丹作品の着眼点の凄さは、一般人の生活に身近でありながら、(特に主婦にとって)決してわからなかった業種の裏側、例えば自動車教習所のビデオで見せられるようなマニュアル映像を高度なテクニックで、映画として成立させていたことです。 「お葬式」「ラーメン店」「税金」「暴力団」「病院」「スーパー」など、伊丹映画によって、とても勉強させられた人は多いと思う。 その中でこの「マルサ2」は結末も後味が悪いので、他の作品のような爽快感を期待した人には嫌な気分にさせられるかもしれないが、だからこそ多くの社会派監督が描いているようなメッセージ性が強い傑作だと今は思う。 劇中の「世界の中で東京が取り残されないためには誰かが汚い仕事をしなきゃいけない」というセリフも、今となっては空々しく思えるのは、少しはマシな日本になったかと思えるし、宗教団体の描写も、完全にその後の事件を予見しています。 この時代に誰もが心に思っていても口に出せない、すごく危ない橋を渡ってこういう映画を作った監督は偉大だと思います。ハリウッドであればこういう映画はあたりまえに作られていて、その方法論を日本でやるのにどれほど苦労していたか、今は少しわかる気がします。 自分はこの監督は自殺したのではなく、たまに報道される企業の社長の自殺や、役人の自殺と同じように考えています。誰もその真実を語れないだけなのだと思います。 【どっぐす】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-06-07 01:09:23)(良:1票) 10.《ネタバレ》 確かに1作目のような見終わった後の爽快感は無い。むしろそれ以上に後味の悪さの方が上である。しかし、これこそが現実なんだ!結局は泣き寝入りすることになってしまうというその正しい者よりも悪人の方が勝つなんて、どう考えたって間違っているし、絶対におかしい。けれど、そんなおかしなことが起こり得るのが世の中の実態であるということを伊丹十三監督は描きたかったに違いない。少なくとも私にはそう思えてならないのである。世の中の全ての矛盾に対する怒り、許せない者、あってはならない現実、それを有りのままに見せ付けられることになる。正しく間違いだらけの世の中の象徴のような映画である。 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-04-26 23:11:44) 9.製作されたのはバブル真っ盛りの頃。あれから20年たった今見るとさすがに苦笑がうかぶ。脱税者と査察官の心の交流が底辺に流れていた1とくらべて、この映画は時事映画なので1のような時代を超えた普遍的な面白さはないですね。三国連太郎と宮本信子の直接対決も最後の方までないですし。明らかなバッドエンドですが、当時は現実はこんなもんだろなと思ったものですが、その後現実に大物政治家の金銭スキャンダルが立て続けに明るみに出て逮捕者まででたときは現実も捨てたもんじゃないなと思いました。うまい役者がそろってますが、ヒット間違いなしで製作された映画のためかどうも過剰。特に三国連太郎。普通でも十分怖いんだから、あそこまでもののけ化することはないんじゃないかなあ。 【陽炎】さん [地上波(邦画)] 7点(2007-10-14 01:51:20)(良:1票) 8.意外性のあるラストに驚きと戸惑い・・・それにしても鬼沢組の面々はいい味出してます 【ピボーテ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-06-21 07:36:06) 7.《ネタバレ》 面白いんですが、この捜査は失敗したのでしょうか?いまいち最後のシーンが理解出来ない。立ち退きで意地を張ってた大学教授がおいしい思いをした事だけはわかるんですが、誰もつかまって無いし、つまり兵隊が切り捨てられて終わり?みたいな感じがしてしっくりこない。 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-02-11 16:53:05) 6.強烈な風刺は相変わらずですが..前作のインパクト、面白さ、にはかなわない... 【コナンが一番】さん [映画館(邦画)] 7点(2004-07-06 12:33:43) 5.当時観た私としては取り上げた題材、ストーリともすごく良かった。さすがに今観ると時代を感じるかも。でも本当に良くできた映画です。。伊丹は天才だと想いました。私は北野より好きですよ。彼が暴漢に襲われたとき、近所に住んでた自分は友達にお前じゃないか?と何度も言われた(笑)懐かしい。 【たかちゃん】さん 7点(2003-12-12 23:50:49) 4.世の中はそんなものなんだよなって思ってしまうラストですが、現実はそんなものなんでしょう。1同様に面白かったです。 【omut】さん 7点(2003-09-29 12:17:00) 3.もうこんな時代は来ないでしょう、日本には。ジュリアナ、ゴールド、地上げに風俗。浮かれてましたね、80年代はみんな。 【floydpink】さん 7点(2003-07-04 22:34:52) 2.1作目をハッピーエンドとすれば、今回の作品はバッドエンドといったらいいでしょうか。マルサたちの賢明な努力にもかかわらず、まだ社会には悪がはびこっている。そんな悔しさと虚しさを描いたエンディングの3人はとても印象に残っています。伊丹さんの作品はどれも深くてすばらしいです。 【CAP】さん 7点(2002-05-24 22:58:40) 1.「地上げ」「やくざ」「新興宗教」といったテーマをくわえてさらにパワーアップした金の映画の続編。ただし、音楽が「1」のときとくらべてまぬけな感じがする。ラストの意味が分からない。それにしても三國さんはすごいですな。 【阿佐ヶ谷】さん 7点(2000-12-25 20:19:40)
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