みんなのシネマレビュー

選挙

Campaign
2006年【日・米】 上映時間:120分
ドキュメンタリー政治もの
[センキョ]
新規登録(2007-08-03)【ぐるぐる】さん
タイトル情報更新(2009-02-20)【+】さん
公開開始日(2007-06-09)


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監督想田和弘
撮影想田和弘
編集想田和弘
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【クチコミ・感想(7点検索)】

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5.濃いなぁ。。
とにかく濃い。
何が濃いって、人間関係に絡むしがらみが濃すぎる。
こんなん観てると、絶対に市議会選挙なんて関係したくない、と思ってしまう。

金や権力を持った人間にへぇこら頭を下げ、何を言われても「そうですね」で対応。
これは、会社における上下関係をデフォルメしたかのようなシビアさで、観ていると頭が痛くなってくるが、だがしかし、不思議と「自分の居る環境なんて、これに比べたら大したことはない」と感じ、明日からの働く活力へとつながってくるから不思議だ。

選挙の実態を理解したというより、人間社会はこういう風に成り立っているんだ、と痛感させられた思いである。

しかし、この選挙活動を行う人達の底知れぬパワーというのは、地域住民のためではなく、自分自身のためだからこそ、ここまで頑張れるのではないだろうか。
自分が権力を得て、野心を果たしたいからこそ、ここまで選挙というものに必死になれるんじゃなかろうか。

選挙というものがいかに茶番であり、そこで扱われているものは、市民の為なんかではなくて、それを牛耳る人達の醜い利権争いなのでは、と感じてしまう。
それを一切の説明やナレーション無しで、ここまで観る者に痛感させるのは凄い。 にじばぶさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-03-16 00:31:22)(良:1票)

4.《ネタバレ》 候補者本人は、体育会系の世界だ、と言ってて、たしかに路上パフォーマンスの日々なんだけど、なんか私は、選挙道という家元制度の世界を感じたな。もうすべてにわたって型が出来てるの。街宣車では3秒に1回名前を言え、とか、握手をするときは最後に相手の目を見てしっかり握り締めろ、とか(これなんかもう日本舞踊の所作ごと)、妻と言ってはいけない、家内と言え、とか(「家内がおっかないもんで」というダジャレを講演会で使える)、家元である党が決めたその型に乗り、候補者はただ印象の好さをアピールするだけで運ばれていく。言うことは「改革に取り組む」と「小泉自民党」と名前のみ。通勤時の朝、駅前に並んで「いってらっしゃいませ」と次々に頭を下げるのは、まさに歌舞伎のつらね、いっそ割りぜりふにしてくれたらもっと良かっただろう。完全に家元主導で、だから候補者も「ここまで面倒見てもらってるんだから、造反なんてとんでもないことなんだよ」と釘を刺されている。けっきょく候補者が一番気にしてるのは、有権者よりも党や地域のボスたちなんだな。選挙の時の電話戦術って反発を招きこそすれ効果あるのかなあ、と昔から不思議に思ってた。もしかして対立候補が嫌がらせで名前をかたって電話かけてるんじゃないか、と疑いさえした。でもこれ見て分かった。あれ、事務所を活気づけ、ボスたちにちゃんとやってますよとアピールするためにやってたんだな。だから一方的に電話をかけられる有権者の迷惑なんて関係ないんだ。そもそも平気で騒音まきちらす街宣車ってのが、それなんだし。とにかくこの映画、いろいろ裏が分かって面白かった。事務所でのおばさんたちの自然な会話も楽しく、公明新聞タダでいいからってとらされちゃって、とか、共産党に場所貸したら党本部から叱られちゃって、とか、カメラが全然意識されないまでに溶け込んでいる成果だろう。気のふれた女の人が事務所の前でニコニコ笑ってる、なんてのも(画面には出てこないけど)、なんか選挙の躁病的な賑わいにふさわしいエピソード。 なんのかんのさん [DVD(邦画)] 7点(2008-04-08 12:27:14)

3.《ネタバレ》 本作を観れば一目瞭然。選挙活動とは「名前を覚えてもらうこと」に尽きます。主義主張など伝えられるはずもないし、伝える意味もない。候補者は「私、○○○○は…」という台詞を吐き続けます。バックボーンの無い本物の無所属候補ならいざ知らず、与党自民党の新人候補をターゲットにすることは、選挙報道の公平性を考えると、いささか疑問符が付くと感じます。観始めた頃は、正直快く思っていませんでした。ただ、そのマイナス要素を差し引いても、本作は面白いし価値があるドキュメンタリーだと思いました。こういうドキュメンタリーを望んでいた気がする。スタンスはあくまでニュートラル。カメラは透明人間のごとく、その存在を消し去り、とことん生身の候補者(及びその選挙対策本部)に迫っています。被写体はカメラの存在を忘れてはいないでしょう。しかし24時間意識できるものでもない。本音や見せたくない側面が出てしまうことはある。そこを逃さず撮り続けたことも、編集で切らせなかったことも素晴らしいと思います。自分は本作を観ながら、候補者に好意も悪意も抱きませんでした。純粋に「選挙」の姿を見せてもらった気がします。だから本作は“アリ”だと思う。ただこの手法は、被写体及びジャンルがよほど魅力的でないとツライかもしれない。 目隠シストさん [DVD(邦画)] 7点(2008-04-05 18:45:24)

2.《ネタバレ》 面白かったです♪自虐的にね。田園都市線の混雑具合もこうやって見ると異様だぁ・・と自らの生活をも見つめ直してみたり。「小泉改革」「改革を止めるな」だけで中身もないのに選挙でき、志や政策のなさを「しがらみがない!」と言い換えるだけで万民・熱狂する・・ちょっと前なのに滑稽に見えて仕方ない。選挙結果が微妙な市民の良心も表しているようで納得できるような・・できないような・・。これって選挙自体も電車の様子も海外の人が見たら微妙すぎるだろうなぁ・・。自国民でもこんなに微妙なんだから。 グレースさん [DVD(邦画)] 7点(2008-01-12 19:25:38)

1.川崎市議の補選に立候補した新人議員を追ったドキュメンタリー。天下国家のあり方や川崎の未来よりも家の前の用水路の水捌けを頼まれる地方選の悲しさ。コミカルなのですが見終わった後、寂しい感じを覚えます。それは、選挙が理想や夢とは恐ろしく遠い部分に位置しているからだと思います。現実だけがそこにあると知らされた寂しさですね。 東京ロッキーさん [映画館(邦画)] 7点(2007-08-20 19:38:01)

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【点数情報】

Review人数 11人
平均点数 6.73点
019.09% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
400.00% line
519.09% line
600.00% line
7545.45% line
8218.18% line
9218.18% line
1000.00% line

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