みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
3.《ネタバレ》 柳町監督作品が好きだ。 中上健次と組んだ「十九歳~」「火まつり」が特に好きだ。 さて、本作は・・ モンスターのようなダンプに乗って、上から見下ろすような立ち位置が 主人公の気持ちをよく表している。 子を失った悲しみのあまり、浮気をし、やがてシャブ中になっていく。 観客はいたたまれない気持ちのまま、秋吉久美子と同じ目線で、 この根津の演じる男をただ見守るしかない。 段々ラストになるにつれ、根津の目力が変わっていくのがスゴイ。 この変化がわかりやすいように、木村拓哉にも似た目力の強い根津を選んだのではないか? 柳町監督の新作が観たい。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2021-09-18 16:13:53) 2.《ネタバレ》 救いのない田舎のシャブ中の家庭崩壊・殺人話なんですが、なかなか魅せてくれます。 爽快感や面白いという感覚とは対局にある作品ながら、なんとなくまた見たくなってしまう不思議な魅力を感じるのは 俳優陣の素晴らしさか、監督・スタッフの手腕か。 舞台となった茨城県沿岸部の荒野のような殺伐とした雰囲気、それと拮抗するかのような風に波立つ稲穂の美しさ。 風景映像の美しさが印象的。 【クリプトポネ】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-08-01 22:37:17) 1.悲劇は突然訪れる。二人の子供の死。あまりにきついこの事故が一人の男の人生を狂わせてゆく。これさえなければ田畑で覆われた土地に工業地帯が生まれたことでできた時代の波の狭間に落ちてゆくこともなかったかもしれない。辛くならないように、生きられるように、その選択がことごとく奈落の底へと向かわせる。土地に居つく兄は居つくしかなかったから居ついたのか。これまでの全ての些細な不満や欺瞞、日常の怒りや悲しみが覚せい剤によって歪み、膨らんでゆく。兄弟の確執もまた実に丁寧に描かれるのだが、そのそこかしこに堕ちゆく人生の伏線が散りばめられる。「堕ちてゆく」ことの簡単さが生々しくて怖い映画。130分はちょっと長いようにも思うが、その一つ一つのシーンが「堕ちてゆく」ことに繋がっている。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-10-26 15:15:24)
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