みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
14.美男美女による悲恋物語。 ルッキズム批判の現在のハリウッドでは作れない映画でしょう。 「哀愁」という日本語タイトルは、いささか微妙だと思います。 映画の前半部分は戦時の暗い世相ということはありますが希望の感じられる雰囲気で語られます。 時々コミカルな描写も挟まれるくらい。 だからこのタイトルはやや結末のネタバレという気がします。 まあこの映画が輸入された頃は 漢字2文字タイトルが流行りだったようなので、漢字熟語のリストから順番につけられていったのかも。 もしかすると他の映画が「哀愁」になってるってこともあったかもしれません。 お話は第一次世界大戦が舞台ですが、動員が格段に増えた第二次世界大戦以後同様の話が何本も作られています。 「シェルブールの雨傘」からロックオペラ「トミー」まで。 日本映画にも何度もリブートされています。 緩やかな反戦映画と言えるかもしれません。 「蛍の光」を三拍子に編曲したテーマ曲は、サウンドトラック盤が手に入らなかったため古関裕而氏が耳コピして楽譜にしたものが販売されたそうです。 今でもデパートなどの閉店時にこの「別れのワルツ」が流されるごとに小関氏側に著作権使用料が支払われているとかいないとか。 うまいことやったなあ。 そうそう通天閣で有名なビリケンさんもこの映画がもとですよ。 【かずくん】さん [DVD(吹替)] 7点(2024-02-16 01:08:24) 13.《ネタバレ》 - Waterloo Bridge - “ウォータールー橋”ナポレオンの『ワーテルローの戦い』から名付けられた橋なんだそうな。なるほど。 印象的な白いビリケンさんのお守り。1908年辺りに特許が~とあるから、マイラも流行りものとして一つ持ってたのかも。 ロイを好きにならなかったら、彼女はバレリーナとして、花形にはなれなくとも、淡々と生きていたかもしれない。 劇団を解雇され、娼婦に身を落としながらも懸命に生きてきたマイラ。ロイとの再会が無ければ、死を選ぶこともなかっただろう。 幸せを掴もうとしたが為の悲劇。マイラがあまりに純粋だからこその悲劇。彼女に人並みのしたたかさがあれば。 マイラに一目惚れし、大佐との食事を断ってまでバレエ劇場に足を運んだロイ。 戦地への赴任延期の日を、マイラとの結婚に使う、ある意味強引で、自分の感情に真っ直ぐな性格なんだろう。 家柄の良さからか、戦時中に職を失った女性がどのように生きていたのか想像もしない辺り、ロイもまた純粋だった。 キティ。純粋な2人を結びつけたいと、マイラと一緒に(というかトバッチリに近いカタチで)劇団を解雇され、彼女を見捨てること無く、黙って娼婦に身を落としたキティが素晴らしすぎる。 ある意味虫が良すぎるマイラ提案の玉の輿作戦。見方によってはキティを蔑ろにする行為なのに、快く送り出す優しさも素晴らしすぎる。 ロイがマイラを探して訪ねてきた時も、ストレートな物言いをせずに黙々と案内するところも素晴らしすぎる。 キティとマイラが初登場する時、「空襲警報だわ」って、マイラの前にグイッと割って入って言うところ含め、この映画の影の主役は二人を結びつけるために活躍したキティ。白いビリケンさんをロイに渡して以降、白いキティが常にマイラを守ってた。あまりに素晴らしすぎるキティ。 【K&K】さん [DVD(字幕)] 7点(2022-12-04 18:51:07)(良:1票) 12.愛するが故にその人の幸せを願い、美しい愛情と想い出をそのままに胸に秘めて死んで行く。これがマイラの愛だろうが、数十年経た今では何とか分かるようなものの、若い時最初に見たときは正直に言って理解できなかった。 けだし、この映画は悲恋映画の名作であろう。また前年の「風と共に去りぬ」のスカーレットを演じたヴィヴィアンが180度違う性格の女性を演じている。 この映画の要所要所で流れる別れのワルツ(蛍の光)は、「Auld Lang Syne」という古くからあるスコットランド民謡だが、これほどまでに切なく聞こえるのは初めてだ。 ついでながら、二人の想い出の場所で踊ったこの曲は、演奏者が自分のパートの演奏を終えるとローソクを次々と消していくシーンを作り出す。実に印象的であり、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンの交響曲第45番の逸話を思い出さずにはいられない。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-08-19 17:51:29) 11.こういう、恋人や夫が戦死したと思い込み、女性が身を持ち崩してしまう悲劇は、この日本でもいっぱいいっぱいあったらしい。この「哀愁」の、日本での翻案もの「君の名は」が、ここまでのド悲劇にしなかったのは、日本だとあまりにリアルになり過ぎてしまうからだったんではないか。<br> この「哀愁」では、登場する男性陣はみな大甘で、ヒロインのことにあまりに寛容。これと対象的に、女性の眼は厳しい。まずはバレエ団を取り仕切る教師だかの存在。恋愛にうつつをぬかし規則を守らないヒロインをバレエ団から放逐する。これは考えれば当然ではないかという面もある。相手の男も、彼女のことをもっと思いやるべきだ。次に、その男の母親の厳しい眼の前に、ヒロインは何も隠せないことを悟る。母親は彼女をとがめ立てたりはしていないのだけれども、ヒロインに、その過去を決して捨て去ることは出来ないと認識させる「現実性」を持っている。この母親の視点は、おそらくはこの映画を観ている、観客の視線ではないのか。観客も彼女の幸福を願うけれども、過去の過誤は彼女をこれからもずっと責め苛むのではないのか、男もいつか彼女の過去を知ってしまうのではないのか、そう思いながら画面を見ているだろう。ヒロインは、そういう視線にさらされることで、忌わしい過去をごまかして生きていくことは出来ないと悟るのではないだろうか。その観客の眼の中にこそ、メロドラマを構成するひとつのポイントが、厳として光っている。そんな観客の加担ゆえに、このメロドラマはいっそうその悲劇性を観客に際立たせる。 【keiji】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-03-25 23:15:25)(良:3票) 10.お話はあまりにもできすぎてる感が強いけれど、その分心理描写がちゃんと描けていた(ように思える)。悲しいお話ではあるけれど、こういうの結構好きです。ここのレビューではヴィヴィアン・リーの美しさが絶賛されてますが、僕は少し苦手で、風と共に去りぬや、欲望という名の電車の方がはまり役立ったと思う。 【思込百遍】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-28 22:57:42) 9.この映画に対する疑問。なぜ、ヒロインは街の女になったのか。この映画はリメイクで、原作では舞台は第一次世界大戦。 それにしてもバレリーナが生活のためとはいいながら売春婦になっちゃうんだ。何で?やけになったのもあるかも知れないけど。 「マレーナ」にも言えることだけど何でこんなご都合主義のストーリーなんだ。ほかに生きるすべは当然あったはず。まだ若いんだから、戦争中の事と言え食べるだけのの収入はあるはずだよ。 確かに美男美女で甘く切なく、愛と死が上手く混ぜてある。今はこんな映画作らないから貴重んなんけど。でも正直言ってこれ見て笑った。 【naosuke】さん 7点(2004-04-02 02:02:07) 8. 【虎尾】さん 7点(2003-10-15 00:08:08) 7.ビビアン・リーが見たかったのでこの映画を選んだが、美しさはやはり突出している。これじゃ他の女優さんの影が薄くなってしまう。まあ、それが良いのだけど。ストーリー自体は単純だった。かなり古い映画であるだけに、そう複雑に作り込まれていないのだろう。ビビアンの、悲し気な表情が、見終わった後までも強く残っていた。 【川村】さん 7点(2003-01-21 12:07:55) 6. 何を期待してこの映画を観たのか知らないが、個人的にはコレはヴィヴィアン・リーの溜め息の出るような美しさを堪能する(だけの)映画だと思っている。チト「泣かせまっせ」映画ではあるけどね…。でもマーヴィン・ルロイに限らず、昔のハリウッドの監督には演出に品格があったね。そこが今のハリウッドと大きく異なる点。 【へちょちょ】さん 7点(2003-01-01 13:47:47) 5.確かにこっちのビビアンリーの方が良いね。風~ の方が内容は好きだけどただの我儘娘だしな・・古き良きアメリカ映画って何故か思い出せるよな。 【恥部@研】さん 7点(2002-12-05 14:31:43) 4.古い映画の良さを思いっきり堪能できる映画。心から泣ける。 【みきき】さん 7点(2002-10-06 01:52:08) 3.「パール・ハーバー」は思った通り最悪映画の称号を貰ったけど、どうせ戦争映画で恋愛ものの映画を見るならこっちの方が断然イイ。 【キャリオカ】さん 7点(2002-03-23 02:57:01) 2.ビビアン・リーは本当に美しくて、それを観るだけでも価値ありですね。・・・ただ、あんなにきれいな人なんだから、あの短時間の出会いの中でロバートテイラーに恋狂ってしまうのはちょっと理解できないわ。まったくもったいないと思うのは私だけ?? 【くまたん】さん 7点(2002-02-01 22:02:26) 1.原題は「ウォータールー橋」。ウォータールー橋ではじまりウォータールー橋で終わる。そう、私もマニアの人が良く言う、「ウォータールー橋」って言う原題に合わせるべきだと思う派なのです。 【☆】さん 7点(2001-03-16 00:07:36)(良:1票)
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