みんなのシネマレビュー

自転車泥棒

Bicycle Thieves
(Ladri di biciclette)
1948年【伊】 上映時間:93分
ドラマモノクロ映画
[ジテンシャドロボウ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-07-27)【にじばぶ】さん


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監督ヴィットリオ・デ・シーカ
キャストランベルト・マッジォラーニ(男優)父 アントニオ
エンツォ・スタヨーラ(男優)息子 ブルーノ
此島愛子(日本語吹き替え版)
石井敏郎(日本語吹き替え版)
松島みのり(日本語吹き替え版)
富田耕生(日本語吹き替え版)
原作ルイジ・バルトリーニ
脚本チェザーレ・ザヴァッティーニ
スーゾ・チェッキ・ダミーコ
音楽アレッサンドロ・チコニーニ
撮影カルロ・モンテュオリ
製作ヴィットリオ・デ・シーカ
配給イタリフィルム
松竹
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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想(7点検索)】

別のページへ(7点検索)
12


29.《ネタバレ》 第二次世界大戦後のイタリア。
仕事を求める人が溢れかえる中、ようやく仕事を得た主人公。
ポスター張りの仕事であったが自転車がないので家の布団などを質に入れ
ようやく自転車を手に入れる。
息子も自転車を前にテンションが上がる。

ポスター張りの仕事に出た主人公だがいきなり自転車を盗まれてしまう。
友人達や息子と共に自転車を探して街中を走り回るが見つからない。
絶望しつつあの手この手で探すもダメ。
精神的に追い詰められる主人公。
視線は他人の自転車へ。
息子を先に帰らせて自転車へ近づく。
しかし何度も逡巡し行ったり来たりを繰り返す。

全部貧乏が悪いんや!
息子役の少年の演技がすばらしい。
舞台となる戦後のイタリアの雰囲気もいい。
ただ内容が暗すぎて救いようがなさすぎる。
リアルを追求したとのことだがオチを付けて欲しかった。 Dry-manさん [DVD(吹替)] 7点(2017-11-11 23:04:55)

28.《ネタバレ》 あのラストでなぜか「畳んだ」感はある。たぶん、食事のシーンや人違い、スピリチュアルカウンセラーに頼るなど、
人間臭いいきさつが見えたからだろうか。
ラストに涙することはなかったが、親子でああして、手を繋いで、泣くのに耐えつつ、涙が流れて、それでも前を向いて歩いて行くシーンは、家族を感じた。そう、家族ものなのだ。あのラストシーンこそ、辛い時の家族のあり方なんだろう。 よこやまゆうきさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-04 20:26:12)(良:1票)

27.《ネタバレ》 子供の主人公と同じくらい小さいころ、一度テレビで見てます。
そのときは当然ながら子供目線。レストランのシーンが一番鮮やかなる印象。
大人になってから、どんなものだろうと思って再びチェック。当然なんだけど、今度は大人の主人公の目線での鑑賞。もう、駆け出してその現場から逃げ出したくなるくらい、どうにもせつなくもやるせなかった。

大人が見ても子供が見ても、何かしら深いものを感じる映画。
静止画像が名画になるくらい、雰囲気のある映画です。
ひであきさん [DVD(字幕)] 7点(2011-07-17 15:18:08)

26.《ネタバレ》 街の廃れた感じ、質屋のシーツのストックから、この時代がいかに貧しかったのかがわかります。
冒頭で職安の係員が主人公の名前を呼んだときに後ろの方で地べたに座っている主人公を捉えるショットがありますが、その背後に映っている更地の何と多いこと。わずかに建っている建物も相当古い感じで、戦後間もない時代を思わせますし、また自転車一台買うにも身を削らないと買えないという貧困ぶり。しかも、質屋の倉庫に山積みになっているシーツを見るに、このような経済事情の人は主人公一人ではないことも見て取れるでしょう。
自分が好きなのは、教会で大勢の人が祈りを捧げるシーンだとか、子供と一緒に食事をするシーンなんですが、ここはイタリアの日常が出ていて結構好きなシーンです。
最後に主人公が自暴自棄になって自転車を盗んでしまい逃げるシーンは、必死になって逃げる自転車のスピード感やそれを捕まえようと追いかけ回す人々の多さからくる臨場感がとてもスリリングなシーンになっていて、それまでの市井の人たちを描いていたゆったり感とのギャップもあって、非常に見応えのあるシーンで良かったと思いました。
また、イタリア人って「うちの息子はローマで一番の働き者」とか「うちのママのパスタは世界一」とか言ったりして、母子愛がかなり強い国民性らしいのですが、そんなシーンもちゃんと出ていたりして、いろいろと面白かったです。 もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 7点(2011-05-28 14:58:29)

25.《ネタバレ》 過去に自転車5台盗まれた経験あり。スーパーでアイスを買って出てきて、自転車が無くなっていたときは茫然とした。警察は探してくれず、自分で探すしかないのは同じですね。◆この映画は絶望的に見えるが、救いがある。第1に父親には仲間がいて、同情してくれ、一緒に探してくれた。友達は大切だ。第2に自転車を盗んだ親父が事情を察して、警察沙汰にしなかったこと。これは大きい。一歩間違えば、1本のパンを盗んだために19年間もの監獄生活を送ることになったジャン・ヴァルジャンと同じ運命になったかも知れない。失うものは大きかっただろう。第3に親子の信頼関係が失われなかったこと。息子は事情を知っているので、父親を尊敬する気持ちは持ち続けるでしょう。第4に妻も理解してくれるだろうということ。家族の中で孤立するのは悲劇です。◆素直な人は感動すると思うが、そうでない人がひっかかる部分がある。それは「鍵はかけておけ」「自転車は借りたらいい」「自転車探しに子供を連れ歩くな」ということ。「鍵は無い」「誰からも借りれない」が前提条件になっているのか?給与が確実に出るのだから、貸してくれる人はいると思うけど。まあ目をつむりしかなさそうだ。◆単純な話だけど”魅せる”のは、演出がうまいから。インチキと見抜いていた女占い師に占ってもらうのは精神的に追い詰められている証拠。レストランで裕福な家庭との対比。「くよくよしていてもしょうがない」と一度前向きになったあとにどん底へ突き落す。子供に入る予定の給与計算をさせる。犯人の家が貧乏。ラストの前に一度親子の信頼関係をぐらつかせてみせる。いらだって子供を殴る→子供すねる→川で誰か溺れた→心配して探す→食事で仲直り。それぞれ理にかなっていて光るものがあります。不条理な展開がだらだら続くだけの演出では無いということ。◆クライマックスは、善良な父親に魔が差した瞬間。失敗して、民衆からこずかれ、罵倒される父親。父親に泣きながら走り寄る息子。手をきつくつないで無言で帰る二人。冷徹なカメラがそれを追います。でもそれは単純な絶望ではない。善良な市民が一度は通らなければならない通過儀礼、試練のような一面もある。悪を知って善を知るということ。二人の人生観に深みを増した経験でもあります。悪いことがあれば、次は良いことがある。人生山あり谷あり。そう信じて強く生きていける二人の後ろ姿だと思いました。 よしのぶさん [DVD(字幕)] 7点(2010-12-27 00:47:58)

24.《ネタバレ》 なかなか良かった。が、激しく憂鬱になる。

逃げ場のない人生という雰囲気がたまらない。今の日本と比べてどうだろう。終戦直後なんだろうが、この職のなさには脂汗が出るような重圧感がある。日本の職のなさも結構キている。この父親のように、職能が無く職業安定所でも仕事が全く得られる見込みがないような、こう言う状況に自分が陥ったらもう自殺のような選択肢しかないかもしれない。自分だったらこの先でがんばることは出来ずに心が折れてしまうだろうと思うと、胸が締め付けられる。

自転車がないと出来ない仕事中に、自転車が盗まれてしまい、その後の流れに少々イライラしてしまったのは事実だが、あまりこう言う映画を観るだけのゆとりが心にないせいかもしれない。自転車を盗んだ男や、あの老人を見ていると憎悪が生まれてしまい、感情移入どころか追体験のようにストレスに押しつぶされてしまった。それくらいのクオリティだ。

様々な寓意と教訓を含んだ話だが、それ以上に表現された人間達の貧しさと心のゆがみには全く共感が出来ない。私とここに出てきた父親との紙一重の違いに恐ろしくなってしまった。彼には仕事もバックボーンも知恵もない。私には仕事も、出来ることも、先のことを考えたりすることもある。だけどそういうものって言うのは、明日崩れるかもしれない。なんという恐ろしさだろうか。

ホントは自分は社会的に必要とされない存在であったらどうしよう・・・ 黒猫クックさん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-03 04:10:05)

23.人間の弱さがよく描かれている秀作だと思います。善人が罪をおかす、罪を憎んで人を憎まずって事ですね。 東京ロッキーさん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-16 00:58:16)

22.《ネタバレ》 DVDを見始めてすぐに「あー、これ昔NHKで見たわぁ」と思い出しました。おいちゃん、もう何を見てるんだか見てないんだか判らなくなってきてます。さて、この映画「貧すれば鈍する」というワケで。今回じっくり見て、父ちゃんの問題は信仰心だ!って映画なのかなと思いました。預言おばさんに対する感謝を否定し、教会では謙虚になる事なく周囲に迷惑をかけ、子を大切にできず、神の教えに背くような生き方してる父ちゃん、貧乏はつらいけれど、貧乏であるがゆえにお金や物に執着して人間性を捨てちゃダメですよ、と。父ちゃんは協調性に欠ける人のように思え、それは仕事を求めて集まっている人々の一団から一人離れて座り込んでいて仲間に手間をかけさせるという物語の始まりで既に人間性が描かれているようで。映画中、二度の割り込みをしてみせる利己的な父ちゃん、最後に罪を犯しながら赦され、人の流れの中に溶け込んだ事で変化が彼に訪れたと願いたいところですね。そうでないと全く救いのない映画ですから。 あにやん‍🌈さん [DVD(字幕)] 7点(2009-04-14 00:20:25)

21.《ネタバレ》 冷静さを失ったアントニオが、犯人と思い込んだ青年に詰め寄る場面からの見せ場。予防線を張って生き抜くすべもない境遇、引っ込みがつかない状況、大勢に罵倒され、そして情けなく惨めな感情がうごめくこの見せ場。この後、この一家はどうなっていくねやろ?何とか生きていけるやろ、と能天気な考えは全く浮かばない。アントニオとその家族には、したたかに生きて行って欲しいと願う。それだけだ。僻み根性丸出しで書くと、小金を失っても痛くも痒くもないであろう、あのレストランに居たような金持ちから、多少の金をくすねてでも生き抜いてほしいと願う。それにしても時代を切り落とした、暗く地味なこの映画が持つテーマの普遍性には脱帽する。 よし坊さん [DVD(字幕)] 7点(2008-11-09 23:09:45)

20.《ネタバレ》 大型液晶テレビで鑑賞なんかしちゃいけませんねこの映画は(汗)。とにかく貧乏なんですこのやろうという映画。仕事も自転車も手に入って、さあこれから頑張るぞ!という時でも、とにかく暗くて悲しいBGM。徹底的に貧乏。雨の中自転車探す場面や自転車を盗む場面はサスペンス映画として見ても一級のハラハラ感。自分の自転車が盗まれたときは殆ど誰も助けてくれないのに、自分が盗んだら群がるように市民が追ってくる。なんでオレばっかり!一見救いの無い展開だけど、もしあそこで逃げ切っていたら、もっと救いの無い人生になってたかも。最後にオジサンは許してくれたけど、あれは単純に「子供がいたから」という理由だけでは無さそうですね。多分オジサンも、貧乏な生活の中で頑張っていたんだろう。
ゆうろうさん [DVD(字幕)] 7点(2008-11-06 00:16:40)

19.映画をみて、働けることがいかにありがたいことか実感した。善良な人でも不運な境遇になると、うっかり罪人になってしまうんだな。 ホットチョコレートさん [DVD(字幕)] 7点(2008-01-03 19:13:31)

18.《ネタバレ》 当時のイタリアの状況をまさにリアルに感じることができて興味深かったです。いくら貧しくなっても心まで貧しくなってはいけないな、と主人公を見て思いました。あと、子役の演技が上手だなと感じました。
まいったさん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-10 23:22:48)

17.《ネタバレ》 名作ですね。この映画、封切が1948年ですか・・・。終戦から三年後で、この作品の制作に係わったスタッフ・出演者はほぼ全てあの戦時下での辛酸をウンザリするほど味わった方達ばかりですね。かなり昔にテレビで観たきりなんですが、あのショッキングなラストは忘れられません。そしてここまで哀れな結末の映画を、わたしは知りません。やるせない終わり方でした・・・。 ☆Tiffany☆さん [地上波(字幕)] 7点(2007-08-17 12:33:07)

16.《ネタバレ》 まさか、こんなに古い作品だとは知らずにレンタルしました。でも、その古さをある意味では感じない位に今、観ても十分しっくりくる作品でした。たかが自転車、されど自転車。自転車を盗まれた!!この出来事一つで危機に迫った人の心理の変化を見て取れます。その時代時代で、対象は違えど「生活に不可欠な物」が手に入らない事のやり切れなさ、理不尽さは同じなのではないでしょうか?息子役の少年が、チラチラと父親の顔色を伺う姿、最後には「自分さえ良ければいい」と自ら自転車泥棒となり、息子にその姿を見せてしまう父、とても切なかったです。 うさぎの餅つきさん [DVD(字幕)] 7点(2007-07-22 16:17:49)

15.地味だけど良い名作ですね。自転車も買えない時代から比べて今はなんと恵まれていることか。物は大事に大切に使いましょう。 こまごまさん [DVD(字幕)] 7点(2006-12-29 23:53:50)

14.イタリア・ネオリアリズモの名作ということですが、たしかに戦後の貧困にあえぐイタリアの風景が痛々しく目に飛び込んできますが、ロッセリーニほどの生々しさが無い。だってラストはともかくとしてかなりご都合主義的に話は進んでいきます。犯人との二度の偶然の遭遇がまさにそうで、リアルに徹するなら犯人との遭遇すらなかったでしょう。でもだからと言ってこの作品がダメなわけじゃなく、これはこれで素晴らしいと思う。ドラマチックだからこそラストシーンには現実に引き戻されたような衝撃がある。父の立場からすればこれほど救いようの無いエンディングもないだろう。しかしまったく救いが無いわけでもない。物語としてはほんとに最悪なエンディング。でも父子の関係をしっかりと描いていたから、父が子を、子が父をどんなに愛しているかをちょっとしたやり取りで見せる表情で存分に見せていたから、最悪のエンディングに光を見ることができる。愛される父親はけして不幸ではなく、愛される子供もけして不幸ではないのです。 R&Aさん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-11 12:53:31)

13.自転車がなくては仕事ができない、警察も頼りにできない、そんな状況はあまり身近に感じられないこともあって、切羽詰った感は僕にはあまりよくわからなかった。いい映画だと思う人が多いというのはわかる気がするけれど、合う人とそうでもない人がいるのだろう。 HKさん 7点(2004-11-15 00:42:53)

12.流石に生活苦で泥棒という時代ではないが、「生きてりゃなんとかなるさ」と強がってみても、自分の給料や稼ぎの勘定をしてしまい、明日以降の生活について考えてしまう庶民感覚は不変ですね。 東京50km圏道路地図さん 7点(2004-10-18 04:25:25)

11.《ネタバレ》 親父っ逃げろーっ、振り切れーっ・・・あああ(滝涙)。でも、あそこで終わってるからこそ・・・いいほうにも悪いほうにも転がるかもしれない、そう思わせてくれました。いいラストです。 ジマイマさん 7点(2004-10-15 16:50:13)

10.観始めた時から悲しい気分になった。観終った後はかなり落ち込んだ。 ゆきむらさん 7点(2004-10-15 06:43:02)

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【点数情報】

Review人数 121人
平均点数 7.44点
010.83% line
100.00% line
200.00% line
310.83% line
421.65% line
586.61% line
62117.36% line
72923.97% line
82722.31% line
91613.22% line
101613.22% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.22点 Review9人
2 ストーリー評価 8.09点 Review11人
3 鑑賞後の後味 6.53点 Review13人
4 音楽評価 7.11点 Review9人
5 感泣評価 7.91点 Review12人

【アカデミー賞 情報】

1949年 22回
脚色賞チェザーレ・ザヴァッティーニ候補(ノミネート) 
外国語映画賞 受賞特別賞

【ゴールデングローブ賞 情報】

1949年 7回
外国語映画賞 受賞 

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