みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
21.四作目で概ね、終わった感があり、肝心の主人公も当面シャバには出られない状態、さぞかし蛇足めいた「完結篇」なんだろう、と思いきや、意外に違和感が無い。 もともと、起承転結とは無縁のシリーズですからね。例によってあれやこれやの抗争が描かれて。前作よりは多少、大人しい部分もありますが、それは前作がほとんど暴走気味だったからで、今回もしっかり、銃弾が飛び交い、血の雨が降る展開。 完結篇という割に、最後はあまり終わった感がないのですが(これも、前作に終わった感があり過ぎたせいか)、でも登場人物たちのメイクの老け顔を見ると、何となくしみじみとしてしまいます。しかし菅原文太だけが老け顔ではないのは・・・? 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-12-07 23:27:12) 20.《ネタバレ》 すったもんだあったけど、四作目で終わるはずが「完結編」五作目が撮られてこれにて“広島弁のシェイクスピア劇”は無事完結したわけです。皮肉にもこの五作目がシリーズ最大のヒットとなり、脚本・笠原和夫の美学に岡田茂社長の商魂が勝利を納めたってことでしょうか。前作以上に菅原文太の出番が少なく、完全に小林旭と北王子欣也が主軸となってストーリーが進行します。シリーズ中盤から登場した旭ですがどんどん存在感を増してきて、本作では押しも押されもせぬ重量感でその貫禄には惚れ惚れしてしまいます。前作からの傾向でエピソード羅列といった感じのストーリーテリングでしたが、シリーズ通して登場してきたキャラたちにも引導を渡す意図も感じました。突然に再登場してきた大友勝利でしたが、やはりここは千葉真一に演じて欲しかったところです。宍戸錠は多分に千葉の演じたキャラ像に寄せたつもりだった感じですが、ちょっとオーバーアクトで違和感すらありました。 奇しくも昨日は田中邦衛の訃報が流れました。本シリーズで、彼が演じた槇原政吉ほどシェイクスピア的なキャラはいないんじゃないでしょうか。東宝映画の人と言ったイメージが強かったですけど、東映に乗り込んで彼が演じたのは『若大将』シリーズの当たり役青大将がそのまま極道世界に迷い込んできたようなキャラ、第一作で鉄砲玉仕事を泣き落としで回避するところなんかは今までのヤクザ映画では見られなかったリアルさで、ちょっと衝撃的でした。槇原はいろいろと小ズルい動きをしていかにも卑怯者という印象が強いけど、通して見ると意外と山守義雄=金子信雄には忠実で裏切ることは最後までありませんでした。そんな槇原も歳を重ねてちょっと風格が出てきたところでついに非業の最期、この死が武田明=小林旭に引退を決意させたわけで、それなりの人物だったと言えるでしょう。RIP,田中邦衛=槇原政吉。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-04-03 22:18:49) 19.昼寝から目覚めた土曜日の夕刻、この「完結篇」を鑑賞。 思い返せば、シリーズ第一作目の「仁義なき戦い」を初鑑賞したのは、2004年だった。つまり、足掛け17年でこのヤクザ映画シリーズ5部作を観終えたことになる。 この17年の間で、菅原文太をはじめ、松方弘樹も、梅宮辰夫も、今シリーズに限らず、この国の“ヤクザ映画”という娯楽を彩った名優たちがこの世を去ってしまった。なんとも寂しいことだ。 感傷に浸る一方で、驚かされるのは、この5部作が1973年から1974年の僅か一年半あまりで、怒涛の如く製作され、公開されているという事実だ。 日本映画界そのものがギラギラと隆盛を極めたプログラムピクチャー全盛の時代だったとはいえ、「映画製作」に対するあらゆる意味での今はなき「熱量」を感じずにはいられない。 今シリーズは、本来前作の「頂上決戦」で“完結”する予定で、ストーリー的にも綺麗に収束していたのだけれど、東映社長・岡田茂の一声で、半ば強引にこの「完結篇」が製作されたらしい。 そういう映画会社の権威性やその重役の豪腕ぶりも、この時代ならではのことであり、是非はあろうけれど、今の時代にはないエネルギーが満ち溢れている。 時代劇研究家の春日太一の著書「あかんやつら」などを読むと、当時の東映映画は、その撮影現場そのものが文字通りの“修羅場”であったことがよく分かる。 会社重役も、監督や脚本家をはじめとするスタッフも、俳優たちも、すべての“映画人”たちが血気盛んに入り乱れ、その延長線上に映画作品が結実していたのだろう。 実際、これまでの「任侠映画」の概念を打ち破り、実録映画として実在のヤクザ・暴力団組織をモデルに描いた今シリーズは、“ホンモノ”の方々と密接に繋がりながら製作されており、まさしく“命がけ”の製作現場であったことは想像に難くない。 今作単体としては、シリーズにおける「蛇足」感を拭えないけれど、そういうフィルムに映し出されているもののすぐ裏面に焼き付いている“戦い”を思うと、メタ的かつ重層的な新たな娯楽性が見えてくる。 その壮絶な「内幕」にこそ悲喜こもごもの娯楽性が溢れていることは明らかだ。 当時の撮影現場の空気感をリアルに汲み取って、ぜひとも映画化に挑んでほしいものだ。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-02-13 19:25:26) 18.《ネタバレ》 松方弘樹の演技が良い。北大路欣也も良い。小林旭も完結編が一番熟れてて良い気がする。大友役はやっぱり宍戸錠より千葉真一かな。 仁義は一つ一つの作品で評価するんじゃなくて、全部で一つの作品という気がするなあ。一つ一つで見るとストーリーが展開しな過ぎて役者頼みになってる感じが強い。まあそういう映画なのかもしれんが。 【なす】さん [インターネット(邦画)] 7点(2019-02-19 13:23:47) 17.《ネタバレ》 本来なら前作で終わるつもりでいたが製作したのには深作欣二監督からのこのシリーズのファンサービスとして作った感が強い。菅原文太が刑務所に入れられ、なかなか出てこなかったり、大友役が宍戸錠に変更していたり、不満もなくは無いがそれでもこのシリーズの完結編に相応しい迫力ある演技合戦、凌ぎ合い、菅原文太と小林旭の二人が意見を言い合うシーンの迫力、松方広樹の相変わらずの目付きの怖ろしさ、金子信雄のスケベジジイぶりも健在だったり、野川由美子に対して、いいケツしとるのお〜、それに対する山城新伍のおっさん、よだれたれとるでえ〜のやり取りの可笑しさ、田中邦衛演じる槙原の死に様、死に様と言えば藤純子の看板に倒れて死んで行く桜木健一の死に様も印象に残る。藤純子の看板に抱かれる様にして死んで行くなんて桜木にとっては最高の死に方ではないだろうか?とにかく色んな意味でこのシリーズは全てにおいて役者の演技、迫力、死に様、昨今の日本映画では味わえない役者で観ることの出来るシリーズだと改めて感じると共に原爆記念日である昭和40年8月6日から始まるのを見て、やはり広島の街=ヤクザの街、仁義なき戦い=広島の街であるというイメージが強く感じられてならない。 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-01-26 21:39:26)(良:1票) 16.頂上作戦以上に盛り上がりはないですが、シリーズの最後を飾るにはいい哀愁を漂わせた作品だったと思います。壮絶な物語は終わること無く延々と続いていくということを示唆したラスト10分間にはとても感銘を受けました。 【カニばさみ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2013-10-03 16:58:28) 15.《ネタバレ》 シリーズ5作目にして一応の完結作。最終作としての見ごたえはそれほど無く、どちらかと言うと追補版の様な印象。1~4作目までの様にストーリーを貫く軸が無く、天政会の世代交代とそれに伴う流血が延々と続く。広能も終盤まで登場しないので主人公不在で盛り上がりに欠ける感も否めない。但し終了した筈のシリーズを静かに締めくくる作品と考えれば消して悪い出来ではなく、これまでに数々の名演を見せてくれた菅原文太、小林旭、松方弘樹、伊吹吾郎、田中邦衛、北大路欣也、そして金子信雄に感謝しつつ最後まで楽しく観ることが出来ました。 【民朗】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-09-28 08:49:32) 14.《ネタバレ》 パッとしない終わり方なのでその後が気になる。内部のいざこざはシリーズ通して面白い。小林旭に惚れる。死んだ役の俳優が別の役として登場するのが残念。できれば流用して欲しくない。 【VNTS】さん [インターネット(字幕)] 7点(2012-08-10 16:14:59) 13.《ネタバレ》 これにて完結!やっと名作のシリーズにケリをつけられました。往年の名優たちの豪華コラボにワクワクドキドキ楽しみましたが、同時に、無限ループの殺し合い、化かし合いに辟易したのも正直なところです。それにしてもシリーズ中、同じ俳優さんが別役で出てきちゃうのとかあったけど、どれも気にならないぐらい熱があって凄みを感じましたね。もしかしたら『誰が出てきたって同じこと』っていう作品のテーマの虚しさを表わしていたのかもしれません。『青信号さえ疑わしいのに人の心なんて信じられるかいっ!』って、そーなっちゃぁ義理も人情も、ましてや仁義なぞあるはずもなし!もう一度くらい全5作通して観返してみようかな、もう一度だけ。 【ろにまさ】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-03-13 15:37:36) 12.《ネタバレ》 前作「頂上作戦」で一応の完結を見たかに見えたこのシリーズだが、四部作では中途半端と考えたのか(実際はヒットシリーズを手放すのが惜しかったのだろう。)急遽企画され製作された五作目にして広能昌三を主人公としたシリーズの完結篇。笠原和夫が脚本から降板してしまい、高田宏治が脚本を担当している。これまでのシリーズと比べてややこじんまりとしていて盛り上がりにも欠けるし、前作のラストから強引に続けてしまった感もやはりある。それに今回は広能(菅原文太)をはじめ、武田(小林旭)も山守(金子信雄)もあまり登場しないのだが、それでもなかなか面白かった。しかし、このシリーズ(に限ったことではないが)では役者の使い回しが目立つが、今回話を引っ張る若いヤクザを演じるのが北大路欣也というのは「広島死闘篇」の山中役が印象的だっただけに止めてほしかったかも。大友役も宍戸錠に代わっているが、千葉真一のようなインパクトはないものの、それほど違和感はない。(小林旭と宍戸錠の共演を見ていると日活映画を連想してしまい、裕次郎がどこからか出てくるのではと思ってしまったり。)一作目の青大将のようなキャラからみるみる出世していった槙原(田中邦衛)が殺されるのはキャラに愛着がわいていたのでやや寂しさを感じる。ラストの広能が引退を決意するシーンもこれで本当に終わりなんだと思うと感慨深いものがある。(エンドマークが「仁義なき戦い 完」というのも哀愁を感じさせていていい。)余談だが映画館の入り口で桜木健一演じるヤクザが殺されるシーンで出てくる藤純子のポスターを見て「緋牡丹博徒」シリーズが見てみたくなった。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-03-30 19:05:30)(良:2票) 11.《ネタバレ》 単体として観れば少々物足りないが、2年間で5作もよくやったと思う。広能が名を馳せてから引退するまでの約20年間、本当に色々あったなって思えてしまう。正直言って、頂上作戦で話は終わっているのだが、改めて広能の一時代が終わったのだと感じさせられた。こういう世界を観られただけでも製作者に感謝したい。 【TOSHI】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-05-05 11:27:30) 10.単体としては7点だが、仁義なきシリーズ全体は10点。こういう作品は毛嫌いされがちだが、ぜひ多くの人に観てもらいたい。こういう世界もあるということを知ってもらいたい。知名度のわりにレビューが少ないのが残念でならない。 【十人】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-09-09 11:43:33) 9.第5作。おもしろいけどやっぱり前作で終わってたかなぁという印象。大友役と早川役変わってるし、今までのオールスターも足りなかったりで物足りない。山守親分の出番が少ないのも残念。しかし一年半で5作って凄すぎ。またすぐに新シリーズだし…。 【バカ王子】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-13 21:06:38) 8.見事に完結したと思います。単作としてもおもしろいですが、やはりシリーズで観てほしい作品です。今でも携帯の着信は仁義のテーマです。目覚ましと会社からの着信限定ですが・・今日も戦いの始まりです。 【蘭丸】さん 7点(2005-01-03 08:59:38) 7.小林旭がかっこいい。 【かじちゃんパパ】さん 7点(2004-11-05 16:00:37) 6.とうとう終わってしもうたのぅ。これからは若いもんの時代じゃけぇ、金子信雄に匹敵する新しい役者に期待するわ。 【マイアミバイス】さん 7点(2004-02-03 03:26:01) 5.前2作に比べるとモチベーションがちょっと不足だと思う。しかし、相変わらず「筋論」のお勉強にはなる。 ちょっと下っ端同士の争いにこだわりすぎる気が・・そんなものよりも、広能の出所にもっと焦点を当てて欲しかった。 それにしても小林旭はかっこよすぎる。この貫禄ってどうやって出せるのか不思議だ。 ヤクザ俳優は星の数ほどいるが菅原文太と小林旭、この二人に追いついた奴はいないだろう。 【りょーた】さん 7点(2003-11-28 12:24:13) 4.確かに決して出来は悪くない。前作で完結させたつもりの笠原和男が脚本を降りたためか違う空気を感じる。無理やり作った完結編にしてみれば、うまくまとめたなと思う。 【R&A】さん 7点(2003-10-09 13:29:39) 3.松方弘樹演ずる、市岡が最高!「そこいらの店、ササラモサラにしてけつかれや」。ササラモサラって・・?? 【mickey&gon】さん 7点(2003-08-06 16:52:16) 2.はまって勢いで見続けたラストの作品。竹田が次第に広能に心を許し始めるというかなるべく抗争を避けていこうとする姿勢にはじめは広能も反対するが結局最後は・・・一騎打ちがなくてすこし残念な展開。確かに槙原がやっと死んでほっとした。 【たな】さん 7点(2003-05-16 02:41:38)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS