みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
6.《ネタバレ》 昔はさほど気にならなかったコメディ的な描写がことごとく寒く映りました。そこに関しては隔世の感しきり、です。 でも、本作を高く評価するのはユニークなテーマ性に対してです。怖いものが無いように見える「おばちゃん」。彼女たちも、かつては可憐な「少女」だった。そんな当たり前の事実が胸を打ちます。本作は、おばちゃんたちの少女時代に捧げるレクイエムだと思いました。 おばちゃんたちと少女の差は「さびしんぼう」の有無です。本作では片想い状態を「さびしんぼう」と呼んでいるようでした。その中身は、自分に自信が無くナーバスでセンシティブな状態。おばちゃんから欠落しているものです(笑)。世間と子育てに揉まれて失ったのか、単に長く生きたからなのか。少女とおばちゃんの落差は、少年と中年オヤジの比では無い(と、個人的には思う)。典型的なおばちゃんの母親も、昔はそんな「さびしんぼう」だったことが主人公の現在と並行して描かれます。そして、おばちゃんの「さびしんぼう」も実は完全に消滅した訳ではなく、彼女たちの奥深くで燻り続けていることが分かります。青春の残滓を大切に守り続けるように。 本作はこの監督ならではの高度な感傷的作品だと思うけど、同時に男性視線の偏重も感じます。モチロン、このレビューも男目線です。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-06-28 02:19:26)(良:1票) 5.前半は、「いったいこれのどこが面白いの?」とわけがわからず、さびしんぼうのメイクも気持ち悪いだけ。集中力が切れて、見るのをやめようかと思ったあたりから、急激に面白くなってきました。もう一度じっくり見たら、もう少し点数が上がるかも・・・。 【ramo】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-12-08 22:12:02) 4.---愛することはさびしいから、だから私はさびしんぼう--- 失恋が生む寂しさ、それを美しく言葉に現した素敵な言葉だ。 誰もが一度は経験する青春時代の失恋。 失恋の後に残るものは虚しさだけか? いや、違う。 寂しいというオーラに包まれたセピア色の想い出だ。 それは大人になっても、心の奥底に大切にしまわれているのだ。 失恋というものを、ただただ哀しいこととし、心の傷の様に思ってしまっている人には是非観てもらいたい作品だ。 もしかしたら、この作品を観たことがきっかけで、辛いというだけの想い出でしかなかった失恋が、ぐっと味のあるいいものに変わるかもしれない。 ねずみ色だった失恋の記憶が、セピア色に輝く失恋の記憶に。 タン、タン、タヌキの金玉は~♪ か~ぜもないのにブ~ラブラ♪ 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2009-04-10 00:05:37) 3.私的にはアレなのです。母と息子の関係がああもきれいすぎるとなんかだめ、なんだかムズガユイの だからダメ 自分だったら、うちのカカアの青春時代なんて知りたくない そこがそもそもの相違点となってしまったのでしょうか、すごく残念でなりませんでした。 とにかくきれいな話、綺麗な町並みだった事は間違いないですが・・ 【3737】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-08-19 19:58:47) 2.切なく甘く、ノスタルジックなベールで全体を包み込む映画、のはずが、前半は、ありゃりゃ、なんだこの随所にシモネタを差し込んだテンポは・・・。と思っていたら自転車のチェーンが外れるあたりから徐々に持ち直し。後半は期待通りの映像とセンチメンタルな気分に浸らせてくれました。尾美としのりが富田靖子の自転車を運んで家まで送っていくシーンの夕景、夜景、2人の構図、富田靖子の横顔のクローズアップ(尾美が見つめていた右横顔)は、なかなかの美しさです。さらに、ラストの二役富田とのそれぞれの別れのシーンがこれまたお美しい。まず女学生富田との別れは、バックに神棚の赤ちょうちんと海に写った灯りと漁船をバックにした長回し。その2人の前を二人連れや網を持った漁師らしき人物が横切り、ムードの中にリアリズムを抽入していて気に入りました。そしてさびしんぼうとの別れは、水に溶けるという伏線をいかした雨、頬に流れるドーラン。あー消えちゃったー。付け加えて、浦辺粂子さん。先日「瀧の白糸」という1933年製作の映画を見ましたが、その映画に出演されていらして、50年以上離れた2作品を思う時、つくづく息長く日本映画界でご活躍された浦辺さんに対し、敬意を表さずにはおられません。どうぞこれからも天国から映画界を見守っていてください。 【彦馬】さん 7点(2004-06-20 19:00:21) 1.少年のころもみて感動した、甘~いお話。今見るとはずかしくってたえられないかも。「初恋」=「幻」の図式をうつくし~く描いていると思う。尾美としのりはこの監督作品の、センチメンタリズムの象徴です。ぜんぜんかっこよくないが、何かの分身である。「転校生」の小林聡美&樹木希林の特別出演がナイス。(このコメントって死語だらけ) 【阿佐ヶ谷】さん 7点(2001-05-02 23:27:20)
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