みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
12.爽やかなサクセスストーリーには好感が持てます。ある意味わかりやすい差別を描いているので、けっして陰湿にならないところがいい。がんばった者、能力のある者が報われるという、これぞアメリカン・ドリームの原点でしょう。 ただし、疑問に思ったことが2つ。1つ目。いつの間にか軍人とヒロインがいい関係になっていましたが、軍人はヒロインのどこに惹かれたんでしょうか? けっして美人ではないし若くもないし、子どももいるし、それなのに何かのパーティでスルスルと言い寄ってきた感じ。ドリームにもほどがあるんじゃないかと。 2つ目。ヒロインの数学の能力が高いことはわかりますが、それは何か困難な課題に直面したとき、解決に導く数式を「立てる」能力だと思っていました。ところが終盤、IBMの代わりとして求められたのは数式を「解く」能力。今風に言うならば、「問題発見能力」ではなく「問題解決能力」が長けていたということらしい。しかし本当に必要な能力が前者であることは言うまでもありません。後者はIBMのほうが圧倒的に強いに決まっています。答えが合わないとすれば、それは人間の入力が間違っているからでしょう。 なんてことを考えると、このヒロインの能力、あんまり大したことないんじゃないのと。計算力がいくら強くても、やがてIBMどころかカシオの500円の電卓にも淘汰されるんじゃないのと。あまりにも爽やかな物語なので、ちょっとケチをつけてみました。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-05-23 23:09:18) 11.アメリカの宇宙開発を影で支えた"Hidden Figures"(隠された数字/知られざる人たち)の物語。 「黒人だから」「女性だから」の二重苦に立ち向かい奮闘する様は、未知の領域に挑むNASAが目指す"夢"と重なるものがある。 差別も少なくないが、それでも社会を良くしようと変革をもたらしたアメリカの強さ。 計算士のキャサリンを他所に、同僚のドロシーとメアリーのドラマは薄く、もう少し踏み込んで欲しい。 下手したら3人より目立つケビン・コスナーは美味しい立ち位置で期待裏切らぬ好演だった。 【Cinecdocke】さん [地上波(字幕)] 7点(2022-03-20 11:42:52) 10.《ネタバレ》 まだまだ黒人差別が色濃い60年代にNASAのプロジェクトに貢献した3人の黒人女性のお話。偏差値が超高い人たちの社会であっても道徳的価値観は知性とはまた別なモノなのね、と戦慄すら覚えました。 黒人専用のトイレに毎度800mも走るなんて。「自分たちの」コーヒーサーバーから彼女がカップに注いだ時の白い目。データを黒塗りする同僚。働きづらいことこの上ない環境下でも、彼女らは街中で暴徒と化す同胞らと違い、黙々と自分の成すべき業務をこなすのですね。悔しいったら。でもその分、ついに上司にブチ切れた場面が活きました。「考えてもみなかった」彼女らの被差別環境にようやく気付いて呆然とするケビン・コスナーの表情が良いです。コスナーはこのところ良い仕事をもらえているようで。演技幅の広い人ではないけれど、今作の”リーダーシップのある上司”像は彼にとっては十八番といっていいほどのハマり役ですから、とても説得力のある存在でした。 原題(Hidden Figures)の指す通り、NASAにこんな切れ者の黒人女性技術者がいたとは全く知らずにいて驚きました。でもこの驚きの中身って「黒人の、それも女性が活躍していたとは」に他ならない。キルスティン・ダンスト扮する上司に投げかけられた言葉「貴女が偏見などないと思い込んでいることは知っている」これはそのまま私にも当てはまるのだと気づいて、うっ、となりました。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-05-11 23:16:28)(良:1票) 9.《ネタバレ》 ソ連との宇宙開発競争が激化し始めたころの1960年代、アメリカ。まだ黒人への差別感情が色濃く残るこの時代のアメリカ社会において、NASA職員でありながら黒人で女性というだけで不当な扱いを受けていた3人の女性たちがさまざまな困難を乗り越えていく姿をドラマティックに描くエンタメ・サクセス・ストーリー。まあキレイごとっちゃあキレイごとなんですけど、アカデミー賞にノミネートされただけあってなかなかよく出来てますわ、これ。虐げられた主人公が自らの才能とひたむきな努力だけを武器にのし上がってゆくドラマは、超ベタなんですけどやぱテンション上がりますね~。そこに昨今の人種差別やジェンダー問題をスパイスとしてさらりと織り込む手腕も鮮やか。特に主人公の一人が毎回もよおすたびに何百メートルも離れたビルにしかない非白人専用トイレへと往復させられるシーンは、コミカルさとシリアスさが同居する見事な出来栄えでした。美味しい役どころをいただいたケビン・コスナーも全然嫌みがなくていい。うん、なかなか面白かった。7点! 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2019-07-31 23:44:23) 8.昔はいかに黒人や女性への差別が酷いものであったか改めて気づかされる。 一方で、コミカルなシーンあり、非常に前向きな映画なので万人にオススメできる。 【アクアマリン】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-07-28 18:57:29) 7.感動して泣けたし、すばらしい映画だったと思うのですが。。。確かにちょっと脚色がすぎるというか!実話を映画にするときはしかたないけど、かいつまみすぎ感は否めない。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-03 15:43:36) 6.《ネタバレ》 黒人差別問題を扱いながらも暗いシーンは少ない。 NASAの中で差別されていた黒人女性たちが能力を示して活躍していく展開はカタルシスがあって痛快。 3人の主人公が魅力的だったけどケヴィン・コスナーがいい役してた。BGMも良。 【Nig】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-08-22 03:20:08) 5.《ネタバレ》 昔のアメリカでは、トイレから水飲み場に至るまで白人用と非白人用に分かれていたんですねぇ。 当然、学校も白人用の学校には行けず、こういう抑圧の中で働き生活するのは大変だったことでしょう。 そういうのが、嫌味にならずに時には笑いもありながら見せてくれるのが本作の巧いところ。 そういう人種差別の部分と、それから家族や恋人などのプライベート、そしてNASAでの計算のお仕事の3つが 実に要領よく配分され描かれているなと感じました。 まぁNASAを舞台にした映画といえば、飛行士をはじめとしてエンジニアの人などの映画もあったと思いますが こういう計算を専門とする部署を描く作品は初めてのような気がします。 でもすごく大切なお仕事なんですね。今だったらシミュレーション技術なんかは全部スパコンとかが やってくれるんだろうけど、この時はまだIBMのコンピュータをようやく導入してみましたという時代。 彼女たちの存在は計り知れなかったでしょうね。そして人種の壁を乗り越えて一つになることで ソ連に打ち勝つことができたというそのあたりの流れも素晴らしいです。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-06-07 20:56:56) 4.《ネタバレ》 人種差別と戦いながらも、頭角を現していく黒人女性たち。 とにかく頼りになる! 話の好展開にやった!という気にはなるのですが、 何故か観終わった後、世の中悪くなって、ざまぁみろという感じが湧き起こってきた。 う~む、これは抑圧された側の呪いだろうか? にしても、頭のいい映画(勉強に役立つ映画とでもいうか・・)。 こういうのを観て育つ子たちも、頭良くなるんだろうな~。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-05-12 22:08:01) 3.《ネタバレ》 この映画で描かれている場面で、人種差別の垣根を少しずつ崩していったのかなと思いました。 史実に基づいているけど、完全に一致しているわけではないことは映画の演出上、着色があるのは分かるのですが、忠実に描かれる事もいいのかなと思いました。 【トメ吉】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-03-20 08:59:56) 2.ちょっと期待しすぎたかも知れません.個人的には8点付けるほどのインパクトはありませんでした. 非常にオーソドックスな逆境克服モノという感じ.悪く言うと,Based on ・・・にありがちなイマイチ盛り上がりきらない感じ. 一番印象に残ったのは,キルスティン・ダンストが異様に老けていたことかな.スパイダーマンの時は綺麗でセクスィーだったのに... それと映画と関係ないですが,予告で,数学の天才の女の子や,政治を裏で動かす凄腕女の映画がありました.「ワンダーウーマン」があちらのトレンドなんですかね. 私も頼もしい女性の三歩後ろからついて行きたいと思う今日この頃です. 【マー君】さん [映画館(字幕)] 7点(2017-10-03 12:37:47) 1.《ネタバレ》 遅すぎる日本公開を待ちきれずに原語版で見た。邦題をめぐってあれこれあったけど、映画自体はなかなかの良作です。まだ人種隔離が違法化されていない時代、黒人と白人とでトイレもコーヒーも共用しないのが「当たり前」とされた時代には、NASAだって例外ではない。さらに、黒人社会のなかにも、女性に対する差別も偏見も存在する。主人公3人の黒人女性たちが直面する壁は、絶望的に厚くて高い。でも、この3人がそれぞれの才覚と努力と情熱で、少しずつその空気を変えていく。この映画は、人種というシリアスな素材を扱っていながらも、映画自体がポップで前向きでポジティヴな雰囲気に満ちていて、そのすがすがしい気持ちよさが何よりも魅力だ。ファレルの音楽もそんな雰囲気に一役買ってる。映画が公開されたのは、2016年の大統領選挙の後であったけれど、この映画が描くようなマイノリティが持つ「明るさ」は、間違いなく新しい分断の時代に立ち向かう武器になる。個人的にも、もう少しドラマティックでシリアスなほうが好みではあるけれど(とくに、マハーシャラ・アリ演じるジム、ケヴィン・コスナー演じる上司、そして宇宙飛行士たちの「ものわかりの良さ」は、ちょっと肩すかし)、人種をめぐるドラマが全部シリアスである必要はもちろんない。この時代をあえて軽妙なコメディ・タッチで描く懐の深さこそ、かの国の映画産業と黒人文化の底力なのだろう。 【ころりさん】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2017-08-20 15:36:48)(良:4票)
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