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インドへの道

A Passage To India
1984年【英】 上映時間:163分
ドラマ小説の映画化
[インドヘノミチ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-02-13)【S&S】さん
公開開始日(1985-08-03)


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監督デヴィッド・リーン
キャストジュディ・デイビス(女優)アデラ・ケステッド
ペギー・アシュクロフト(女優)ムーア夫人
アレック・ギネス(男優)ゴドボリ教授
ジェームズ・フォックス〔男優〕(男優)フィールディング
ナイジェル・ヘイヴァース(男優)ロニー
ロシャン・セス(男優)アムリトラオ弁護士
クライヴ・スウィフト(男優)カレンダー少佐
アート・マリク(男優)アリ
サイード・ジャフリー(男優)ハミドゥラ
原作E・M・フォースター
脚本デヴィッド・リーン
音楽モーリス・ジャール
撮影アーネスト・デイ
製作ジョン・ブラボーン
リチャード・B・グッドウィン
美術ジョン・ボックス(プロダクション・デザイン)
クリフォード・ロビンソン
ヒュー・スケイフ(セット装飾)
衣装ジュディ・ムーアクロフト
編集デヴィッド・リーン
録音グラハム・V・ハートストーン
字幕翻訳清水俊二
あらすじ
英国植民地のインド。マデラ(ジュディ・デイビス)は婚約者の治安判事ロニーのもとを訪ねるが、現地英国人がインド人に距離を取り、優越感を示すのに辟易するばかり。そんなおり、マデラとムーア夫人(ペギー・アシュクロフト)は、インド人医師アジズと親しくなる。アジズの誘いでマラバー洞窟の観光に出かけたふたり。しかし現地でマデラは「アジズに暴行された」と訴え出る……。支配者と被支配者、異文化同士の摩擦と軋轢を描く。E・M・フォースターの原作をデビッド・リーンが映画化。

円盤人】さん(2005-01-16)
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【クチコミ・感想(7点検索)】

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9.《ネタバレ》 ああ、これがデヴィッド・リーンの遺作なんですね。実はリーンの妻はインド人で、インドにはいろいろな思いがあったんじゃないかと思います。結果的に最後の作品でインドをテーマにしたわけですが、本当は『ガンジー』みたいな映画を撮りたかったんじゃないかな。 鑑賞してつくづく感じたのは、このインド統治こそが英国人および大英帝国の本性を理解させてくれるものだということでした。前半で散々見せられるアジズ医師を始めとするインド人たちの卑屈さよ、逆に言うと彼らをここまで飼いならす英国人の植民地支配の手腕こそが凄いんでしょうね。朝鮮・台湾が植民地統治だったのかは疑問のあるところですが、大日本帝国なんて帝国主義の世界ではアマチュアだったんじゃないでしょうか。そんな坩堝のような地に旅してくるいわば意識の高い系の二人の女性が、インドの持つ魔力に運命を狂わされる物語でもあります。ジュディ・デイビスは美形なんだけどその眼力というか眼つきの悪さは他の追随を許さないものがあります。この後はウディ・アレンの映画によく出ていましたね。彼女は洞窟に入ったところでそれまでインドの風物からの影響で燻っていた官能に火がついてどうしようもなくなったという感じなんでしょうね。音楽はモーリス・ジャールですけど、アデラが官能的な気分になると流れるメロディーは、どう聞いても『ライアンの娘』のメインテーマの変奏としか思えない。ジャールは本作でオスカー受賞しましたが、どうせなら『ライアンの娘』で評価してオスカーを与えて欲しかったな。同じく洞穴に入ってこだまに恐れおののいて結局死期を早めることになったペギー・アシュクロフト、この人のことは良く知らなかったけどキャリアを感じさせる手練れの演技を見せてくれてオスカー助演女優賞ゲットは納得です。やはり面白いのは、ちょっとKYなんじゃないかと思わせる浮世離れした哲学教授を演じたアレック・ギネスです。狂言回し的なキャラでしたが見事にインド人に化けていました、さすが百面相俳優の異名を持つだけのことはあります。一緒に狂言回しキャラを演じていたのがジェームズ・フォックス、最後に美味しいところを持って行った感はありました。それにしても、『ジャッカルの日』のエドワード・フォックスは弟ですけど、この当時になるとこの二人は見分けがつかないほどそっくりさんになってます。 14年も映画を撮らなかった(撮れなかった?)とは思えないほど、お得意の自然描写やストーリーテリングはしっかりしていたと思います。高齢の大監督の晩年作はメロメロになってしまうことが良くありますが、そんなところは微塵も感じさせられませんでした。 S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-01-31 23:10:38)

8.《ネタバレ》 イギリス植民地時代のインドを舞台に異文化間(支配者と被支配者)の交流とそこに横たわる摩擦と葛藤を描いた巨匠デビッド・リーン監督の遺作らしい。これって主人公の英国娘アデラがインド人医師アジズや民衆の独立心に火を点けるためにわざと狂言をでっち上げたって話だと思ったんだけど違うのかな?一連の出来事をすべて見透かしてそれらを導いたかのような英国人ババア(モア夫人)とインド人ジジイ(ゴドボリ教授)の存在感がとても印象的だった。 オルタナ野郎さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-01-12 03:41:26)

7.支配する側英国と支配される側インドとの確執が基盤にあるのだろうが、私にはいまいち理解不足。主人公とその周りの人たちの心情がピンとこない。これはもちろん映画が悪いのではなく、私の能力の問題だろうけど・・・。
D・リーンの映画は大作が多いし、戦場に架ける橋からライアンの娘まで映画館で見てきたのだが、これはDVDで初めて鑑賞。そうか14年ぶりの映画だったのだ。 ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 7点(2012-02-05 16:45:04)

6.リアルタイムで観た唯一のリーン映画。勇んで観に行ったけど、当時高校生の自分にはちょっと難しかったです。インド人医師とイギリス女性の恋愛って宣伝してたけど、あれって詐欺ですよね、そんな次元の話じゃなかったし。結局記憶に残ってるのはエキゾチックなモーリス・ジャールの壮大なテーマ曲。当時そんな評価低かったですか?キネ旬ベストテンにも入ってたし淀川さんはじめ批評家の方々も誉めてたけどなあ。 放浪紳士チャーリーさん [映画館(字幕)] 7点(2005-10-11 17:40:46)

5.裁判のシーンでのジュディ・デイビスの台詞、「遠くに見える街が幻のように見えて、その時、彼を愛していないと悟った」に、ぐっときてしまいました。本当ははじめから分かっていたかもしれないけど、ふと心に訪れたごまかせない真実に、主人公の寂しさ、孤独みたいなものを感じました。インドの風景はとても魅力的で洞窟のシーンまでは良かったのですが、裁判のシーン以後は、一体どうしちゃったのー、と頭の中にクエスチョンマークが並んだまま終わってしまいました。インドという国は謎めいてますね。 はなみずきさん 7点(2004-06-09 15:18:27)

4.Drアジズはなぜああも卑屈なほどイギリス人に尽くしたのか。聖母のような雰囲気のあるモア夫人に好意を持ったというだけではなく、インド人としての見栄もあったのか。植民地であるインドに来ているにもかかわらず、インド人が嫌いと言う傲慢なイギリス人たちは当時そのままかもしれないと思う。その中でフィールディング教授が示す友情は一貫しており良心的。閉所恐怖症という婦人はともかく、こだまに怯え錯乱状態になってアジズを訴えたというアデラの精神状態はよく分からない。混沌=神秘というインドの持つ独特の風土への恐れ、異文化への理解の難しさを表しているのか、、、いくつもの「なぜ?」がまとまりなく浮かんでスッキリしない。マイペースで独特の持論を持つゴトボリ教授は存在感があったがA・ギネスだなんて全く分からなかった。
まるでインド人にしか見えない。インドの風物、彼とアジズが移り住むチベットの山々や渦巻く雲などのロケーションは雄大で素晴らしく、いかにもリーン監督らしい。これを見ただけでも大きなスクリーンで見たかったと思う。

キリコさん 7点(2004-04-11 22:47:39)

3.アジズさん、なかなか男前だったなぁ。でも冤罪かけられてかわいそ。それであんなにたくさんのインド人たちがわいわいやってるなんて。そりゃあ、大英帝国の植民地ですから、そういう反発みたいのが表出しちゃうのかな。そうですか、これがリーン監督の遺作なのですか。そりゃ一番脂がのってた時と比べたら、劣る印象はありますけど、でもこれはこれで面白かった。 あろえりーなさん 7点(2004-04-02 01:24:38)

2.基本的に、14年前の「ライアンの娘」と同じテーマ、同じ展開構造の物語と言える。すなわち、一人の若い女性の「性愛」への妄想、「欲求不満」が、時代のうねりとシンクロして多くの人を巻き込んでいき、最後には悲劇と和解へとつながっていくという物語。ただし、「ライアンの娘」が印象派絵画だとすれば、「インドへの道」はかなり抽象度を上げた絵画になっている。それはデヴィッド・リーンが年老いたというためだけでなく、舞台となるインドの気候と宗教、そして混沌が全てを覆っていくからか。 眠い悪魔さん 7点(2004-03-24 01:26:51)

1.ミス・スポックさんがお書きの通り、あの夜のシーンはよかったですね。イギリスのインド支配というのが、一方的な武力による侵略ですから、問答無用なのは当然で、それが描かれているのではないでしょうか。 オオカミさん 7点(2003-11-18 16:20:26)

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【点数情報】

Review人数 28人
平均点数 6.36点
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100.00% line
227.14% line
313.57% line
413.57% line
5310.71% line
6517.86% line
7932.14% line
8414.29% line
9310.71% line
1000.00% line

【アカデミー賞 情報】

1984年 57回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演女優賞ジュディ・デイビス候補(ノミネート) 
助演女優賞ペギー・アシュクロフト受賞 
監督賞デヴィッド・リーン候補(ノミネート) 
撮影賞アーネスト・デイ候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)モーリス・ジャール受賞 
音響賞グラハム・V・ハートストーン候補(ノミネート) 
美術賞ジョン・ボックス候補(ノミネート) 
美術賞ヒュー・スケイフ候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞ジュディ・ムーアクロフト候補(ノミネート) 
脚色賞デヴィッド・リーン候補(ノミネート) 
編集賞デヴィッド・リーン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1984年 42回
外国語映画賞 受賞(外国映画賞として)
助演女優賞ペギー・アシュクロフト受賞 
監督賞デヴィッド・リーン候補(ノミネート) 
脚本賞デヴィッド・リーン候補(ノミネート) 
作曲賞モーリス・ジャール受賞 

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