みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
6.複雑に絡み合った話だったため、やや説明的なセリフが多かった印象がありますが、テンポ感やメリハリの効いた演出で、最後まで突っ走りましたね。アイディアや音楽も良く、古い映画なのに何ひとつ色褪せた感がなく、楽しめました! 【ramo】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-08-14 19:19:52) 5.《ネタバレ》 以前のレビュアーの方もおっしゃてるように、私も市川崑は”日本のビリー・ワイルダー“だったんだなと再認識させられました。コメディと言っても、邦画界でこれだけセリフ過剰な映画を上手くコントロールできる監督は稀有な存在でしょう。そしてあの京マチ子がこんなに早口なセリフのオンパレードでコメデイ演技を易々とこなせるとは全く想像を超えていました。彼女を観ていると、『ワン・ツー・スリー/ラブハント作戦』のジェームズ・キャグニ―を思い出してしまいました、そういえばこれも監督はビリー・ワイルダーでしたね。 ミステリーと言ってもこういう緩いお話しなので重箱の隅をほじくるような観方をしてもしょうがないです、でもミステリーとしても良く考え込まれた脚本だと思います。ラストの船越英二の飛び込みはちょっとシュールさすら感じる唐突ぶりですけど、そのために窓に空いた大穴の周りで、死ななかった登場人物たち全員がカーテンコール宜しく勝手なことを言い合っているところなんぞ、市川崑らしいブラックな幕切れだと感じました。 でもいちばん訳が判らなかったのは、石原慎太郎の無意味としか言いようがない出演でしょうね。もう調子に乗ってど下手な歌まで披露しちゃうんだから… 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-06-16 23:23:15) 4.凝ったシナリオ、独特の軽快なテンポ、京マチコの圧倒的なキャラ。良作ですね。かつての日本映画の圧倒的なエネルギーが感じられて、そこは何だか切なくなる。 【ashigara】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-07-09 14:07:48) 3.《ネタバレ》 京マチ子って『羅生門』の時からして、すでに貫禄。森雅之と互角に渡り合い、三船敏郎をあるいは凌駕していたかもしれない。身体も貫禄充分。で、普通なら“貫禄”ってものと“キュート”ってものとは、対極にあるはずなのだが、この映画の京マチ子は実にキュートなのだ。彼女がこんなにかわいく見える映画は珍しい。七変化を見せるんだけど、化粧の濃い娘になったり、田舎ものになったり、それが何と言ったらいいか、その変装の“うまくなさ”がかわいいの。やっぱり女性映画の監督なんだな。彼女が船越英二を頼ってしまうあたりがサスペンスになってて、キュートぶりが生きている。銀行のひそひそ話・ルポに怒る刑事・クビになった京マチ子とバラバラに始めて、つながっていくあたりに監督ならではの才気。ラストもみなが早口にしゃべりまくり、娘がボソッと「あー、たいくつ」というリズム感が、監督のタッチだった。このころでも繁華街のデパートのすぐ裏あたりに、まだ焼け跡のような空き地が広がっていたんだなあ、戦争終わって干支が一巡りしてるのに。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-05-15 12:18:22) 2.《ネタバレ》 自分の市川崑監督の追悼レビューは大映時代のこの小品で。この時期の市川監督って、果敢に既存の日本映画作家が誰もやらなかった映像表現、キャラクター造りを率先して行っていたっていう印象があります。常に時代の一歩先を見据えていた作家的高揚期といったら良いか。しかもそれら実験的作品の殆どが結果的には成果を収めている、これは物凄い事だと思います。この小品も一見プログラムピクチャーを装いつつ、アングルや各ショットに意匠を凝らし、様々な冒険が施されていて面白い。ただ一連の「大映現代劇」の例に漏れず、どこか重っ苦しい暗鬱な雰囲気がこの作品にも覆われている。ヒロインの京マチ子も百面相的大奮闘の好演だけれど、豊満な肉体ゆえの鈍重さが仇となっているシーンも幾つか見受けられた。ラストの船越英二の飛び込み○◎の決めポーズ、あれって笑うトコなんですよねえ・・・?これがもし東宝で製作されていたたら、もっと軽快な感触の作品になっていたかも。う~ん、初期東宝時代の市川監督コメディ作品群がもっと観たい! 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-02-22 13:39:36)(良:1票) 1.ストーリーだけを見れば、相当に荒いのだけれど、そういう荒さを押し通して、娯楽作品として完成させる力強さが、当時の映画界と映画人にはあったのだと思う。 だからと言って、その強引さを現在においても用いれば良いかと言えば、そうではなく、その当時の時代の空気と価値観だからこそ生まれた映画の流れだと思う。 まあ何にしても、そういう時代の空気感も含めて、何十年も前の映画が現在も充分に“娯楽”として通じることは、とても素晴らしいことだと思う。 【鉄腕麗人】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-09-24 02:22:28)(良:1票)
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