みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
2.《ネタバレ》 当初予定されたタイトル「受胎告知」のイメージで見るか、 現行の「(秘)色情めす市場」として鑑賞するかで評価が 分かれるのではないか、という感想を持った一本。 モノクロで映し出される大阪・釜ヶ崎の生活感溢れる 情景は「生きる為に性を売る」感が生々しすぎて エロなんて感じる事無く、劇場を出た20代の私。 その時点で田中監督が「受胎告知」というタイトルに こだわりを持ってた事、合わせてこの時期に お子様を亡くされる悲劇中での撮影であった事も知らず。 約10年ぶりのスクリーン鑑賞、上記のポイントを踏まえて 見直すとヒロインは汚れた俗世の中で生きている聖母 みたいなもの。生活の糧として売っていた身体を 愛の奉仕目的で捧げる事で世界に色が付く =真っ赤な夕日が映し出す天王寺や大阪城、通天閣に 連なるイメージの羅列。枯れた今見直すと凄いエネルギー。 何十年経っても変わらないのはヒロイン芹明香の素晴らしさ。 この年19才とは思えない。面白いのは彼女自身は 「(秘)色情めす市場」タイトルの方が好みだった事、 周囲の反応とは逆に「演技には納得して無かった」 とインタビューで述べてる事。 初見に比べて評価が上がったので、 点数甘いかなと思うけど機会が有れば。 ブコウスキーの本・世界観が好きならハマるかも。 【Nbu2】さん [映画館(邦画)] 7点(2024-02-18 08:46:54) 1.《ネタバレ》 2022年ヴェネツィア国際映画祭クラシック部門で上映されることが決まったらしいです。そのニュースを見て、契約しているネットTVで検索したらリストアップされていたのでさっそく鑑賞。便利な世の中になったものですな。 私は♂ですが、こんなに勃起しないポルノ映画は初めてでした。 大阪・天王寺界隈でフリーの売春婦(「ぱんぱん」ってやつです)を営む女性とその周囲が描かれる。母親もぱんぱんで娘と客と奪い合う。弟は知的障害者。毎日どこで寝ているのかも分からないような生活ぶり。フツーに暮らしている者の目には悲惨な生活に映ります。でも、本人はそう思っていないし、映画もそんな方向で演出していない。「健気に」とも違うし「逞しく」とも違う。主人公は打たれ強いタイプだけど、それがテーマとも思えない。この時代、この街に、こんな生活をしている者たちがいた。敢えて云うなら強烈に時代を映した映画だと思いました。そう思案して、国際映画祭での上映が頷けました。 個人的には「丑三つの村」が田中登監督の代表作と思っていましたが、コチラの方が相応しく思えました。 【アンドレ・タカシ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-02-22 01:19:57)
【点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS