みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
11.《ネタバレ》 主人公の男2人が勢いで起こしてしまった行動が引き起こす悲劇。赤い鼻をつけたドイツ兵のピエロや身代わりに処刑される事を選んだ男、彼らは死ななければならなかったのか?2人が早く自首していれば死なずに済んだ命ですが、自首すれば確実に自分達が殺される。果たしてその状況で自首できるだろうか?いくら後悔しても死んだ人は帰ってはこないし、生かされた人の心からその後悔の念と重い過去が消え去る事も無い。事の発端となる2人の男の行動を含め全ては戦争さえなければ・・・。という思いしか出てきません。あたたかみ、ユーモアのある人物描写と語り口の中に戦争というものを描き出した見事な人間ドラマでした。特に人質達の心に安らぎを与えたピエロのドイツ兵の優しさと勇気に感動しました。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-06-25 00:10:18)(良:1票) 10.《ネタバレ》 このキャストは舞台ならいいけれど、映画だとキッツイかもですね。(一体何才の設定?) でも慣れると気にならず、ルイーズ(イザベル・カンディエは「プロヴァンスの贈りもの」のマダム・デュフロ、若くはないけど可愛い感じ)をめぐっての恋のさや当ても物語の要素。 彼女にいいとこ見せたいアンドレとジャック(「クリクリ」にもでているコンビ)の英雄気取りの行動のおかげで2人も命を落としてるにしてはちょっとふざけすぎのような気もするし、アンドレから昔話をきいたジャックの息子(美少年じゃないのがいい)がドップリ感涙してるのもベタなんですが、フランスに親しみをもつドイツ兵さんや自分に致命傷を負わせた当人たちを救おうとするフェリックスおじさんの言動は心にくるし、すべてお見通しだったマリーおばさんの凛とした態度もかっこいい。 「穴」の4人もコミカルに描かれながらも緊迫感ありました。 ちょっとクセがあるけれど、絶望的な状況の中での希望や人情、そしてそれを忘れない心を見せてくれる作品。 スピルバーグがリメイクする気のよう? 【レイン】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-04 00:45:05) 9.《ネタバレ》 はっきり言わせてもらうと、ピエロのギャグはクソがつくほど笑えない。気分が悪いときにあんなギャグをみせられたら殺意すら沸いてきそうだ。しかし人間というのは極めて感情的な動物であって、たとえば好きな人が作った手料理はどんな料理でも美味いと感じるし、逆に死ぬほど嫌いな人間のつくった料理は、たとえ一流のシェフのものであってもまずいと感じるのと同じように、「笑い」だって感情的な部分に支配されることが非常に大きい。私がそう思った理由は、あの父親嫌いのメタボ系のデブ息子が、父親のギャグにさっぱり笑わなかったのに、父の過去を聞かされたあとに突然、抱腹絶倒して「オヤジ、ブラボー!」と叫びだしたからです。つまり人は「好き」か「嫌い」によって、笑えるかどうかが決定されるのだと思います。チャップリンのクソくだらないギャグだって、あれは彼が人格者だからみんなが安心して笑うのです。同様にあのマヌケで変人のドイツ兵。彼は真正の変わり者でしたが、穴の中で彼を見上げる死刑寸前の4人はこの変人から何かを感じ取ったのでしょう。よく考えてください、吉本の新人があんなピエロギャグをやったら1日で解雇にされますよ。お金を出してあんなギャグを見せられた観客はブチ切れて「金かえせ」と怒鳴りだすでしょう。そもそも、これから死刑にされる人間たちがあのギャグで笑えるはずがない。しかし彼らは笑った。この意味が分かりますか?それはあの奇人のドイツ兵が、これから死のうとする人間たちに対して、なにかを伝えようとしたからです。彼は命をかけてそれを実行した。それを感じとった4人はこの変人に好意を持った─。そして笑いにつながった─。すべての事情を知ったものだけが笑えるのです。 これぞ「信用」が生み出す笑い。人間ってすばらしい。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-20 20:48:36) 8.取り返しのつかない悔恨の苦しみから逃れるためには、その苦しみを真正面から受け止めなくてはなりません。そうして初めて私たちは、真実とは何であるのかを知り、人びとに勇気を与えることができるようになるのかもしれませんね。 【きのう来た人】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-05-12 06:10:59) 7.《ネタバレ》 非常に軽妙なタッチで描かれているんですが、内容は非常に重いですね・・・・。 何というか、人生はリセットできないし、愚かな失敗をしてしまったらそれを一生背負っていかなければならないわけで、その哀しい事実がなんともいえず切ないですね。 【TM】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-05-30 21:01:21) 6.《ネタバレ》 戦争中でも人々には心の交流がある。確かに敵味方に分かれるし、無残にも助かるものと助からないものがいるが、そんな背景の中から拾って得た命があってこそ、自分がここにいるという事を子供は理解して涙する。そのラストに全てが集約された人間ドラマの秀作だと思った。二人の男が起こした行動が、正しかったのかどうかなんてどうでもよく思えてくる。回想の一部始終を知る前と後で、あのドイツ兵の意志を継いでピエロになった姿を観た時、こんなに感じるものが変わってくるとは、映画って本当に素晴らしいと思った。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-04 00:24:05) 5.良い映画をありがとう!! 【ゆきむら】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-08 17:47:24) 4.《ネタバレ》 変人の父親を嫌がる少年の気持ち、よく分かります。しかし、なぜピエロを演じ続けるかを知り、本当の父親を知る。泣かせるじゃないですか。戦争ものって、ドイツ軍人を悪人にする映画が多いですけど、この映画では、やむなく軍にいる軍人の哀しみも謳っている。軍人も平民も身を挺して人を助ける。あのとき「生ある限り希望がある」と言ったゾゾの一言があったからこそ、愛する妻、子供がいる。たとえ変人と思われてもいい。そんな生き方を選んだお父さんってエライ! しかし『奇人たちの晩餐会』のピニョンさんが主人公なので、顔だけで笑ってしまいます。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(吹替)] 8点(2005-11-05 13:06:09) 3.ひさしぶりに泣いた映画。最近、戦争に関する映画をよく見る。戦争映画はどれも切なくて悲しくなるけれど、この映画は見終わったあとにあったかい気持ちになれる。 【織姫】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-07-27 00:37:43) 2.《ネタバレ》 確かに地味な話ですね。 でも地味な話を時間を忘れて最後まで見てしまう感覚というのが不思議でした。 それだけ出来が良いという事なのでしょう。 銃後の統治下に置かれた国民の物語を描いた映画としては 秀逸な部類に入ると思います。 それと、この映画に関して、色々な見方が出来るのも面白いですね。 捕えられた4人の悲しくもおかしいやりとり、 4人に希望を持たせようとするドイツ兵、 ドイツ親衛隊士官に嫌悪感を抱いているドイツ陸軍指揮官 上官に媚を売る下士官とその姿を見て嫌悪するドイツ兵 信頼関係のしっかり出来ているドイツ兵と鉄道員 過去にはドイツ軍に対する嫌悪感で一杯の映画がたくさんありましたが 嫌悪以外の感情を抱かせるのはあまり見たことがありませんでした。 今という時代がなせる技なのかも知れませんね。 親衛隊士官に毅然として銃を構えるのを拒んだドイツ兵の姿は 滑稽でもあり、悲しくもあり、人間的でした。 映画自身はかなり展開を散らしてはいるけど、 反戦のメッセージをそっと置くように見せるやり方は いかにもフランス映画らしいですね。 【奥州亭三景】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-04-26 00:31:03)(良:1票) 1.《ネタバレ》 悲しくも心温まるヒューマンドラマ。確かにエピソードは美しすぎるし、親子の不和に関してももう少し踏み込んで描いて欲しかった点もあるにはある。だが、絶望の底にあった人質の頭上で、敵味方関係なしに「生きる希望」を示したドイツ兵の強さ、心の優しさには胸が締め付けられずにはいられなかった。そんな彼の想いを継いで毎週ステージに立つジャックの中に、「ピエロのゾゾ」は今でも生きている。笑いという最強の武器が人々に希望を与え続けられる限り。 【ライヒマン】さん 8点(2005-03-29 16:20:35)(良:1票)
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