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わらの犬(1971)

Straw Dogs
1971年【英・米】 上映時間:118分
アクションドラマサスペンス小説の映画化バイオレンス
[ワラノイヌ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-09-24)【イニシャルK】さん


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監督サム・ペキンパー
助監督テレンス・マーセル
キャストダスティン・ホフマン(男優)デイヴィッド・サムナー
スーザン・ジョージ(女優)エイミー・サムナー
ピーター・ヴォーン(男優)トム・ヘッデン
ピーター・アーン(男優)ジョン・ナイルズ
T・P・マッケンナ(男優)ジョン・スコット少佐
クロエ・フランクス(女優)エマ・ヘッデン
デル・ヘニー(男優)チャーリー・ヴェナー
ジム・ノートン〔男優・1938年生〕(男優)クリス(ネズミ男)
ドナルド・ウェブスター(男優)リダウェイ
ケン・ハッチソン(男優)ノーマン・スカット
サリー・トムセット(女優)ジャニス・ヘッデン
レン・ジョーンズ(男優)ボビー・ヘッデン
コリン・ウェランド(男優)バーニー・フード牧師
マイケル・マンデル(男優)バーティ・ヘッデン(ノンクレジット)
ジューン・ブラウン(女優)ヘッデン夫人(ノンクレジット)
デヴィッド・ワーナー(男優)ヘンリー・ナイルズ(ノンクレジット)
東野孝彦デイヴィッド・サムナー(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
山田康雄ヘンリー・ナイルズ(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
小林勝彦チャーリー・ヴェナー(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
金井大トム・ヘッデン(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
西田昭市(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
田中亮一(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
鵜飼るみ子(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
原作ゴードン・M・ウィリアムス
脚本サム・ペキンパー
デヴィッド・ツェラグ・グッドマン
音楽ジェリー・フィールディング
編曲レニー・ニーハウス(ノンクレジット)
撮影ジョン・コキロン
ハーバート・スミス〔撮影・メイク〕(カメラ・オペレーター)
製作ダニエル・メルニック
ジェームズ・スワン(製作補)
配給20世紀フォックス
特撮ジョン・リチャードソン[特撮](特殊効果)
美術レイ・シム(プロダクション・デザイン)
ジュリア・トレヴェリアン・オマーン(プロダクション・デザイン・コンサルタント)
ケン・ブリッジマン(美術監督)
ピーター・ジェームズ〔美術・1924年生〕(セット装飾)
衣装タイニー・ニコルズ
編集ロジャー・スポティスウッド
ポール・デイヴィス〔編集〕
トニー・ローソン〔編集〕
ロバート・L・ウルフ(編集コンサルタント)
録音ガース・クレーヴン〈サウンド・エディター〉
ノーマン・サヴェージ(ノン・クレジット)
字幕翻訳清水俊二
スタントジョー・ダン(ノンクレジット)
ピーター・ブレイアム(ノンクレジット)
その他ミリアム・ブリックマン(キャスティング)
デレク・カヴァナー(プロダクション・スーパーバイザー)
パメラ・デイヴィーズ(コンティニュイティ)
ジェリー・フィールディング(指揮[ノンクレジット])
あらすじ
数学者デイヴィット(ダスティン・ホフマン)とエミー(スーザン・ジョージ)夫妻は、田舎町へと越してきた。周囲からあざけられ、悪戯されるデイヴィッドだが、持ち前の平和主義で怒りもしない。しかし、妻がレイプされ、町人が暴徒となって押しかけたとき、彼の怒りが爆発する。サム・ペキンパー初の現代劇。タイトルは「天地は無慈悲であり、万物を(取るに足らない供え物の)藁の犬のように扱う」という老子の言葉から。

円盤人】さん(2004-09-25)
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【クチコミ・感想(8点検索)】

別のページへ(8点検索)
1


15.《ネタバレ》 どだい、私の好み、とゆーかポリシーからすれば完全に真逆の映画ではあります。そして、少なくとも前半半分くらいはシンプルにごく退屈で、かつ(ソコまでとて)極めて不快な映画でもあるし、もしソコから先に(ソコまでとは違うモノが)ナニか待っているのだとしたら、ソレとてまた極めて「邪悪な」カタルシスでしかない…とも思うのですね。しかし、ひとつ確実に言えるのは、その不快さ・邪悪さこそが監督が真に、本当に描きたかったモノであって、そしてその企ては(今作の持つそのネガティブな側面に至るまで悉く)総て完璧に成功している…というコトなのですよね。個人的には、ゆーて今作に描かれるモノは『戦争のはらわた』で監督が描いたモノにもかなり近い…とは思いました。が、むしろ戦争というエクスキューズが無い分、ソレはより邪悪なモノ(=監督が描きたいモノにより近いモノ)にさえ感じられた…と言いますかね。

結論、重ねて、テーマには全く完全に共感できない作品ではあります。が他方、ココまで「完成度」の高い作品とゆーのも(個人的にも)また稀有だ…と思います。個人的にいちばんシックリ来る評点は、実は1点か9点ですかね。が、私はこーいう作品に1点を付けるってのは(ソレも)今まであんましやって来ては居ないのです。でも重ね重ね、じゃあ今作に9点を付けてしまうのも何処か「悔しく」感じるトコロではありますので、ココは日和って1点ダケ引いておくコトにします。しかし、観て損は無い作品でした(機会が在れば是非)。 Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 8点(2023-04-08 00:37:29)

14.《ネタバレ》 ”監督of暴力”のサム・ペキンパー、彼の筆致はキューブリックほど洗練されてなくて、人間の本質をむき出し且つぶちまけ型である。単に不快だから、という理由で目を背けて否定しては、ウソつきと言われそうだ。
陰気臭い田舎町と低所得風な労働者たち。そこへ乳首もはっきりわかるぴったりニットの若い嫁。すでに不穏な空気がこの冒頭だけで充満している。イヤな感じしかしない。
半世紀近くも前の作品だけど、女への暴行シーンや彼女の抱えるPTSDの描き方等、これほどショッキングで生々しく痛みを感じさせる作品は他に見た事がない。
猫を殺られても煮え切らなかったヘタレのD・ホフマンが窮鼠の如く、信条と真逆の暴力行為へと狂い出す、この凄まじさ。青白い額に汗を浮かべて妙に座った目つきで油を沸かす。ホフマンの嫁が幼なじみの男連中に気があるような素振りを繰り返すのもなかなかに不気味で気分が悪いのだが、やはりその地の出身者らしく「知的障害者を差し出せ」と暴力発言をするのだ。これにより完全に周囲を暴力で包囲されたホフマン、「二度と帰ってはこれない」地点まで行ってしまう。ああやっちまった。しかし、一番共感をできるのは誰あろうこの人なのだ。震撼するやら呆然とするやら。自分の暴力性まで暴かれた気分だ。こちらも冷たい汗でびっしょりだ。 tottokoさん [DVD(字幕)] 8点(2017-04-19 00:27:59)

13.《ネタバレ》 ペキンパーが初めて撮った現代劇ですが、それまでとはがらりと違う作風です。後半の殺戮シーンにはお約束のスローモーションが使われて、そこら辺はペキンパーらしさが見えるのですが。再見して感じるのは、思っていたより知的な映画だったなということです。ダスティン・ホフマンの演技も良いのですが、普通のちょっと臆病な人間が暴力を行使することに躊躇しなくなる過程が説得力ある映像で表現されていて、ペキンパーという監督の奥の深さを見せつけられました。公開当時から暴力賛美の映画だという批判(もっともこれはペキンパー作品にはつきもの非難ですが)がありましたが、ホフマンはバイオレンスを楽しんでいるのでは無く、自分の力の行使に酔っているだけであり、ペキンパーは人間の理性と暴力性は薄い壁で隔たれているだけなんだと表現したかったのでしょう。男の眼からはちょっと問題が多いスーザン・ジョージの奥さんですが、ラスト最後に残った暴徒を射殺して初めて亭主のホフマンと心がつながったように見えるのは皮肉でした。 S&Sさん [映画館(字幕)] 8点(2009-09-21 19:55:37)

12.《ネタバレ》 すごくいいと思う。っていうかすごく暴力的。
村の雰囲気がいいね。寂れている感じ。
みんなが顔見知りで、酒場に集まっているのがいい。
こういう「小さな村」をテーマにした作品は、そこに渦巻く人間模様を描いているのが良い。
でもこういう人たちっているよね。
その人と二人で話している時は親切そうな人なんだけど、その人が集団になった瞬間になんだか自分がバカにされているように感じる時ってない?
それがこの作品で描かれていて、自分としてはとても惹き込まれた。
相手の連中は集団意識を持っていて、それを敵にした時に、その「集団」ってとても怖いと思った。
施設に入っていたノッポのお兄さんが、いつも何かに怯えていて、とてもシュールで怪奇的な良いキャラを出していて好きだ。
子供が楽しそうに遊んだり、パーティーではしゃいだりしているが、しかし村の大人たちのドロドロとした人間像の闇の部分をまだ知らないのだ(いやむしろそれが自然で、それがこの村の雰囲気なのかもしれない)。
そのギャップが面白いと思う。
しかしこの作品、暴力にかけては「本気」だ。
主人公の奥さんが男に襲われるシーンがとてもエロティックに描かれている。
連中の中に一人だけ不気味な笑い方をする人がいる。
その笑い声が外の暗闇から聞こえてくるのは怖い。
散弾銃を棒で「コツン」ってやるのが気持ちよかった。
なんか「ホームアローン」をめちゃくちゃ暴力的にした感じかな?
終わり方が印象的だ。
「帰り道が分からない」というセリフが、起きてしまったことの重大さを物語っているように感じた。もう戻れないんだ。
あんな事が起こってしまった後での主人公のやけに落ち着いた(あるいは高揚した)笑みには考えさせられる。逃げていた自分が変われた達成感みたいのもあるかもしれない。
でもあの「帰り道が分からない」ような、闇に消えていくような終わり方は、やはり暴力の虚無、虚しさを表しているのかもしれませんね。
僕はこの作品を観ると、村の雰囲気から「バイオハザード4」を連想してしまいます。
邦題が良いです。。。
ゴシックヘッドさん [DVD(字幕)] 8点(2007-12-31 00:44:42)

11.これもかなり前に観たなあ。金曜ロードショーがまだ水曜ロードショーだったころです。なので記憶違いなこと言ってたらスミマセン。今にして思うと、人間の本能を見せられた感じ。暴力性、残虐性って誰でも生まれながらに持っている本能でしょ、人間は肉食だしね。言葉や態度も悪意を持てば暴力になる。でも人間はそれに対する罪悪感、嫌悪感、罪の意識を学習する、普通はね。だから殆どの人は無事に生きている。けれど何かがきっかけとなって隠れていた暴力性がむきだしになるのね。あの男を引き渡せば事はすんだかもしれないのに、それをしなかったホフマン。ここがポイントのような気もするのよ。自分と同じく普段まわりからバカにされ、いじめられていた男だったよね?? でも決して正義感からじゃないの、これだけは明確だと思う。
この監督さんは人間の残虐性や暴力をリアルに描くことで暴力を批判しているタイプだと思います。そこのところがキューブリックと似てると感じる、キューブリックの描く暴力のほうが不快であり、ペキンパーには娯楽性があるけど。
そこのところを理解して観ないとちょっと怖いですね。 envyさん [地上波(字幕)] 8点(2005-09-11 14:14:39)

10.《ネタバレ》 前半はなんかけだるくてやや退屈だったが、後半になると見入ってしまった。ラストの主人公の変わりようはすごかった。若い頃のダスティン・ホフマンというのは「卒業」での青年や、「クレイマー、クレイマー」の子育てに奮闘するお父さんといったイメージだが、このラストはそんな彼のイメージを一蹴するほど狂気に満ちている。面白かった。 イニシャルKさん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-11 02:16:47)

9.映画開始直後からずっとハラハラしていた。何も起こってないのに『なんかヤバイこと起こる!!』って。ああ疲れた。才能ある人の映画を見るのは疲れる。
キュウリと蜂蜜さん 8点(2004-11-17 00:11:09)

8.ダスティン・ホフマンの演技は顔の表情でなく空気でその変貌をつたえてる。この人さすがと言うか、他の映画でも表情はあまり変えない。静の人である。だからこんなギャップ系の映画ではコクのような物が出てるんだと思う。で、さらに他のバイオレンスとちょっと違うのは奴はもともと勝ち組だったということ。転落人生。だからさらにコクがアップしてかなり美味い映画に仕上がっている。 モチキチさん 8点(2004-08-29 22:48:39)

7.今回はじめて鑑賞。30年前の作品とは思えない出来映え。 
 レイプシーン、バイオレンスシーン迫力あり。
 ただ、このような町、世界には成らないことを祈る。

ご自由さんさん 8点(2004-06-19 21:46:48)

6.《ネタバレ》 男と女の事も夫婦の事も理解できない歳に観て、激しい暴力とレイプシーンが記憶に残りました。暴力を一方で嫌悪しながら一方でこういう映画に強く惹かれます。なんだろう。 きなこ餅さん 8点(2003-11-02 16:26:43)

5.狂気の映画は受けつけないはずが、気がつくと見入ってしまう自分がいる。例えるなら殺害現場を両手で目を隠しながら、指の間から垣間見る心境。サム・ペキンパーは嫌悪感の先にある好奇心をくすぐるのがホントに上手い。心の裏を見透かされている、そんな錯覚に陥らせる作品だ。 ゆたKINGさん 8点(2003-04-04 16:44:54)

4.最後のホフマンのセリフがなんか切なくてジーンときた Eさん 8点(2003-02-24 14:03:54)

3.ホフマンが変貌していく様子がスリリング。誰にでも超えてはいけない一線というものがあって、それが彼にとっての「我が家」ということだったのだろう。個人的には、暴力に対抗するのは暴力しかありえない、ということがこの映画のメッセージだろうと思います。賛美してるわけではないでしょうが、ああいう無法地帯みたいなところだとそうでしょう。それとホフマンの妻役の女優が凄まじく綺麗で感激。 イギリスオレンジさん 8点(2001-11-01 05:32:47)

2.ペキンパーの初めての現代劇にして、凄くメッセージ性の強い作品。ただこの映画は決して暴力を美化しているわけではない、いやむしろ主人公の変貌ぶりの恐怖を描いているのだろう。ホントに〝ここは僕の家だ。絶対暴力は許さない〟と言ってた主人公が、ラスト近くでは〝全員倒した〟と言う変貌ぶりは怖い、私はそう感じた。ペキンパーは本当に暴力に対抗する手段として暴力とは常とう手段なんだと言いたかったのだろうか?あまりに周囲がそう言うので、とても疑問に抱いている。 チャーリーさん 8点(2001-04-26 19:23:40)(良:1票)

1.若い魅力的な人妻に目をつけ、やがて精薄の青年を追っかけてきた村のならず者たちを、自宅への侵入を防ぐため自らの知力と体力の限りを尽くし皆殺しにする数学者。都会から逃れて新天地の田園での平穏な生活を求めてやってきた主人公夫婦だったが、しかしこの世の中、何処へ行こうとも暴力の危機からは逃れられない。S・ペキンパー監督は、主人公が大惨劇のあと精薄者を車に乗せて霧の中を彷徨うラストに、当時のベトナム戦争末期のアメリカの姿をダブらしているかのように描いてみせる。 ドラえもんさん 8点(2000-10-15 14:59:48)(良:1票)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 72人
平均点数 6.54点
011.39% line
100.00% line
211.39% line
322.78% line
4811.11% line
51013.89% line
679.72% line
71926.39% line
81520.83% line
945.56% line
1056.94% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.33点 Review6人
2 ストーリー評価 7.60点 Review5人
3 鑑賞後の後味 6.83点 Review6人
4 音楽評価 6.66点 Review3人
5 感泣評価 7.00点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

1971年 44回
作曲賞(ドラマ)ジェリー・フィールディング候補(ノミネート) 

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