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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
6.《ネタバレ》 ラストシーンが「帰れない」ので、あれっ?と思いましたが、だとしたらいろいろな解釈ができると思います。「まぁいろいろあったけど、姉弟の絆も深まって、元の世界に戻ってめでたしめでたし・・・」では、あまりにも普通過ぎますよね。なぜ結末が、元の世界に帰れないというすっきりしない設定なのか。そして、弟の「ひとりじゃなく僕たち2人一緒にこの世界に来たのは、絶対何か理由があるはず」というセリフが、この映画を読み解く鍵なのでは? エリ子ひとりではなく「エリ子と弟の2人」にとって、AとA´との世界の大きな違いは「両親に会えない」ということ。つまり、元の世界に帰れないのは、もしかしたら「両親が突然死んでしまって、もう会えない」という現実を、「パラレルワールドに迷い込んで両親に会えなくなった」という空想の世界に置き換えて表現しているのでは? だとしたら、「2人一緒にこの世界に来た意味」や「帰れない=もう両親に会えない」につながるなーと思いました。 この話そのものがメタファーなのかもしれませんね。 そろそろ親離れする微妙な年齢である15歳。最初は、クールでいること・カッコつけることが大人・・・という、あの年頃特有の背伸びの仕方で、弟にも途中「カッコつけてるんじゃないよ!」とキレられますが、最後の電話では両親への思いを泣きながら素直に母に伝える・・・。そして弟も、いじめられていた八百屋の息子に全力でぶつかっていく勇気・・・。 素直な心と、困難に立ち向かっていく勇気があれば、ラストの、東京駅で別れる2人のように、どんなに辛い状況でも、笑って一歩前に進んでいける・・・的なメッセージが込められていたのかもしれません。 最後の電話も、ほんとにもう帰れなかったからこそ、観終わったあと、あのシーンが一層感動的に感じられるんですよねー。 タイトルも「エリ子、15歳!」などではなく(笑)、15の二乗というのは、人間って、今の自分(15歳)に明日の新しい自分(15歳)が掛け合わさることで成長していく・・・というようなこと・・・かな? ルート225=国道225号線、テレビのニュースの悪徳こけし業者やソーセージ=15歳の“性”長とか、隠喩的にも見えますが、自分には、あれは単なる「小ネタ」のように思えました(笑) 【ramo】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-09-05 20:21:03) 5.《ネタバレ》 2人が迷い込んだ『A’』の世界とは何処でしょう。いや、より重要なのは、エリ子は“何者か”ということかもしれない。(以下妄想炸裂の個人的解釈です。未見の方は先入観なく鑑賞することをオススメします。ご注意ください。)本作を読み解く唯一のヒントはタイトルに在ると考えます。『ルート225』。225=15の2乗。言い換えるなら、15歳の少女の事情。本作は少女の身の上に起こった一大事。これが前提。エリ子は母に促され、弟を探すために国道225号線の歩道橋を渡ります。ここから彼女は異世界に。子が頼るべき父と母の居ない世界です。ポイントは、国道が何を意味するか。ルートを記号に直すと“√”。この形、何かに似ていませんか。2つ並べて右に90度回転。うち一つは鏡開きに反転。保健体育の教科書に載っている、女性の体にある2本の道。ズバリ国道225号線は“卵管”と推測します。卵管を通るのは、もちろん卵子。つまりこの物語は“初潮を迎えたエリ子の卵子が卵管を通り子宮に辿り着くまで”を描いたものではないかと。卵子初めての冒険。世界が違って見えて当然です。そう考えても、結構納得できる。エリ子ファーストカットの赤らんだ表情と気だるい雰囲気。突如現れた海は母性の象徴で、にわか雨は経水の暗示。傘はさしずめタンポンか。最初は上手く使えない。赤い花もね、そういう意味。成長した卵胞のうち、排卵される卵子は一つだけ。姉弟が離れ離れになるのも摂理です。そして何より結末が腑に落ちる。もう彼女は子供に戻れないのだから。この前提で物語を検証すると、あらゆるアイテムがメタファーに見えてくる。どのシーンも意味深。例えばバッティングセンター。バットでボールをパカパカ打つ友達と、かすりもしない主人公。ホワイトシチューの味見では顔をしかめて見せる多部ちゃん。無茶苦茶エロくないっすか。ないッスね。戯言妄想、失礼しました。少女の危さと強かさを多部未華子が好演。白木みのる2世、弟くんのキャラも愛おしい。高橋由伸や門@等の小ネタもツボ。笑えて切ない、でも爽やかな少女の成長物語でありました。続編を作るならぜひ男子版を。さぞかしドリーミングなエロパラダイスが展開されることでしょう。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-02-06 00:56:31)(良:1票) 4.《ネタバレ》 たかが多部ちゃん、たかがドラマといえど、不思議なラストに納得出来なかったんですよね。ホント‥ ホント納得出来ない、眠れな~い。 なんであんな終いになったのか‥ 多部ちゃん知らん間になにか悪いことでもしてたのか‥? 脚本書いちゃった人の単なる意地悪だったのか‥? あの結末に何か教訓見い出さなきゃならない事があったのか‥? ホント気になって眠れなかったんですよね だから何度も見直した。 何処か何かにヒントがあったんじゃなかろうかってさ でもダメでした さっぱりわからない ヒントなんてないやん やっぱ脚本サイドの単なる意地悪だったのかしらん? ヤだね あんなラストは。どなたか解説しちゃらんですか ヘルプミー。 【2011・2・6 ↑一つ上の方のご投稿についての追記 】 『 225=15の2乗。言い換えるなら、15歳の少女の事情。 ズバリ国道225号線は“卵管”と推測します。卵子初めての冒険。 エリ子ファーストカットの赤らんだ表情と気だるい雰囲気。 突如現れた海は母性の象徴で。傘はさしずめタンポンか。最初は上手く使えない。』 ⇒ 凄い。なんという突飛な解釈だ。あまりに突飛すぎて良からぬほうへと走ってしまった解釈ではないの‥かな と、一時たじろいでしまった自分なんですが、、読み返して、読み返してみること数回、その都度内容がどうだったかなと思い出し、頭の中で照らし合わせてみること数回‥‥ 〝はは~ん、なるほど そうだったのか!〟と納得!! ほんとその通りだったと思えてきてしまった。確かにどれも辻褄完璧に合ってる。あなたは神か!エスパーなのか!? はたまた製作に携わってた人そのものではないのか!?!? で、実はスタッフ以外に口外してはならなかったネタバレを今ココでしてしまってるんではないのでしょうか? とか思ってしまいたくもなるような 現実的に辻褄合っているその解釈。いやあ、恐れ入りました 目からうろこですね。謎が解けて今晩ぐっすり眠れそうです。というか逆に興奮冷めやらぬって感じになってしまって今晩寝れなさそうです 参ったな^^;・・・。 【以上、目●シ●●様。まさかのリクエストにお答頂きましてありがとうございました。と共に、正直驚きと共に大変嬉しく思っております。ホントどうもありがとうございました。感謝込めます。かしこです。】 【3737】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-09-05 13:56:06) 3.《ネタバレ》 多部未華子が主演ということで観たけど、う~んやっぱり彼女の演技というか独特の雰囲気はいいですね。ほんと自然で、どこにでもいそうな普通の女の子って感じが好きです。しかもこの映画、弟役の岩田力くんも負けず劣らずの好演。本物の姉弟かと思うくらい見事な二人のやり取りが面白かったです。 不思議な感じのストーリーにもグッとくるものがありました。結局二人が迷い込んだパラレルワールドは、他所の世界ではなく現在の自分がいる場所になったんですね。解釈はいろいろ出来そうな話ですが、人生の分岐点だとか別の可能性だとか、そんなことをしみじみ考えちゃいました。 物話が完結しないまま迎えるラストも、まだまだ先の長い道の途上にいるようで、まさにタイトルに相応しいエンディングだなと思います。 【Trunk】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-10-28 09:26:13) 2.この姉弟の会話や接し方などが妙にリアルで面白い。地味で金の全然かかってなさそうな映画ながら、サラリとしたタッチの世界観や演出と、多部ちゃんの妙な魅力に、すっかり入り込んでしまいました。ある意味意外なラストにも好感がもてました。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-03-21 01:30:06) 1.生きていく事の不安や戸惑いといった思春期からやがて自立していく過程で誰しもが思い悩む時期を、二人の姉弟を通してひたすら爽やかに描き切った青春映画の好編。内容はミステリアスであるものの決してファンタジックではなく、ホラー的要素もがあるが、全体のトーンは大林宣彦作品的寓話に近い。従って「時をかける少女」あるいは「転校生」(本編中のセリフにも暗示されている)を意識しているのは明らかであり、基本的には「スタンド・バイ・ミー」の系譜を汲むものだと言える。人生とは過去に戻れないという事、大人になるという事は親に頼らずに生きていくという事を、一種の不条理劇のように姉弟のドラマとして描かれていくが、CG等に頼り切った今風の味付けなどには固執せず、あくまでもセリフと正攻法の演出で勝負してるのは好ましい。さらに、この時期に体験する最も不可思議な記号√(=ルート)を不条理の象徴としてタイトルにしている点には感心させられる。そして本作が何より魅力的なのは主人公を演じる二人のキャラクターである。姉を演じるは期待の新星・多部未華子。俗っぽさの欠片も感じさせず、理知的あるいは知性派とも違う、何処か遠くを、しかし確りとした眼差しで見つめる利発な少女といったイメージで、演技の未成熟な部分そのものすら魅力に変えてしまうという、顔の美醜や演技の上手下手などでは推し量れないサムシングが作用し、映画の中で紛れもなく存在し息づいていることを感じさせる点では抜きん出ている。そしてその彼女をも食いかねないのが弟役の岩田力クン。甘えん坊でイジメられっ子という、如何にもといった風体で彼女の弟であることを、身をもってモノノ見事に体現してくれている。公衆電話ボックスで背中向きに「お母さ~ん」と涙ながらに受話器を握り締めている姿などは、絶品だと言っていい。この大型新人は侮れない。過去の様々な映画のエッセンスを採り入れた青春映画だが、全編の大半が二人芝居で成り立っている映画でもあり、それだけでも立派に非凡な作品だと言えるのではないだろうか。希望を言えば、叔父さん役には大林さんに演じて欲しかったけど、あの高圧的で意地悪そうな役柄は、やっぱり崔さんかな? 【ドラえもん】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-06-11 18:32:46)(良:1票)
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