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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想(8点検索)】
2.《ネタバレ》 最初のうちはシンプルなインタビュードキュメントだ。子どものアップ、それを捉えるカメラ、そしてたまにキアロスタミ本人、の三つのカット。このカメラのカットは、自分たちが子どもに与えている威圧感を意識して見せているのかもしれない、ほとんど尋問というイメージがある。子どもをインタビューしつつ、子どもの視点も入れているわけ。インタビューで繰り返されるのは罰についての質問、そこからイラン社会の状況へ滑り込んでいく。戦争と喧嘩は違うのかなあ、といった呟き声。海外教育をつぶさに見てきたというオッサンも割り込んでくる、日本の子どもの自殺にまで言及して。でも見どころは泣き虫小僧の登場からだ。少しずつ醸し出されていた「罰」のモチーフが前面に出てくる。定規が折れるほど叩かれて、怯え切ってしまっている少年、友人が一緒にいないと不安になる、パニックになる。その親へのインタビューがあって、外での儀式。音が絞られていく。監督は、子どものざわつきで儀式が非礼になるからとタテマエを言っていたが、もちろん生き生きとして子どもたちを見せるためであろう。そしてもう一度泣き虫君の登場、もう怖くないと言いながらだんだん危なくなってくる、そして奇跡の瞬間、後ろの友人に支えられた心で朗々と宗教詩を朗読するんだ。こっちが泣けた。世界に対してハリネズミのようになっていた子どもの心の中にも、やはり詩があったってことか。このストップモーションの的確さ。イランではNoのとき「チッ」っと音を立てるんだね。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-12-19 11:56:23)(良:1票)
1.宿題は個人的なものと思っていたが、改めて全体で考えてみると不公平なものだ。子どもの能力は当然バラバラだし、親が文盲であるかどうか兄姉がいるかいないか等の家庭環境により宿題に掛かる労力はかなり左右されるのに同一の課題を出すのはおかしい。もちろん学校側からしてみれば授業のこともありレベルの画一化を計っているのだろうが、理屈では理解していても子どもからしてみれば不公平以外の何物でもない。さらに〝罰〟は体罰で誰もが恐れているのに対して〝ご褒美〟の意味を理解していない子が少なくない。これは恐怖政治のような状況であり、そのためかTVアニメが好きに決まっているのに誰もが宿題の方が好きと答える。さらにお国柄だろうし無邪気な子どもたちに大意は無いのだろうが〝フセインは地獄に落ちろ〟などと大合唱するのは教育というより洗脳に近い。何故にそうなるかと考えるとやはり教育には国の世相が反映されるのだろう。〝子どもは社会の鏡〟と言うが〝宿題について〟という監督の問いかけは子どもや学校の問題だけにとどまらず意外にもかなり深い。 そして残念ながら日本の教育も悪い一例として登場する。現在も取り沙汰されているが、その背景にはやはり病んだ日本社会の姿がある。宿題を見ればその子が分り、その家庭が分り、その学校が分り、ひいてはその国が分る、着眼点が面白い非常に興味深い題材だった。・・・ただ、カメラの前でサングラスのおじさん(監督)に圧迫面接されている感じなので子どもが正直に答えているかは疑問なんですがね。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-11-09 18:20:06)(良:1票)
マーク説明 |
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【点数情報】
Review人数 |
4人 |
平均点数 |
6.75点 |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 1 | 25.00% |
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6 | 1 | 25.00% |
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7 | 0 | 0.00% |
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8 | 2 | 50.00% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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