みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
3.《ネタバレ》 なんとなく『クローバーフィールド』を思い出します。 ちょっとドキュメンタリーチックな作風と、この映画独特の緊張感がクセになりますね。 空爆の後。兵器や車両の残骸。廃墟。その見せ方が絶妙で、エイリアンを見せていないのに、エイリアンの存在を確かに感じさせます。 現地でスクープを狙うカメラマンと、新聞社の社長の娘。この2人が危険地帯となったメキシコからアメリカへと脱出するだけの話。ストーリをシンプルにしたが故に、その臨場感と緊張がリアルに伝わってきます。 列車で空港に向かうも、途中で線路が破壊されていて、来た道を戻っていく列車。仕方なく徒歩で港へ向かう二人。 なんとか無事に港に到着し、アメリカ行き最終便のフェリーのチケットを入手。 ところが馬鹿な主人公が馬鹿なミスでパスポートを盗まれ、最終便に乗れなくなる始末。仕方なく大変危険な陸路でアメリカへ。 この徐々に状況が悪くなっていく感じがたまらなくドキドキします。 エイリアンにまだ襲われてもいないのに、こんなにドキドキさせてくれる映画はなかなかない。 このまま最後までエイリアンを出さないパターンもありうるか?と思っていたら、終盤は3回もエイリアンと遭遇。 しかも3回目、つまりラストはメキシコではなく安全なはずのアメリカでの遭遇です。 やっとアメリカに着いて一安心かと思いきや、あれ、おかしい、国境に誰もいない・・・。 いやー、アメリカ本土にも地球外生命体の侵略が始まっているという展開には恐れ入ります。 これを制作費130万で作ったなんて、天才としかいいようがないです。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2021-07-15 03:42:00)(良:1票) 2.なんか妙にオモシロかったんですけれども。オモシロさの理由の1つは、これはまあ、ギャレス・エドワーズ監督がこの後抜擢された『ごじら』を先に観ちゃったから、でして。ああ、本作の色んなネタが流用されてたのね、と。怪獣による破壊の跡の描写とか、光る怪獣のタマゴとか、怪獣同士のラブラブシーン♡だとか。しかし、怪獣の直接的な描写よりも、怪獣が暴れた後の廃墟が主に描かれ、主人公の行く手に(あ、この作品、一種のロードムービーです)それが次々に現れて、具体的にそこで何があったのかはワカランけどとにかくロクでもないことが起こったんだなあ、そういうロクでもない状況の中に今、いるんだなあ、ってことはとてもよく伝わってきます。そう、コレって、『地獄の黙示録』みたい。冒頭で口ずさまれるワルキューレの騎行までもが『地獄の黙示録』と関係しているとは言いませんけれども、あの何とも得体の知れぬ気持ち悪い雰囲気、よく似てます(船で移動し始めたら、特に)。 で、主人公のふたりは怪獣が跋扈するメキシコからアメリカへ無事に逃げ切れるのか、一見そういうオハナシなのですが、さにあらず、というか、「結局、逃げるところなんて無いやんか」「逃げても大していいコトなんか無いやんか」「要するに逃げなくてもいいやんか」みたいな、現代社会の生きにくさをそのまま投影したような身も蓋もない感じが、かえって妙にシックリきたりして。 あと、いかにも低予算であることを謳い文句にして紹介されがちな作品ですが(実際、低予算なんでしょうけれど)、決して安っぽさを感じさせないのは、やはり見せ方のうまさでしょう。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-01-13 22:40:44) 1.《ネタバレ》 130万円という低予算で作られたこの映画。しかし監督の手腕でとても味わい深いモノになっています。未知の生物に襲われるパニック映画というより、見知らぬ男と女のロードームービーをメインに描いています。見終わった後、真っ先にもう一度始めを見直し、そしてとても切なくなりました… 【nyaramero】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-09 12:10:39)
【点数情報】
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