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地獄門

Gate of Hell
1953年【日】 上映時間:89分
ドラマ時代劇小説の映画化戯曲(舞台劇)の映画化
[ジゴクモン]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-08-18)【イニシャルK】さん
公開開始日(1953-10-31)


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監督衣笠貞之助
森一生(ノンクレジット)
助監督三隅研次
キャスト長谷川一夫(男優)盛遠
京マチ子(女優)袈裟
山形勲(男優)渡辺渡
黒川弥太郎(男優)重盛
坂東好太郎(男優)六郎
田崎潤(男優)小源太
千田是也(男優)清盛
清水将夫(男優)信頼
石黒達也(男優)弥仲太
植村謙二郎(男優)政仲
清水元(男優)三郎介
荒木道子(女優)真野
南美江(女優)刀根
毛利菊枝(女優)佐和
香川良介(男優)康忠
荒木忍(男優)家貞
沢村国太郎(男優)盛忠
小柴幹治(男優)宗盛
春本富士夫(男優)兼房
殿山泰司(男優)加喜助
水野浩(男優)木阿弥
南部彰三(男優)定房
南条新太郎(男優)胤成
近衛敏明(男優)真澄
光岡龍三郎(男優)定親
尾上栄五郎(男優)国常
上田寛(男優)油売り
原聖四郎(男優)光定
石原須磨男(男優)壷売り
伊達三郎(男優)友行
市川男女之助(男優)社僧
葉山富之輔(男優)物売り
堀北幸夫(男優)平太
福井隆次(男優)長信
横山文彦(男優)義平次
清水明(男優)義晴
玉置一恵(男優)成家
菊野昌代士(男優)資友
藤川準(男優)経継
岩田正(男優)隆衡
滝川潔(男優)知盛
千葉登四男(男優)通実
沖時男(男優)忠光
原作菊池寛「袈裟の良人」
脚本衣笠貞之助
音楽芥川也寸志(音楽監督)
撮影杉山公平
宮川一夫(ノンクレジット)
碧川道夫(技術監督)
森田富士郎(撮影助手)
製作永田雅一
配給大映
美術伊藤熹朔
内藤昭(美術助手)
ヘアメイク花井りつ(結髪)
編集西田重雄
録音海原幸夫
長岡栄(録音助手)
照明加藤庄之丞
その他IMAGICA(現像)
森田富士郎(デジタル・リマスター版 監修)
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【クチコミ・感想(8点検索)】

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5.《ネタバレ》 長谷川一夫が演じるのは、後に出家して僧侶文覚として平安後期および鎌倉初期に活躍した遠藤盛遠です。この盛遠がいくら田舎武士とはいえやってることがムチャクチャ、その行動は匈奴か鮮卑族かと思うぐらい、自分の思い込みで独身と誤解した同僚の妻である袈裟を無理くりに奪おうとして夫や親族までも皆殺しにしようとするヤバい奴です。これを美男スターの代表である長谷川一夫が演じるのはミスキャストのような気がしていましたが、その眼力と風格でこなしてしまったという感があります。そのストーカー侍に狙われるのが京マチ子、この人はケバい顔つきのヴァンプ的なキャラというイメージがありますが、やはり平安美人を演じさせたら右に出る者はいないと断言しちゃいます。『羅生門』を超える妖艶さ、まさに“グランプリ女優”の称号に恥じません。もちろんカラーでスクリーンに映しだされたのはこれが初、さぞや当時の観客は魅了されたことでしょう。大映としてもこれが初のカラー映画、その色彩の鮮やかさは現代の眼で観ても息を飲むほどで、「自分は産まれてからこのかた、こんな美しいものを見たことがない」とまでジャン・コクトーが激賞したというのも納得です。 この映画は同じ『門』でも『羅生門』と較べれば最近では映画ジャーナリズムでも取り上げられることが滅多にない感じですが、後にも先にもアカデミー賞で二部門受賞した日本映画は本作だけなんですよ。決して忘れられてはいけない重要作なんだと思います。 S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2024-02-26 22:49:03)

4.ある意味コメディとして大変楽しめた。長谷川一夫といえば後に国民栄誉賞を受賞するほどの大スター、その長谷川にこれほどの大馬鹿者を演じさせるというのが面白くてたまらない、凄まじい目力、キリッとした眉毛、そして大仰な演技が一層面白さを引き立てていた。ただ、これは本来の楽しみ方ではないな…。やはりこの映画の見所は場面ごとにまるで絵画のような美しさを感じさせる鮮やかな色彩。邦画のカラー初期という事もあり、外国人にとっては衝撃だったのだろう、世界から絶賛されたのももはや当然に思えてくる。これをデジタル・リマスター版で見られて本当に良かった。ストーリーそのものには大分無理があるというか、納得いかない点があるので、減点せざるを得ないが、好きか嫌いかで言えば断然好きな映画ですね。 リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-05-06 18:34:00)(良:1票)

3.《ネタバレ》 「平治の乱」の時代を背景に、平家に代表される粗野な武士階級の擡頭と、貴族階級と共に没落して行く平安文化の姿を、三人の男女の悲劇として象徴的に描いた作品とみる。もちろん、琴のつま弾き手である袈裟(京マチ子)が平安文化を象徴する存在で、おそらくは(自分を庇護してくれた)夫の階級の無力さ、以後の没落を予想し、権力で美の世界を牛耳ろうとする武士階級の隆盛を予測しての行動であろう。それでも、登場人物の誰一人として是認し得る行動を執れていないと思える辺りに、悲劇の悲劇である処の美学が美しく描かれているだろう。
終盤の公卿の屋敷を歩く三人の登場人物の背後の影、色彩が、それぞれの人物の心理をも顕わしているようで、観ていて息を呑む。色彩設計(近代美術館に作品も展示されている画家、和田三造が担当)も見事な、日本映画の傑作だと思う。この時代の日本映画の隆盛振りは素晴らしい。 keijiさん [ビデオ(邦画)] 8点(2010-01-18 11:43:28)

2.《ネタバレ》 そんなに評価高い作品じゃないみたいだけど、カンヌとか言うだけあって個人的には結構満足な出来。こんな長谷川一夫や山形勲見たの初めてだし、グランプリ女優京マチ子は流石の美しさ。しなだれ具合が素晴らしい。そして鮮やかなカラーが印象的な作品。 バカ王子さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-04-26 23:31:29)

1.かつてカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した作品とか。その理由だけで観たんだけど、これが意外に掘り出し物。この50年代に、しかも日本でカラー作品が撮れたなんて。まず観る前の最初のイメージは恋愛ものかなっと。でも実際の作品は案外そうでもない。人妻を好きになってしつこく追っ掛けて・・・って、実はこの映画、今で言う“ストーカー”の映画だったんですね・・・ イマジンさん 8点(2001-05-29 12:41:09)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 23人
平均点数 6.39点
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428.70% line
5417.39% line
6521.74% line
7730.43% line
8521.74% line
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 3.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

【アカデミー賞 情報】

1954年 27回
衣装デザイン賞 受賞 
外国語映画賞 受賞名誉賞

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