みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
3.《ネタバレ》 “地味系(事務職系)メガネ女子”+“自分を美人と認識していない美人”という組み合わせは、モテない男(というより、自信のない男)にとって、タマラナイものがあります。何故なら、こんな情けない自分でも、心理的に優位に立てる(気がする)貴重な異性だから。無意識の認識。おそらく主人公(ニート)の深層心理とは、こんなところだと推測します。本作の場合、彼と彼女のオドオド具合がシンクロしているので、まるで“お似合いカップル”のように見えてしまいますが、実際はトンだ勘違いでありました。よく考えてみれば、アブノーマル風俗に通う無職ニートなんて、顔がキムタクでも彼氏としては願い下げでしょう。そんな正常な判断さえも消し飛んでしまうほど、あの場所は特別であったということ。異世界か、あるいは魔界でしょうか。興味深いのは、日常に戻ったファミレスでの2人の遣り取りです。「多分あそこに居たのは私じゃないんだと思います」という女に対して、「ボクは、あそこに居たのは本当の自分だと思ってます」と返す男。自分を偽る幸せな日常と、苦しい現実から逃げてきた非日常。ホームグラウンドはどっち。本当の自分って一体何なのでしょうか。なかなか味わい深いと思いました。主人公のメンタルに近い人には、相当に痛いお話。かくいう私も、痛くて痛くて、悶えに悶えました。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-06-26 00:57:39)(良:1票) 2.《ネタバレ》 乱交パーティーに参加しながら最初は猫をかぶって真面目な堅い話ばかり。そこから本性のスケベ心をさらけ出すまでの探り合いが面白い。 本音が丸出しになると、人は人を傷つける。相手の一番痛いところをついて傷つけあう様が妙にリアル。ラストは男と女の差がくっきり。 乱交パーティーで出会った女に恋心が芽生えた男は、携帯番号を消すことを拒んで店員とひと悶着するほど。散会してもう会えないと思っていたところを、女に呼び出されて期待に胸を膨らませるのは当然だろう。それなのに「あそこにいたのは私じゃないんだと思います」と今後連絡を取れないよう携帯から登録を消してくれとのお願い。 女が男との行為中に「先輩!」と絶叫しながら喘いでいたのは、先輩への未練か願望か。どちらにしてもこうありたいとの女の本音が出たのだろうが、あれはあの場だけのものと割り切っている。が、男はそうじゃない。 「あそこにいたのが本当の自分だと思ってます」「いいですね…」 女は皮肉ではなくそのことを認める男がある意味羨ましかったのだろう。学校では友達と談笑しながらふと見せたつまらなそうな表情が物語っている。男は夢見るバカで、女はリアリスト。 『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の三浦大輔監督・脚本なので期待して観たが、その期待にちゃんと応えてくれた。この監督、やっぱり面白い。気取りがなく、斜に構えたところもない。センスがあって微妙なところを突いてくるのでニヤリとさせられる。後になってこの監督が劇団ポツドールの主宰者だったと知ったが、以前に小劇場で観劇したことがある。男の役者がパンツを下ろして自慰行為の場面があるなど相当際どい舞台だったが、この映画には確かにそのとき感じたポツドール色があった。 乱交クラブの一日というAVにありそうな設定なのに、エロ以外のドラマ部分がしっかりしている。魅力的な相手だけならいいけれど、とんでもないのもいるわけだから、よく参加できるなという印象。時々むき出しになる本音が、痛くて面白かった。 脱ぎ専のAV嬢や無名グラビアアイドルではなく、ちゃんとした女優を使っているのもいい。仮に門脇麦の演じた女子大生役を、女優とも言えないような脱ぎ専がやっていたら、あの生々しさは出ずに興ざめもいいところだった。メインキャストが腹を決めて裸を晒していた中で、三津谷葉子だけが乳首を死守していたのが妙に不自然。過去にヌード写真も披露していたはずだが、ここでの出し惜しみの意味がわからない。逆に、門脇麦は『蛇にピアス』での吉高由里子ばりの思い切りの良さと瑞々しい存在感を発揮。旬の時期に覚悟を決めて勝負できるかどうかは、女優にとっては分水嶺になるようで。身も心もさらけ出せる役者は迫力が違う。 【飛鳥】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-06-11 01:04:10) 1.良作だと思います。エロもあるけどそれ以外もおもしろい。 【黒ネコ】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-08-15 20:53:59)
【点数情報】
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