みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
5.ドキュメンタリーではないが、娯楽作品としても見れません。実は日常に溢れる、しかし多くの人が見て見ぬフリをしている社会の矛盾を見事に表現した作品だと思います。 ただ印象としては、「いたたまれなさ」だけが残りました。市井の人が助け合い、支え合う姿は感動的です。しかし国家の制度はそう簡単には改善しないでしょう。たしかに杓子定規かつ煩雑な感じでイライラさせられます。しだいに人としての尊厳まで奪われていくようで、なかなか辛いものがあります。しかし、逆に簡便で温情や融通がまかり通るようでも困る。それこそ不正受給や不公平の温床になりかねません。じゃあどうすればいいのか、という根本的な解が簡単には見つかりそうにないところが、もっとも大きな問題のような気がします。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-10-31 02:39:59)(良:1票) 4.《ネタバレ》 公開中の「すばらしき世界」を経由して、本作にいたりました。どちらも生きづらい初老の男の話。■西川監督曰く、『むしろ「あ、似てる……ヤバい」と思っています(笑)。』(CREAインタビュー)とのこと。どちらの主人公も循環器の病で急死してしまいます。■私が思う一番大きな違いは、最後に世の中とどう折り合いをつけたかということ。自分の心を押し殺した(ちょっとズルくなった)三上(「すばらしき世界」)に対して、「尊厳を失ったら終わりだ」と告げ、反抗に及ぶダニエル(本作)。■亡き奥さんとのエピソードや葬儀で明かされるメッセージなど、映画的なカタルシスは本作の方があります。■しかし、福祉事務所の理不尽が、さすがにこれはないだろうと思いますので8点です。(あるんですかね)。■物語中盤、園芸センターの経営主がダニエルのキャリアを認め、雇用の申し出をしてくれるのですが、ここで断らずを得ないダニエルの気持ちに胸がふさぎます。 【なたね】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-02-21 17:17:05) 3.《ネタバレ》 この作品には、強者は出てきません。システムと規則の奴隷と化し、「情」を奪われた弱者と、「尊厳」を奪われた更なる社会的弱者がお互いぶつかり合っているだけです。人々に利便を与えるためのシステムだった筈なのに、今では人々がシステムの利便のために不便を強いられてしまっている現状、そして、その現状を、惰性で受け入れている私たちにケン・ローチは「それで良いのか?」と問いかけてきます。「わたしはダニエルブレイク(I,Daniel Blake)」という何てことのないタイトルが、観終った後に非常に重く感じました 【TM】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-01-18 19:08:17) 2.《ネタバレ》 他人事とは思えない描写が続く。辛い内容だが、やっと我々の気持ちを代弁してくれる映画が出たという気持ちで、嬉しかった。 ケンローチは社会派で有名な監督だ。レンタルビデオ屋にこの映画が並ぶ頃、ケンローチのドキュメンタリーも出てたので、観た。 ハーバート卒の、事故で家族を亡くした経験を持つ、大人しい感じの小柄な監督だった。どこから反骨の映画群が生まれたんだろう。 彼の映画はいつも時代の悲鳴みたいなものを描写する。その悲鳴を冷静にストーリーに落とし込む。 今回のは、役所のデジタル化された対応を描いてる。日本の役所は、現場との接点をNPOに委託してるから、こんな非人間的な対応はないのだが、いつかこんな体験を自分もするんじゃないかという恐怖感はある。それを表現してくれたので嬉しかったのだ。 しかしダニエルの最期は、やはりこういうラストしかないのかという切なさでいっぱいだ。でもそれでも落ち込まなかったのは、あの母子家庭の母親の全身で生きてかろうじて自分を見失わぬたくましさからだろうか。この母親の子どもたちなら大丈夫。そんな希望を感じられたからだろうか。 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-12-16 22:13:10)(良:1票) 1.《ネタバレ》 切ない。。ダニエル、59歳。俺、58歳。俺、今は健康で定職についているが、いつ病気になるかは正直分からんし。イギリスのお役所はこんなに市民に冷たいのか? 日本はもう少しマシでしょ? 分からんが。。切ない。。 【kaaaz】さん [インターネット(字幕)] 8点(2017-11-24 23:47:44)
【点数情報】
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